インド洋での無償GSは、憲法が許さない!考
原稿書きに火達磨になりながら、寸暇を惜しんで休憩中に気になった記事についてメモを書いておく。
ねずみ男は本性全開で全壊へまっしぐら。歴史教科諸問題も予想通りの展開。獲得目標を低く抑える必要はないと思っているが、これも大きな流れのひとつ。ステップをひとつずつ、しっかりと踏むことだろう。問題は小賢しい「政治イデオロギー」で左右されない歴史認識を持ち得るか。
“とらちゃん”様の「晴天とら日和」で私の以前のエントリーが紹介されていたのはうれしかった。思わず自身のブログなのにリンク表示して読んでしまった(笑)。
興味を持っていただける方は、弊ブログの左サイドバーにあるカテゴリー「集団強制死」をクリックしてください。今までのエントリーがまとめて表示されます。
ということで、本日は、テロ特措法の延長問題について民主党の小沢党首の下記発言から考えてみる。
「油を供給するのは、戦争そのもの。戦車も飛行機も油がなければ動かない」
民主党は、「基本的に(給油は)憲法上許されないという考え方だ」という。臨時国会の論戦の深まりに期待したい。
■憲法とはなにか
昼下がり。公園。電信柱。ベンチに男が二人。新聞。
【なご】なんかインド洋で自衛隊が給油するかしないか、すったもんだしていますね。
【なぐ】政府もたいへんでしょうね。民主党さんはガチンコするつもりですよきっと。
【なご】憲法問題も持ち出していますしね。これは簡単には後には引かないわね小沢さんも。
【なぐ】その「憲法が許さない」ってことですけど、どういうことなんですかね。
【なご】給油している相手国の戦艦が戦争しているんだから、それに協力することはダメという意味なんじゃないですか。でも、テロとの戦争って言ってんだから、戦争は確信犯ですよね。貿易などの経済活動をしている船にタダで油あげているんじゃないだんから。
【なぐ】憲法ってなんなんですかね。
【なご】憲法は、国に対する主権者である国民からの命令書だといわれますね。
【なぐ】じゃ、その命令を破って国が油をタダで配って歩くというのは大問題じゃないですか。
【なご】そうなんですよ。
【なぐ】だったら、今すぐヤメさせなければ、これはたいへんなことだ。あなた、落ち着いている場合ですか。すぐ警察に、いやこの場合は、国会かな、いや、裁判所だ。そうだ、三権分立なんだから。そこに、すぐ電話しましょう。
【なご】まぁ、まぁ、そんなにあわてないで。国会でそのことについての論戦がこれからはじまるんですから。その結果をみてから、違憲裁判訴訟でもなんでもおこしましょう。…、おこしてください。それも違うか。……、誰かがおこすでしょう。そうそう、それに期待しましょう。
【なぐ】ところで、ほんとうに憲法に違反しているんですか。
【なご】憲法9条は、国権の発動たる戦争と武力の行使などを禁じていますからね。「国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」ですから、他国が戦争したり武力行使するための油を日本国が提供していることは、違反していると考えるべきでしょうね。
【なぐ】違反していないと考える人もいるんでしょ。
【なご】政府は、直接武力を行使しているわけではないし、インド洋での安全等を確保することは油を中東からの輸入に頼っているわが国としては国益だと主張していますね。
【なぐ】違反していないって、いっていないじゃない。
【なご】いや、だから、直接武力行使をしているわけではない。という意味で問題ないんですよ。
【なぐ】あやしいな。だって、油を提供してもらわないと、戦車も戦艦も動かないんでしょ。明らかに、戦争に加担し武力を行使しているじゃない。
【なご】そこを問題にしているんでしょうね。民主党さんは。
【なぐ】でも、民主党さんは、武力を否定しているわけではないんでしょ。
【なご】私もよくしらないんですけど。おそらく、国権の発動としての戦争や武力かが問題なんですよ。民主党さんの考えでは、憲法は、国権の発動としての武力行使は専守防衛しか認めていない。しかし、国際社会における国連の武力による行為は、国権の発動とは次元が違い、これには国際社会の一員として参加できる。そういう理屈なんですよ。ですから、今回のインド洋での給油は、国連の行為なのかどうなのかを問題視しているんでしょ。そうでなければ、これは国権の発動でしかないから反対する。つまり「憲法が許さない」ってことになるわけなんじゃないですかね。
【なぐ】なんか、むずかしいけど。憲法がなし崩しになっていくのは怖いっすよね。
【なご】生活保護も受けれずに死んでいく国民がいるのに、莫大なお金をかけてタダで戦争のための油を配り歩くというのも、怖いっすよね。
【なぐ】それに無関心で、ただただ政府を支持する庶民がいるのも怖いっすよね。
【なご】参院選で、自民党が惨敗したように、主権者の一票で変わるんだから、希望をもっていましょうよ。ところで、お昼休みはとうに終わっていますが、時間、大丈夫なんですか。
【なぐ】私?私はリストラされて、仕事を探し続けている身なもんですから、時間は大丈夫です。もう二年になります。お宅は?
【なご】私もそうなんですよ…
二人の話は、この後も続き、失業の問題。就業構造の大変化について、様々な話題が沈黙と対話をもたらした。夕暮れにやっとそれぞれの家に「青空」に帰宅した。
だれもいないベンチ。静かに溶暗。
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おお、やっと書き終えた。一時間もかけて、ぜんぜん休憩中じゃないじゃん、これは。
ということで、おなかもすいたし遅いブランチをとって休憩します(涙)
参考:
給油疑惑、小沢氏「憲法が許さぬ」 情報公開攻勢へ(朝日新聞=2007.1002)
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【今日の一曲】
[作詞]GEORGE WHITING [訳詞]堀内敬三
[作曲]WALTER DONALDSON
夕暮れに仰ぎ見る輝く青空
日暮れて辿るはわが家の細道
せまいながらも楽しい我家
愛の灯影のさすところ
恋しい家こそ私の青空
日暮れて辿るはわが家の細道
せまいながらも楽しい我家
愛の灯影のさすところ
恋しい家こそ私の青空