これは戦争か(ぶんご君3)
もう一昨日の報道だが、毎日新聞によると、海上自衛隊は夜中に作業をやっていたらしい。
普天間移設 現況調査に本格着手 海事が支援
5月18日17:35分配信 毎日新聞
-----------------------
海自のダイバーは、沖縄近海に停泊している掃海母艦「ぶんご」(基準排水量5700トン)から未明にボートで調査海域に派遣され、夜明け前には作業を終えた。
防衛省幹部は「防衛施設庁の指示により、海底での設置作業に入った。海自は(夜間の)海底での作業に慣れている」と述べた。
-----------------------
この報道が事実だとすると、夜が明けてから始まった施設局(受託業者)の調査機器設置作業と、海保のあからさまな反対派敵視警備と反対派カヌー等との衝突。
その前に、海事は粛々と真夜中に作業をしていたことになる。
真夜中の海底作業が、サンゴ等を破壊する危険性については、サンゴ学者としての視点から語られる下記記事を参考にしてください。
「辺野古海域の自衛隊動員について」
リーフチェッカー“さめ”の日記
那覇防衛施設局が今まで、沖縄県に示してきた作業手順では夜間作業はジュゴンへの配慮(ジュゴンは夜、リーフ内に入って餌である海草を食べるため)でやらないというものだった。
自衛隊まで動員して、いままでの約束も手順もすべてぶっとばしている。
これは有事なのか、戦争なのか。
守屋次官、久間大臣、あなたたち少しおかしいんじゃない。
暴走だよこれは、自衛隊という武装実力組織を動かして「明らかにできない」などと国会で答弁してのける防衛大臣。こんなことがまかり通るのだったら、この国の軍隊は国民の代表に秘密でなんでもできる。
明らかに、アベ政権は、国民に対して、国会に対してクーデターを起こしている。そのことが認識されない、この国はあまりにもおかしい。
軍隊が作戦行動上、「敵」に情報を漏らすわけにはいかない秘密があるのは当然だろう。防衛省の今般の行動は、丸腰のカヌー乗りやダイバーを敵に見立てて、辺野古の反対派のみならず、県内移設に反対する県民世論を自衛隊の作戦行動上「敵」として明確に想定している。
那覇防衛施設局も、沖縄の自衛隊も、これまで営々とつくろうと努力してきた沖縄社会との良好な関係を、すべて本省がぶっとばしてくれて、さぞかし無念だろう。
これが国家権力であるということを、沖縄県民はまざまざといま、見せつけられている。
---
あぁ、ものすごい禍根を残す事態が、白昼堂々と深夜コソコソと、みんなの眼が見開かれている前で、進行している。基地建設への賛否で、すまされる問題じゃないよこりゃ。
おそろしい