みやぎブログ

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国会は在沖米総領事の内政干渉を許すのか(追記あり)

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人を顔で判断してはならないともいうし、三十路過ぎたら顔に責任持てともいわれる。いろいろあるが、貧相で性根が腐っているんだろうと思われる顔が明らかにある。

不遜で、人を見下し、発言のいちいちが人々の心を逆撫でする。そんなヤカラの顔だと、なおさら見るのもイヤになる。

そんなヤカラ、ケビン・メア在沖米総領事がまたまたトンデモ発言を披瀝している。いわく、「政争の具にしようとしているのは非常に残念だ」である。

なんについての発言か、地位協定の改訂の動きについてである。

ふむふむ、非常にわかりやすい発言である。本日は、このヤカラの発言について紹介すると同時に、少し私の所感をノートしておくことにする。

リンク貼っても、なかなかみなさんいかないだろうから、下記に記事全文をコピペしておく。自身の資料とするために、新聞記事の魚拓もとっておく

協定改定「政争の具」に メア総領事、見直しの主張批判
琉球新報2008年4月4日)

ケビン・メア在沖米総領事は3日の定例記者会見で、日米地位協定改定の動きについて「ある政治家と団体が政治的に利用し、政争の具にしようとしていることは非常に残念だ」と批判した。協定見直しの主張を「政争の具」と表現したことは反発を招きそうだ。
基地外居住者の実態把握のため外国人登録を義務化する野党の改定案についても「日本の防衛に貢献するため命を犠牲にする用意がある人に、日本に税金を払う義務を課す主張があるのは不思議だ」と不快感を示した。
「最近の事件で地位協定上、問題はない」とも述べ、運用改善で対応する考えを重ねて示した。
思いやり予算」の根拠となる特別協定が空白となったことについても「安保体制の下で不可欠で、政治的理由で反対するのはふさわしくない」と野党の姿勢を批判した。
米兵事件を受けて実施してきた外出禁止措置を4日から緩和することに関連して、憲兵(MP)以外の一般制服米兵による生活指導巡回(CP)の範囲を拡大することも明らかにした。米軍は北谷町宜野湾市にも範囲拡大を検討している。
普天間飛行場代替施設建設の環境影響評価(アセスメント)の調査については「すべて予定通りに実行できると理解している」と述べ、2014年完成の予定には影響しないとの認識を強調。その上で※「冬季に間に合わず、少なくとも3カ月は遅くなると理解している。1年間遅くなるというのは最悪の場合だ」と述べ、1年近く遅れる見通しを示した防衛省に予定通りの進展を促した。

ケビン・メアという総領事は、沖縄でかねがね物議をかもす発言を繰り返してきた。
彼の発言には、米国というバックがある。彼は、そのバックに忠実なテクノクラートである。
総領事なんだから当然である。

彼の発言は、彼が意識しているかどうかはわからないが、明らかに占領者のそれである。

普天間でヘリが民間地に墜落した大惨事の際にも、日本の警察当局が事故調査のために整備士の氏名を尋ねたら「何を調査したいのか」と門前払いし、「事故が起きないほうの努力が大事だ」などとのたまってくれている。占領者である我々が調査したのに、原住民が何をするのという態度である。

彼はそのまま引き続いて、「普天間危険ではない」と発言し、沖縄原住民がお願いするから移転してあげるんだとのたまってくれる。

こんなヤカラを総領事として沖縄に置いているアメリカの意思は明確である。その意思に対して、まともに反論も抵抗もできない沖縄があり、日本がある。

ケビン・メア様は今回、とうとう沖縄ではなく日本全体を視野に入れて踏み込んだ発言をしてきた。

「ある政治家と団体が政治的に利用し、政争の具にしようとしていることは非常に残念だ」

地位協定改訂について野党が共通認識を持って動き出していることに対する発言である。「革新」政党のみならず、民主党国民新党などの「保守」政党も動き出している。沖縄のみならず、日本全体の問題として、地位協定のあり方はおかしいという国民の意思があり、それを受けて政治家や団体が動いているのである。これを「政争の具」などという下卑た表現で言い表すことは、不遜極まりない内政干渉である。

「安保体制の下で不可欠で、政治的理由で反対するのはふさわしくない」

思いやり予算」についても、あまりにも無駄遣いが多いのではないか、国民の税金の使い方として説明がつかないと国会で議論されている最中に、アメリカの総領事があるかないか確証もない「政治的理由」なるもので、反対されていると揶揄するのは、あまりにも失礼極まりない。日本国の国会における真摯な議論を馬鹿にする不遜極まりない内政干渉である。

※「冬季に間に合わず、少なくとも3カ月は遅くなると理解している。1年間遅くなるというのは最悪の場合だ」

市民団体や識者から違法だと指摘されているとはいえ、日本国の法律に則って、事業者である政府・防衛省(沖縄防衛局)が進めている環境影響評価について、事業者が1年遅れを見通していることにたいして、米国政府の総領事がここまでいう。いくら事業により造られる施設が米軍に供する基地であろうと、提供するためのプロセスは日本国の問題である。これはある種の恫喝であり、あからさまな主権侵害の外圧である。

 

ケビン・メア様のような在沖米総領事がいることは、日米安保を著しく損ない不安定にするだろう。日本政府は、国会は、政党は、政治家は、彼のように「内政干渉」する総領事を看過することなく、抗議すべきだろう。メア様はアメリカの判断で更迭されてしかるべきだ。

彼の発言は、在沖米総領事として記者会見で述べているのであって、断じて彼の個人的見解などではない。

あぁ、かくも長き主権の不在が、このような他国の総領事発言を引き出してしまっている。
アメリカとの対等なパートナー・シップを築くのであれば、このような発言に対して毅然と対処することからはじめなければならない。神は細部に宿りたもう。

日本国の国会は、ケビン・メア在沖米総領事の内政干渉を許すのだろうか。

これが内政干渉ではなく、宗主国としての当然の杞憂であるとするなら、さもありなんではあるのだが…(ここは[E:happy01]にするか、[E:pout]にするか悩むところだが)…[E:catface]

[E:end]

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【追記】4.6.15:35

そいつは帽子だ!のごんさんが、「メアと吠え立てる隣人の正体」というエントリーをたてています。あわせてお読みください。

ごんさんの記事を読んで、メア氏の発言から※印の部分も引き出してコメントを追記しました。

ごんさんがエントリーで指摘しているように、「安保体制」というのは日本にとっては「政治」そのものであると私も思います。しかし、(大多数の国民は容認している)安保体制への賛否という政治的意思決定以前の問題として、「思いやり予算」のありかたが問われている状況下で、メア氏が「政治的理由」と発言することは、そのありかたを問うている国会での動きを、安保そのものへの賛否という政治的ステージにずらす策動です。恣意的なレッテル張りで、民主党国民新党など保守勢力を牽制(ひいては日本国民をコントロール)する反動レトリックです。

私はそのようなレトリックを意識したうえで、「あるかないか確証のない『政治的理由』」という表現を用いています。国会での議論は政治的行為であり、あたりまえに政治的理由はあるでしょう。いま行なうべきは、その理由を忖度し議論の出口を先取りすることではなく、おかしいと思える問題点を吟味し議論していくことです。他国と比較できないほど日本国民の血税が寄生されているという現状の日米安保の問題点は、アメリカにとっては守るべき国益であり、その立場から議論を封じるためにメア氏は「政治的理由で反対するのはふさわしくない」と「政治的」に発言しているのです。

日米安保という長い間アンタッチャブルにされていた領域で、圧倒的な現実を無視した神学論争ではなく具体的な事柄について議論が起っています。私は、この議論が、少しでも実り在るものとなることを望むものです。あまりにも沖縄の現実は酷すぎる。メア氏の反動レトリックに煽られ、現状を固定化しかねない「政治的意思表示」をするのではなく、そのひとつ手前でしっかりと問題を互いに吟味することこそがいま求められていると思う所以です。

メア氏の発言は、確信犯としての内政干渉です。米国の属国であることをやめる気なのかという恫喝です。これは日米の二国間関係の成熟の表れではなく異常の表れです。

【追記】ココマデ

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【参考】

ケビン・メアという占領者の発言
(なごなぐ雑記:2007年8月12日 (日) 16:23

ヘリ墜落「県警、何を調査したいのか」 メア総領事、疑問視
琉球新報2007年8月10日

「普天間危険ではない」 メア米総領事が見解
琉球新報2006年8月11日)

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