入り口がすべて
中南部の方がもっとすごいらしいけど、今日は名護でも雷ピカピカゴロゴロ雨は滝のようにザーザーすごいことになっている。いまは少しおさまってきた。沖縄本島に大雨洪水警報が出ているとつけっぱなしのテレビが伝えている。ちょうどひどい時間帯に外を歩いていた私はずぶぬれ、事務所で服を全てトレパンに着替え、どこかのおっさんみたいな格好で、タオルをかぶりながらコーヒーを飲んでいる。
一昨日、ある人物とこれからの沖縄について基地問題について情報交換しながら、お酒を飲んだ。メタボリックで糖尿病を宣告されている身で、何をしているのかと思いもするが、お酒の量と食べ物は少しは控えるようになっている。こうやってだましだまし、生きて少しずつ改善していくしかない。
今日、書き記しておきたいのは、生活習慣病のことではない。そのユンタクの場で、ついついわたしの口をついて出た、仲井真氏への評価のことである。正確に言うと、仲井真氏の今後の動向についてのわたしのまなざしのことである。稲嶺氏は最後の最後に世論を意識し政府と対峙してしまったが、仲井真氏は世論をどのように読み、政府と交渉しどのように沖縄を経営していくのか。革新陣営がいうように政府追随でいくのか、何をどのように現実的に動かしていくのか。仲井真氏は「失業率改善と普天間3年危険除去」が大きな公約だが、これをどのように実現していくのか。
わたしが聞いている情報では、米国政府は現段階でも辺野古にこだわってはいない。受け入れている自治体が名護市だけだからという、あまり理由にもな らない政治的な理由で、環境破壊問題や幾多の難題を抱える条件の悪い辺野古にこだわる愚行は終わりにして、本当に普天間を動かせるかどうかは、仲井真氏の 手腕にかかっている。
わたしは期待もしないが、かといってイデオロギッシュな物差しで紋切り型の批判に終始しようとも思わない。
本日の沖縄タイムスに「普天間/3年内危険除去要求へ」という記事が出ている。
仲井真氏は「三年以内の普天間飛行場の危険性除去」について、政府が具体的な対応策や見通しを示すことが、代替施設に関する協議の「入り口」との姿勢を堅持。
沖縄県は、ひとまず政府の出方をみる姿勢のようだが、日米両政府は無理だとの姿勢をすでに示している。これから、年内には開催されるだろう「協議会」に至る動向を注視する必要がある。
仲井真氏の公約は二つとも4年の任期中に結果が出るものである。4年という短さを考慮すると「入り口」ですべてが決まるだろう。
辺野古移設にこだわっている限り、この問題は再度デッドロックに乗り上げる。
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この記事を書き終えると、沖縄に出されていた大雨洪水警報が解除された。仕事にもどろう。