宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

トモダチ考

Tomodati

トモダチは68億円も予算をかけて、放射能に汚染された戦場を想定した訓練をおこなった。

日本のメディアは、沖縄の新聞が反トモダチイデオロギーで凝り固まってると誹謗中傷するが、【U.S. Military Finds Lessons in Japan's Crisis】と報じているのはThe Wall Street Journalである。日本のメディアの方が親トモダチイデオロギーで凝り固まってるのは間違いない。

68億円ものトモダチ予算について、日本側の負担割合に関する日米協議が始まったという報道もあったが、いつのまにか日本側負担はないことになっていた。在日米軍に関する「思いやり予算」についての国会議決等もあり、得策ではないとの判断が動いたのだろう。

トモダチ作戦で、日本国民の米軍への好感度が高まったという判断があるのかどうか私にはわからないが、日米両政府はトモダチ基金なるものまで立ち上げ、被災した中小企業の復興支援に資するようにするらしい。

なんだか悪乗り気味の感じがする。

新自由主義構造改革、グローバルスタンダード、…トモダチ基金が、悲惨な現状をさらにガタガタにする一歩にならないか、ぼんやりとした不安をおぼえる。

米国と日本国は、かつて戦争をした。その戦争で沖縄は米国に占領され、日本国の敗戦・独立後も占領され続けた。戦後の沖縄占領(支配)は、米国務省ではなく米国防総省ペンタゴン)が行なっていた明確な軍事占領であった。沖縄は米軍にとっての「戦利品」である。

1972年に沖縄の施政権は日本国に還されるが、米軍基地はそのまま残った。米軍の「戦利品」は維持された。

米軍が国際法に違反し県民の財産を取り上げ造った「普天間基地」も、そのまま残った。

1945年から半世紀以上も経て老朽化したその「普天間基地」を閉鎖するのに、沖縄県内に新たな米軍基地を造る日米合意が成されたが、沖縄は紆余曲折を経てその合意を「拒否」する現在に到達している。

日本国と日本国のトモダチになった米国は、どこまで沖縄を甚振れば気が済むのだろう。

トモダチ作戦(Operation Tomodachi)という名づけも、その後に続く展開も、私にはすごく違和感がある。このトモダチごっこは、沖縄への差別的政策の上で行われている。これはポストコロニアルなどではなくコロニアル(植民地主義)でしかない。

米国の財政赤字を論拠に日米合意(新基地建設)は実行不可能という人々もいるが、これだけ巨額の「思いやり予算」を拠出し続ける日本国が、日本国の予算で米軍「戦利品」をリニューアルすると約束している限り、米国側から日米合意(新基地建設)を覆す必要はない。

日本もアメリカも、ほんとうに気持ち悪い。