みやぎブログ

演劇・戯れ・政治

2010-01-01から1年間の記事一覧

沖縄・名護1999-2006(その2)

[E:five] 辺野古沿岸域への新基地建設が、自然環境への壊滅的な影響や建設そのものに反対する人々の行動により、いよいよデッドロックに乗り上げるなか日米は米軍再編協議で計画の見直しを進めていた。 東開発の仲泊氏による辺野古のリーフ内を埋め立てる「…

沖縄・名護1999-2006(その1)

12月19日に沖縄大学で、Japan Focusと沖縄大学地域研究所が主催するフォーラム「沖縄は、どこへ向かうのか」があった(⇒公開講座・地域研究所)。朝10時から夕方5時まで、ポストCOP10、ポスト尖閣諸島、ポスト知事選の三つのセッション。沖縄・生物多様性市…

新しい沖縄へ

一週間も過ぎると、もう旧聞に属するような気がするほど、時が経つのは早い。県知事選挙の結果は、現職の仲井真氏の再選であった。いろいろ思うことは、ツイッターやメールや諸々でぼそぼそ書いたので、記録のためにここに再掲しておく。

ザ・対談

【多忙を極めており、なんにも対処できないので、事情があってネット上から削除したPDFファイル『ザ・対談』のテキストだけをここに置いておきます。】 [E:memo] 沖縄県知事選挙が告示される前の11月4日、仲井真弘多さん(71)と伊波洋一さん(58)は朝日新…

沖縄県知事選挙における二人の候補の政策骨子をみる

現職で二期目をねらう仲井真氏と、挑戦者である新人の伊波氏、それぞれの県知事選挙に臨む政策も出揃った。落ち着いて、両候補の政策を吟味し見比べる時間もないので、新聞紙上等で端的に表れてる違い・印象などをメモしておく。

沖縄県知事選挙におもふ【追記あり】

第11回沖縄県知事選挙は、2010年11月11日告示・28日投開票(11に縁のある選挙だこと^^)。現職で自・公の仲井真氏、社民・社大(沖縄ローカルパーティ)・共産が推す宜野湾市長の伊波洋一氏の一騎打ちの様相である。 1996年のSACO以来、普天間返還=新…

『英霊か犬死か―沖縄から問う靖国裁判』

我が家には小さなテレビがあるにはある。いつもは電源もアンテナの線も外され放置されている。もちろんアナログである。おそらくデジタルテレビなど購入しないと思う。2011年7月から我が家はテレビ放送と無縁になるだろう。

足元の位置

【足元を掘れば、必ず泉は湧く。】 足元を掘りながら、足元の位置を捕捉しなければならない。日本国政府は明らかに、沖縄を日米安保の名の下に米軍に捧げた基地の島として位置づけている。米軍基地をめぐる様々な問題をみていると、法の下の平等も沖縄にはな…

我が谷は緑なりき

12日に行われた市議選の結果、名護市議会は辺野古への新基地建設に反対する議員多数となった。画期である。この四年の間には、中央政府の政権交代もあり、名護市長選での稲嶺氏当選もあり、様々な政治的動向があった。新基地建設に「条件付」で賛成していた…

言葉を失っていられない

【言葉を失う】 人はどのようなときに「言葉を失う」のだろうか。私たちが遭遇している、辺野古への新基地建設をめぐる様々な動向に「言葉を失う」という感覚を得ることは、言葉としては適切なのだろうか。

英霊か犬死か

http://www.qab.co.jp/eirei/

元気です

拝復 この頃は、自ら何かを発信する気力なく、沈黙を友としています。なんだかいろんなことが、繰り返しの中にあるような気がして、先に進まないことに対する焦燥感もありますが、私が焦ったところでなんになると小さく笑う日々です。 日本国は政権交代して…

世にも奇妙な物語

世知辛い世の中です。 ひとは生きていると、様々な問題にぶつかります。 すべてを解決して、“超ハッピー”“ラッキー”“るんるん”みたいな気分で、日々を過ごすことは、なかなかどうして、むずかしいものです。 わたしたち庶民は、むずかしい社会的諸問題の大部…

曳かれ者の小唄

総理大臣をやめたひとが、役所の意思が固くて辺野古にアメリカの基地をつくることになったといったらしい。おそろしいことだ。(→毎日新聞 2010年6月12日 ) デモクラシーという言葉というか概念というか考え方があり、それにもとづく制度がある。あることに…

偶感

5月28日に日米共同声明が成され、30日社民党が連立政権を離脱した。世の人々は、賛否両論喧しいが、辺野古移設が日米合意され社民党が連立政権に残る選択肢は考えられず、それをまっとうな論のように考えきれる思考/発言はおかしい。 社民党の連立離脱を巡…

軍事植民地沖縄統治のセオリー

沖縄は1972年以来、日本国の一県でありながら日本国の一県ではない。沖縄統治の基調は軍事植民地主義であり、それを正当化するロジックは国家安全保障である。 [E:pisces] 日米安全保障条約には、沖縄に基地を置くという条文はない。旧安保条約の際に、…

OKINAWA:COLD WAR ISLAND

今朝の新聞に『28日に日米合意文書』の見出しが出ていた。記事はざっと読んだが、予想された範疇の内容であり驚きはなしないが、日本政府(官僚も政治家も)は恥ずかしくはないのだろうかと思う。恥ずかしくはないのだとしたら、ある種の「信念」が自らを対…

アリス・イン・ワンダーランド

徒然なるままに 鳩山首相が沖縄を訪れた。「訪沖」と表現されるほどには、沖縄は日本国に包摂された外地である。 他府県がすべて拒否するので、結局沖縄県内にアメリカ海兵隊の基地を造るというが、沖縄は他府県の人々より大いなる労力をかけて拒否の姿勢を…

デフラグメンテーション

書かなきゃ(考えなきゃ)いけないものがあるのだが、なにも手がつけられず時間だけが過ぎてゆく。現状について思っている断片だけ記しておく。 問題は「移設」ではなく「返還」である。「移設」を問題にしているのは政府でありマスコミである。移設論で民衆…

【お知らせ】4.9(金)は『テレビが伝えない普天間問題の真実』

沖縄の現実の中で、地に足を付けドキュメンタリー番組を作り続ける、ニュースキャスターでディレクターである三上智恵が東京で講演する。私は1997年の市民投票以来、三上の仕事を見続けているが、現実に大胆に飛び込み、問題を抉り出し表現する手つきの細心…

「沖縄論」を論ずる-有朋自遠方来 不亦楽

先週の土曜日、沖縄大学で『沖縄論』に関するシンポジウムが開催された。 沖縄国際大学の佐藤学教授からのお声掛かりで、読者代表として私も召集されたので、いそいそと出かけてきた。 第一部が、宮本憲一先生の基調講演。そして私の問題提起。 第二部が、川…

状況に対する雑感

誤解を招きそうだが、まったき個人の意見として、あまり整理もせずここに書いておく。 私は、鳩山首相やなんとかいう名前の官房長官の発言に、あまり怒ってはいない。かといって哀れんだり蔑んだりもしていない。 冷静に考えて、私が思うに追い込まれている…

沖縄対政府の尊厳をかけた政治闘争が

人が日銭を稼ぐために汲々としている最中に、なんだか政治行政の世界はキナ臭い雰囲気に満ちている。 『沖縄論』の編著者である宮本憲一氏は「沖縄問題は日本問題なのである」という。『沖縄論』は、現実主義的理想を実現するための沖縄政策論であると同時に…

「普天間移設」という呼称について

快晴、休日、雑事で多忙中。少し休憩して雑記を記す。 [E:pencil] 今朝の新報朝刊の見出しにも「普天間移設」という文字が鎮座している。[E:catface] 新聞やメディアで、政治的社会的問題となっている案件について呼称が与えられる。呼称は名であり、名は実…

政府のバカさとヘタレさの底なし

ゼロベースなどといっていた日本政府は、辺野古への現行計画案は諦めたらしい。代わりに「陸上案」と与勝半島への新基地建設案である。過去にダメになった案をゾンビの如く蘇らせ、結局は「県内移設」しか考えきれない政府のバカさとヘタレさの底なし状況に…

「ゼロベース」で沖縄からベース(基地)をゼロに(その3)

多忙ゆえに、報道等情報を追いかけることもできず、ましてや散らかし放題の手持ち資料をひっくり返し整理することもできない。このまま、ゆとりができるまで、なごなぐ雑記の更新を放置しておこうかとも思ったが、とりあえず状況に対する断片的な私見をメモ…

「沖縄のこころ」―民衆の社会的連帯の再生

明日(もう今日だ)の沖縄タイムスの読書欄「今週の平積み」に、『沖縄論』の私の書評が掲載されますので、チャンスがあれば読んでください。新聞社の方がつけてくれた見出し(タイトル)は、私が確認したゲラでは「『沖縄のこころ』実現の提言」となってい…

石川真生写真展inコザ&那覇

写真家の石川真生さんから写真展の案内メールがあったのでお知らせします。コザと那覇で同時開催、しかも別々のテーマでという企画のようです。

「ゼロベース」で沖縄からベース(基地)をゼロに(その2/環境編)

辺野古への新基地建設は、生物多様性および種の保存の観点から、重大な環境破壊であると国際社会からも懸念されている。 最初に建設ありきの方針で進めてきたために、環境影響評価法をはじめ、日本国が持つ環境に関する法・政策の根幹が揺らいでいる。 在日…

「ゼロベース」で沖縄からベース(基地)をゼロに(その1)

なんだか、報道等に散見する政治家や有識者の発言に、とてもいらついてしまう沖縄の私がいる。自分の健康のために、辺野古新基地建設について、せめてこれぐらいは知っておこうというお話を整理しておく。 【沿革】 《海上ヘリポート》 1996年、SACO…