みやぎブログ

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政府の確信と過失(ぶんご君4)

Bugokun4 私の仕事も何もかも「妨害」してくれた、海上自衛隊投入という異常事態。

沖縄タイムスの本日の朝刊報道や、毎日新聞の昨日の報道 をみると、自衛隊が担当した作業は終えたらしい。

なにをしにきたんだろう海上自衛隊

1.辺野古海域で夜中に作業して、自然環境を破壊した。

2.アメリカと約束したオキナワへの基地建設のためには、軍隊も派遣するという断固たる姿勢を顕示した。

3.反対する非暴力の市民に、警察ではなく軍隊を投入することで県民世論を威嚇した。

4.軍隊をどのようにでも動かせる権力を持っているアベシンゾーであることを誇示した。

5.軍隊出動の報道効果で、海上保安庁や警察の市民への不当行動の印象が薄まった。

ここは冷静に考えなければならない、動いたのは、軍隊である。

自衛隊員の中には、専守防衛のための「自衛」隊であることを誇りに、その力を使う事態がこないことを念じつつ人殺しの訓練をしている者もいるだろう。

その軍隊に対して、カヌーに乗っている市民に向けて出動するよう「命令」がなされた。(実際に行なわれた作業は機器の設置のようだが、あらゆることに万全の態勢をとっていると、防衛大臣は明言している)

文民統制というが、文民がこのように軍人を使う前例をつくってしまったことは、とてつもなくイタイ。

お顔の皮は人百倍厚く発言は適当な久間防衛大臣と、「国の最高司令官」で「私は権力の頂点にいる」らしいアベシンゾーは、やってはいけないことをやってしまった。

基地建設を推進したい政府側としては、もっともまずいことに、いままで自然環境への配慮を幾度となく口にしながら、配慮のかけらもない調査強行をしたことだろう。

アセス法の手続きの中で進めるべき環境に対する調査を、アセス手続きも無視して、自身が配慮するといっていた事項も無視して、このように進めた事実は、動かしがたい事実として残った。

名護市沖縄県も、そのような調査に同意して進めさせたことは、事業者である政府側の責任だけに転化できない。

このような事業に、正当性のかけらもない。日米合意だろうがなんだろうが、沖縄で生きて暮らしている私たちは、少なくとも私は合意していない。

名護市長沖縄県知事を選び出したのは県民有権者だといわれるかもしれない。しかし、この首長たちは、「沿岸案には反対」を公約して当選しながら沿 岸案と同じ場所で Ⅴ字合意という公約違反をした名護市長であり、「現行案には賛成できない」と公約して当選しながらズルズルと政府を追認し続ける県知事なのである。

選挙では、自公が推す現首長たちが勝利したが、その首長たちはすでに矛盾に引き裂かれているのが、沖縄の現実なのである。

政府は、基地建設を実現する決意で確信を持って事にあたった。
しかし、様々な過失を犯した。
沖縄はあきらめない。

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どのように巻き返しを図るべきか、市民として、沖縄県民として、歩いて生きたい。

これから、祐治さんの告別式に出かける。昨晩は、私が森海をお守りして連れ合いが通夜でお別れをさせていただいた。

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パジチリぶんご君の、パジチリはとんな意味ですか、という問い合わせをいただきました。
沖縄の言葉で、ハジチラー(恥知らず)というのがあります。名護のイントネーションではパピプペポに変化して、ハジチラーがパジチラーになるのですが、その言葉からの造語でした。
素材は、防衛省のホームページから無断でいろいろ使わせていただきました。ありがとうございました。

ぶんご君を作るのは、1時間もかからないから、心配しないでね。仕事も進めているから(業務連絡っす)。