みやぎブログ

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岩国市長選挙について8

Machimurano_2 それは、何のために岩国飛行場を沖合移設、もう長い間かけてやってまいりました。したがって、移設された沖合展開というのがそろそろできあがろうとしてい るわけですね。飛行場が。相当沖合に出ていくわけでありますから、そこでですね、厚木のほうから移転してきても市民生活にどれだけ大きな影響を与えるのか ということについては、多分、市民のみなさん方がどこまでここが十分ね、防衛省のほうからご説明がいっているのか、行き届いているのか、そこについては私 も承知をしておりませんけれども、騒音問題、大変関心がおありになるんだろうと思いますけれども、そこについても十分な説明ができる内容であると私は理解 をしております。産経新聞の記事より(2008.2.4 13:00)

昨日の午後の、町村官房長官の記者会見での発言である。

「何のために沖合移設を長い間かけてやって」とか、「相当沖合に出ていくから、厚木から移転しても市民生活への影響は大丈夫」だとか、防衛省が説明が行き届いていない」などと、岩国市民を愚弄するにもほどがある。

もう沖縄に住んでいる私なんかが言う話ではないかも知れないが、岩国市民の立場に立ったら、こんなふざけた話を「はいそうですか」と聞けるものじゃない。

■沖合移転は戦闘機の墜落からはじまった

「何のために岩国飛行場を沖合移設」って、まさか艦載機の大量移転のために、沖合移設したっていうんじゃないだろうな? えっ、まさか、そこまで政府も酷くはないだろう…

そもそも、岩国飛行場の滑走路の沖合移設を、長い間かけてやってきたのはなぜだと思っているんだい、日本国政府は。君ら大臣は内閣改造でコロコロ変わればそれでいいんだろうが、岩国市民は、岩国で生きてこの問題にずっと向き合い続けてきているんだぞ、恥を知れ恥を。

岩国の滑走路沖合移設は、1968年に米軍戦闘機が九州大学に墜落した事件を受けて、同型機が配備されている岩国のみなさんが危険を回避するために、それこそ市民全体で大同団結して要求要望し続けてきたことなんだ。それを20年以上もほったらかしにして、1993年にやっと国が動き出した。そりゃ、岩国市民のみなさんは、国に感謝しただろう。1997年から環境問題とかいろいろあったが、どうにか慎重に調査し計画をたて着工してやっと完成するんだ。

そうしたらなんだ、艦載機が二倍に増えても沖合移設するから大丈夫だろうと言ってくるのか政府は。おいおい、いいかげんにしろよ。なんにも知らないんじゃないのか、政府の官房長官ともあろう偉い人が。岩国市民を新聞も読めないバカだと思っているんじゃないのか。

■沖合移転後に騒音増加する地域が出る。えっ?

「騒音、一部で増加」国が変更申請(2008/01/29付 西日本新聞朝刊)という記事を、西日本新聞さんが先週きちんと報道しているんだよ。

防衛省中国四国防衛局は今年1月8日に公有水面埋め立て事業の変更を山口県に提出していて、

「特に住宅の多い地域で騒音レベルが低下し、現況より騒音障害が緩和される」

「ごく一部の区域では現状より増加するものの、ほとんどの区域では現状より軽減される」というふうに書き換えている。

町村官房長官

「現状より増加」するのに「厚木から移転しても市民生活への影響は大丈夫」科学的根拠はなんなんですか?

明日にでも、防衛省の説明を行き届かせなさい。

■市民には知らせず、国と県だけで隠密裏に処理。えっ、え~?

説明が行き届いていないどころか、こそこそ山口県と一緒になって、市民の目の届かないところで「騒音が増大する」という書類書き換えを終わらせようとしていたんじゃないか。

山口県山口県だ、こんな大事な変更がされるというのに、岩国市民にはその内容を知らせず、内部協議だけで審査して終わらせようとするなど、いくら国と中のいい保守県政といっても節度があるだろう。県民の立場に立たなくて国のお先棒を担ぐなんて、戦前の国から任命された知事様じゃないんだから。県民によって選ばれたんだろう。

岩国市民は、ほんとうにこのままじゃ踏んだり蹴ったりだ。国も山口県も、岩国市民のみなさまの大事な愛宕山を潰させておいて、ただで岩や土を使ってからに、バブルはじけて困ってるから米軍住宅に売り飛ばすとか、米軍さまの高級住宅用地として買ってあげようかだとか、おまえら最初からそんな魂胆だったのかと疑いたくもなるぜ。

■理不尽なお上には、槍倒しの一票を!

ねえ、岩国市民のみなさん、特に自民党公明党を支持なされている岩国市民のみなさん。ほんとうにこんなんでいいんですか。こういう状況で、市民の立場じゃなく国の立場に立つ人を市長にしたら、ほんとうにただただやりたい放題されるだけですよ。

去年の騒音は凄かったらしいですね。新聞(岩国市の騒音苦情過去最高(中国新聞'08/1/30))で読みました。昨年10月2日夜から3日間の夜間訓練の騒音が、日常茶飯になるような事態を避けるには、この市長選挙でどういう結果をみなさんが出すかにかかっています。どうか、国のいいなりになるんじゃなく、自分たちの街を自分たちで守り10年後20年後の子や孫の代に渡していってください。

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やい、日本政府のバカ垂れ!
岩国市民は何でも反対をしているんじゃなく、あまりにも一方的なやりかたはひどいじゃないかと言っているんだ。誠意をもって話し合いましょうと言っているんだ。君らには目や耳や心はないのか。さっさと住民投票の民意を守る市長とのテーブルにつきやがれコンチクショー。

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岩国市民のみなさん、どうぞ、こんな無礼で理不尽な政府に対して、槍倒しの一票を積み上げて、岩国市民の凛とした意思を見せてやってください。ぜったい、槍は倒れます。もうすこしだ、踏ん張ってくださいね。

全国のこころある市民が応援してます。

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【参考】

産経新聞官房長官会見記事(2008.2.4 13:00)の魚拓。

岩国飛行場滑走路沖合移設について

防衛施設庁史(目次)

岩国飛行場滑走路沖合移設工事の開始防衛施設庁史より・PDFファイル)

参照したブログ

井原さん陣営の法定ビラ「市民の前で正々堂々ときそいあおう」
(A PLACE IN THE SUN)

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