宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

踊る新基地建設:明日は措置協

Down いよいよ明日が、新基地建設へ向けての“措置”協議会。悪いやつらは白昼堂々、悪ふざけを続ける。

沖縄県のお笑いぶりは、踊る新基地建設:沖縄首長編で紹介した。
名護市などが求めているV字形滑走路沖合移動は、騒音軽減が理由らしい。しかし、埋立面積が拡大し海草藻場などの消滅面積が増えるだけで、防衛省のシュミレーションでは騒音軽減効果はないか地区(施設南西側の豊原区)によっては騒音が増大する。

あぁ、しかしそんなことより何よりも、受け入れ先である名護市が、滑走路を二本に増やしV字形という当初の政府案より拡大した案で合意したのは、《民間地区の上空を飛ばない》ということが理由となっていた。(新基地《基本合意》破綻してなお続くか?参照)

そのことについて、日米両政府はなんと言っているか。

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Mea_2 昨年11月29日の琉球朝日放送のニュース報道でケビン・メア在沖米国総領事が答えている。

(Q:このV字型案なら住宅地の上空を飛ばないで済むということを提示されて、それなら仕方ないかと合意した。それがあとから、両方向からも緊急の場合は進入できると言うことになると、約束が反故にされ不安)

それは誰の約束?米側のではない。できるだけ(住宅地の上空を)避けるという用意があります。でも、一回もその上で飛ばないという約束はできないとはっきり示しました。日本政府と地元の話し合いに参加してませんので、何が誰が何を言ってるか、我々もよくわかりません

防衛省の金澤博範防衛政策局長は、今年10月19日の衆院安全保障委員会で次のように答弁している。(琉球新報10.20

V字案をめぐる日米協議における日米両国の認識について「一切陸上の上は飛ばないという認識が共にあったわけではない」と説明。その上で「(住宅地上空を飛行しないのは)緊急時は当然除外されるし、その他の場合、訓練の形態によっては当然飛ぶことはあり得る。それは当然の前提だ」

(緊急時&訓練形態によって=あらゆる場合=当然の前提)

Sityou01_2 日米両政府にそこまで言われて、島袋吉和名護市長はなんの反応も示しきれない。おそらく元市長や副市長の指示がなかったら彼は何もできない。
そこまでバカなんだったら、ここから先は自己責任の範疇だろうが、しかし被害は名護市長辺野古の基地誘致派のみが負うわけではない。

守屋前防衛次官は、「沖縄では基地の被害を受けている人と、国からの金で儲かっている人は違う」と読売ウイークリー(2007年8月28日)のインタビューで語っている。(なごなぐ10.26

ふざけた野郎たちだ。

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沖縄側の関係自治体が事業計画の変更を求め反発している中で、防衛省により環境影響評価の「方法書」が公告縦覧された。「環境の保全の見地からの意見」の大半は、アセス手続きの撤回を求めるものであった。(沖縄タイムス10.23

政府は、環境影響評価法の手続きの中で進めるべき環境調査を、「事前調査」などと称して自衛隊掃海母艦・ぶんごまで派遣して強行した。

そうして、サンゴやジュゴンの餌場である海草藻場を破壊した。

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普天間基地にいる海兵隊の部隊と航空機は、グアムへ移転することがほぼ確実視されている。基地機能だけが軍港や弾薬庫も一体化し利便性も拡大して移転する。

日米軍事再編の一環で、キャンプ・ハンセン(所属の海兵隊部隊もグアム移転が決定している)が自衛隊と共同使用されるように、キャンプ・シュワブの新基地=巨大複合軍事施設も自衛隊の使用が噂されている。…これらは、米軍再編という予算執行へのチェックがあまい対米支出を隠れ蓑に、自衛隊の増強拡大を狙う防衛省の思惑があるといわれている。

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名護市が滑走路沖合移動を求めるのは、比較的工法が簡便な埋立拡大を図り、地元業者が参入しやすいようにするという地元土建屋の利益拡大でしかない。
新基地建設に係る一兆円にも膨れ上がるだろうといわれている工事費(少なくとも数千億円にはなる)には、当然「防衛土建利権」としかいえない構造がある。工法によっては地元土建屋には資材置き場管理の仕事ぐらいしかない。
「防衛土建利権」への食い込みを画策する地元土建屋ボスたちの「政治」はすさまじい。

条件付賛成をしている辺野古の方々や土建屋の利害は一致している。「北部振興策」や「再編交付金」など大したものではない。それはフロクでしかない。本丸は、新基地建設そのものである。

再編交付金の交付対象になるかならないかは、役所は死活問題ぐらいに考えているかもしれないが、それは役所の話でしかない。土建屋辺野古の誘致派は、本丸を見つめ続け、ヨダレだらけになっている。
防衛土建利権を巡る「政治」の展開をみなければ、この問題はみえてこない。

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こんなふうな状況で、いよいよ明日は移設措置協議会だ。

アセス手続きが終了するまで、政府と沖縄の表面上の対立はすべて先送りされてシャンシャンだろう。バカげた茶番だ。ウラでは、防衛土建利権を巡る抗争が地元の欲望を巻き込み激化する。…そのうち、何かが爆発するかもしれない…。

対米追随をやめなければ、沖縄の現在の酷さは変わらない。
私は心の底から、自民党を下野させたい。自Endをあきらめない。

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