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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

戦争機械、大きく軋み動く。vol10

いよいよ今月の半ばぐらいから、「協定/条約」に関する国会審議が始まりそうである。
民主党の小沢氏が、日米安保について「第七艦隊」発言をしたかと思うと、検察が小沢氏の秘書逮捕。国策逮捕といわれても仕方ない状況である。私も「陰謀」論者になっちゃいそうな今日この頃である。(・ε・ )

本日の琉球新報朝刊に、面白い記事が掲載されていた。

[E:clip]
民主・前原氏グアム協定「反対」/「政権取ったら見直す」
琉球新報2009年3月5日(魚拓)

琉球新報の与那嶺路代記者が民主党の前原氏にインタビューした記事である。(路代さん、GJ)
二面にはインタビューの一問一答が掲載されている。残念ながら、それはウェブ上にはなかったので、続きを読むにスキャニングした紙面を置いておく。
 

[E:hairsalon]
0305 画像をクリックし拡大して、記事をお読みください。

[E:pencil]

今回の米軍再編に係る「協定/条約」をどうなるかは、民主党の対応によるところが大きい。3分の2を使って自公が衆院で可決し自動的に効力を持たせたとしても、次期政権で見直すべきを見直すことは可能だ。そのためにも、徹底的な国会審議で問題点を洗い出しておくことが重要。数の前で、もうだめだとぼやいても、国会審議など茶番だと威勢だけいい反対論をぶってもしょうがない。現実は現実で動いていくのだし、私たちは来るかもわからない未来や妄想の中に生きているのではないのだから。

前原氏は、ずいぶんと踏み込んだ発言をしている。

この発言をどのように捉えるのか。とりあえずは、記憶、記録しておこう。

前原氏は自民党国防族とも親しく、どちらかというと自民党国防族民主党別働隊の如く評されているところもある。

米軍再編協議が大詰めを迎えているとき、キャンプ・シュワブへの陸上案について、民主党である自身が発言しようかと提案し額賀氏あたりにたしなめられたことなどが、久江 雅彦: 米軍再編―日米「秘密交渉」で何があったかに記されていた。

そんな前原氏が、何ゆえに、ここまで「県外移設」について踏み込んだ発言をしているのか。重層的な構造を意識し、政治的な力学を見据えながら、この発言の意味と効果を考えなければならない。

9条護憲派は、小沢氏の「第七艦隊」発言にある自衛増強論に慣習的に拒否反応を示すが、それは同時に在日米軍を過重なまでに沖縄に押し付けるという状況とセットで機能している現実がある。

前原氏の踏み込んだ発言は、沖縄の負担軽減ばかりではない。彼がここまで踏み込むということは、何かが動き、その何かが彼に発言を促している可能性は否定できない(やや陰謀論めくが、日米関係の政治は米国側の様々なチャネルを使った日本側への各種工作史の成果であるのは否めない)。政治は複雑な連立方程式でしかないが、内田樹の「9条どうでしょう」(毎日新聞社刊)のような気持ち悪い現状肯定で覆われる世界より、沖縄への差別的な米軍基地押し付けを無くす方向を私は支持する。

いずれにしても、単純ではない、なにか変化がはじまっている。

戦後、ほぼ一党独裁で来た日本国で、本格的な政権交代がなされるのか。民主党はどのような日本国のありかたを示すのか。いよいよ社民党共産党さんの、それぞれの役割の重要性が増してくる。

沖縄は、米軍基地が削減されてもうろたえないような、地域行政のありかたを本気になって目指さないと、いつまでもトロトロしてる場合じゃない。

[E:catface]

「戦争機械、大きく軋み動く。」として、「協定/条約」の報道がなされてから、ずっとそのことだけ追いかけてvol10まで続けてしまいました。タイトルを考える手間を省いたという怠惰なだけの措置でしたが、次回からはタイトルを変えて、少し情報を整理していくつかの角度から思考を試みます。

3月中旬からは国会での審議が始まります。