岩国基地隣接住民が集団移転要望
[E:hairsalon]岩国基地隣接住民が移転要望
(中国新聞'08/5/8)魚拓[E:hairsalon]在日米軍再編:岩国基地隣接する自治会、集団移転を要望 「愛宕山開発事業」跡地に
(毎日新聞2008年5月7日 西部夕刊)魚拓
岩国で新たな動きがあった。
岩国基地に隣接する地区の自治会の代表者が、岩国市長に対して集団移転の要望書を提出なされたらしい。
市長選の頃から言われていたことが、現実の世界に姿を現してきた。
上記の画像は中国新聞より借用。以下は、毎日新聞の西部夕刊の記事。
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山口県岩国市の米軍岩国基地に隣接する自治会の住民らが7日、「米軍の空母艦載機部隊が移転した場合、騒音被害が受忍限度を超える」として、福田良彦市長に集団移転を要望した。希望の移転先は市内の「愛宕山地域開発事業」跡地で、部隊移転で新たに必要になる米軍家族住宅の候補地になっている。
集団移転を要望したのは、車第3自治会(高林孝行会長、約140世帯)。部隊の移転反対を貫いてきたが、今年2月の市長選で移転容認姿勢の福田市長が当選したため、対応を協議。4月20日の自治会総会で「市長が代わり生活を守る必要がある」と集団移転を求めることにした。
移転案は、福田市長が衆院議員時代の06年9月に公表した「私案」に基づく内容。部隊移転を前提に地域振興策などをまとめたもので、新たな米軍家族住宅の用地は、基地内のゴルフ場などを充てたうえで、不足分は同市車町3丁目一帯の住宅地を国が買収して転用。一方、愛宕山の造成跡地の一部を車町住民550戸の移転用宅地とする、としている。
高林会長は「抜本的な被害解消のためには集団移転しかない。市から積極的に国に提案してほしい」と要望。一方、福田市長は「市が提案する段階ではない」と述べるにとどまった。
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市長選挙の投開票日の前日(2008年2月9日)に、候補者である福田氏がこの移転計画を有していることを赤旗の記事を元に“なごなぐ雑記”に書いた。
以下に、少し抜粋する。
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…彼は衆院議員だった2006年9月12日に「岩国基地再編に関する地域振興策」を私案として記者会見して発表していますが、その振興策の大目玉として「集団移転」を明確に位置付けているんです。
JR岩国駅に隣接する岩国市車町三丁目一帯が「集団移転」の対象です。
そしてその跡地に空母艦載機部隊の米軍住宅(家族用472戸、単身者用1640戸)を建設します。住民の移転先は、同基地から愛宕山だというのです。
市長選の出馬表明会見でも「愛宕山への集団移転も考慮している」と発言したが、法定ビラや根拠のかけらもない悪趣味な「夕張なるぞビラ」でもその後は一切ふれていないようです。これは有権者を騙していることになるんじゃないですか。
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あまり不確かな情報しかないなかで、いろいろ憶測をめぐらしてもしょうがないが、わたしには福田氏が、このような計画を描ける人物とは思えない。誰かが描いた絵なのだろう。
どなたか地元のコンサルの方が描いたなどという情報にどこかで接したことがあるが、それにしたってそんなに鵜呑みにはできない。
米軍そして日本政府、様々な思惑が錯綜しつつ絵が描かれているのだろう。
自治会の方々が、真摯に話し合い、結論を導き出したのを、いたずらに批判するつもりはないが、市長選挙の結果が出てから以降、そこに至るように囲い込まれ誘導されていっただろうことは想像に難くない。
つらい話しである。
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この情報については、岩国市の“Hitoming♪日々”さんのブログエントリー「岩国基地隣接住民が移転要望」ではじめて知った。
地元の方々の動揺もあるだろうし、このような問題で住民同士が分裂させられる側面もあるだろう。岩国はまだまだ揺れ動くことになる。
いずれにしても、できるだけアンテナを掲げて、有意義な情報に接するように務め、地域の方々と我々にとって状況が好転する隘路を探したい。
政府権力は大きく、そのまえでは一人ひとりの力は無きの如く無力に思える。それでも、あきらめない。主権者なんだからわたしたちは。衆院補欠選挙の結果や、様々な事柄が好転の条件を整えないとも限らない。したたかに、元気を出していきましょう。岩国のみなさん!
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