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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

衆院外務委中継を視聴しての雑感

20090410214312

いちまでぃ ちじくん 

いくさばぬ あわり

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昨日の衆院外務委での可決を、私は決して忘れないでいようと思う。そうして、昨日、何が起こったのかを問い続け、何があったのかを語り続けていこうと思う。

マスメディアがどれほどさらっとこのコトを報道したのか。そして人々が、なにを気付かずにやりすごしてしまったのか。

「グアム協定」という名づけが、何を隠蔽しようとし、それがどのように功を奏したのか。それにマスメディアが、すべての語りが、どのように共にあったのか。

ラジカルな問いをつかみだすことは、ありていの答えを得るより、有意義であると私は信じている。

[E:pencil]

昨日の衆院外務委で、沖縄選出の自民党議員が、「革新の人が即時無条件返還を言っても動かなかったフテンマが動くんだ」と、自らがフテンマ被害のすべてであるかのように語り、泣き言と自慢をないまぜにしておしゃべりしていた。

彼は「他国の軍隊がいるのがおかしい」とまで豪語し、グアム移転を持ち上げたが、その論理でいけば、フテンマを名護市に移転するのもおかしい。

彼は頭が弱いので、そのことをわからないだけではない。これが沖縄で自民党保守を張ることの限界なのだろう。

沖縄の哀れさが、屈折し鈍い光を放つ。

政敵である革新には、蛇蝎の如く嫌われる保守系の人々を、私は嫌いにはなりきれない。人が狡猾に立ち回り、自らの利益をつくりだしたり守ったりすることを、聖人君子の如く批判する気にもなれない。

でもウチナンチュの持つ狡猾さも、事大主義も、ココを政府と共に超えてはならないと本気で思っている。

1972年の米軍基地を温存したままの「復帰」に匹敵するぐらいの、沖縄「処分」が進行している。「条約」が締結されたらおしまいとはいえないが、かなり沖縄は苦しくなるのは否めないだろう。

政府官僚(特に外務官僚)は、10年余もかけて、これでいよいよ「つみ」だと思っているのだろうか。

そうはならない。これはイデオロギーで強弁しているのではない。

10年余も様々な工作を仕掛けられ、政治行政的には政府と協調し続ける自治体をつくりだしてきた沖縄だが、条件を突きつけ続けてきたのはダテではない。

おそらく、県知事と名護市長が要求する沖合移動も、総選挙との絡みで適当な時期に妥協が図られる。それをマスコミを使い、演出して、動かし難い既成事実とすべくキャンペーンが行なわれる。

そこまできたら、ダテでなかった条件も折れて、沖縄は降参するだろう。

そうなるだろうか。イデオロギーで強弁しているだけでは、この戦いに勝利はない。そうならないための隘路を探し、探してなければつくりだし、私たちは戦いを継続しなければならない。

文科省は確信犯で、慶良間での集団強制死の事実を捨象した教科書を合格させた。県民ぐるみで大騒ぎした教科書問題はなんだったのか。私たちは、過去と未来の間で、決して敗北するわけにはいかない戦いを強いられている(ないしは選び取っている)。

日米両政府が条約を結ばなければならないほど追い詰めたのは沖縄である。
日米両政府が、なかんずくその国民が、目を覚まして現実を是正する道を歩み出すまで、沖縄は踏ん張り続けるしかない。

腹立たしくもあるが、偶々沖縄・名護市に生れ落ちたために、流されるだけではない歩みを思えてるのだと考えることにする。

[E:sign05]参考リンク

昨日の外務委での辻本清美(社民党)さんの反対討論の全文が読める。

グアム協定が外務委員会で採決
辻元清美ブログ
2009年4月10日

同問題に対するマスコミの報道等。教科書問題は直接的には関係ないが、過去を現在からいじくろうとする行為は、未来を捻じ曲げるための行為であり、それは沖縄に新たな米軍基地を造ろうとする(復帰後はじめて!)行為と密接に連関している。

[E:clip]

「つくる会」教科書 米軍慶良間上陸に一切触れず
琉球朝日放送報道部
2009年4月10日 18時32分

グアム移転で麻生総理 “削減兵数分からない”
琉球朝日放送報道部
2009年4月10日 18時31分

グアム州議会クルズ副議長 「移設に高まる懸念」
琉球新報
2009年4月11日(魚拓)

グアム移転協定可決 衆院委、与党賛成多数
沖縄タイムス
2009年04月11日(魚拓)

グアム協定、外務委可決 来月中旬にも成立
琉球新報
2009年4月11日(魚拓)

[E:end]