宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

台風

Typha 台風789といっぺんに登場してにぎやか。朝は曇り空で台風の影響もあんまりな感じだったので、午前中は外回りに出ようと車を出したが、昼前から急に大雨。8号の影響。本日夕の予定だった大東区盆踊りも12日に延期したことを、立ち寄ったスーパーで遭った区長さんに聞いた。雨の中、外回りをあきらめて、本日はデスクワークに切り替えた。

閣議決定を受けて書いた「基地と振興策」の続きの動きを、北部の首長たちと県当局、防衛庁が三すくみでいろいろやっている。
小池沖縄担当相が好き勝手言ったのは7月。彼女の沖縄に対する侮蔑的な発言は、彼女自身のオリエンタリズムをあからさまにして、あまりみたくないストリップのようだった。地位協定三条改定をせず、どのようにして米軍への提供施設の管理権が日本側に移管するのか。すべての米軍基地を自衛隊との共用施設にするのか。地位協定そのものを知らないで、「改定」要望への反対論(解決への提案)を披瀝するのは、所管外とはいえ大臣の程度が知れる。
私は沖縄統治が開発庁から内閣府、そして防衛庁へ移行しているようだと指摘したが、彼女は内閣府大臣として、防衛庁とうまくやりなさいと沖縄側に示唆している。明らかに日本国政府の沖縄統治の窓口は防衛庁に移管しつつある。小池沖縄担当相は、防衛庁と県及び北部自治体が話し合っただけで「期待感」を表明している。
しかし、ことは彼女の短絡な期待通りにはいかない。

振興策がどうしても欲しい北部自治体は、私が「基地と振興策」に書いた剥き出しの本音を、少し引っ込めて、県と協調する姿勢に転じている。これからの実質的な振興策のオーナーである防衛庁とは仲良くやっていきたいが、県抜きでは防衛庁にいいようにやられてしまう。県民世論の反発も北部首長たちに集中する結果になる。そのような事態を避けたい北部首長たちと、国との調整窓口を失ってしまうことをおそれている県の思惑が一致した結果、県と北部の連絡会議なるものがつくられた。

国と拡大沿岸Ⅴ字案で合意した名護市長を支持する北部自治体は、陸上部に暫定ヘリパッドを造るという県案を否定しつつも県抜きの国との協議機関への参加を否定し、県は国の案(沿岸Ⅴ字案)だけでの協議には応じられないとする。三すくみの状況に変化はなく、防衛庁協議機関参加要請しても不調に終わるだけである。

これらが先に進むには、基地建設と切り離して、北部振興の協議機関体制をつくることでしかない。しかし、それをやってしまっては、99年の閣議決定の二の舞で、基地建設は進まず振興事業予算だけは執行される。今回の閣議決定を主導した防衛庁としてはそんな事態を招くわけにはいかない。さて、どうなることやら。

問題は、北部振興と基地建設をリンケージさせたところにある。東村長が本音を剥き出しにしたが、そのような本音がコンセンサスを得られる政治状況にはない。名護市議会でも私の指摘を受けて、6月議会最終日に与党保守系の諸君が起案し(もちろん文面の最終調整で私たちの意向を受け入れさせリンク論を否定する文言を挿入した)、全会一致で「北部振興事業の継続発展についての意見書」を採択した。

このような名護市議会の動きが、県と北部首長たちの連絡会議を後押しし、今日の情勢になっている。しかし、いちど剥き出しになった本音がこのままなかったかのごとく消えるはずがない、これからどのような状況になるか予断を許さない。冷静に、基地建設(鞭)に付随する振興策(飴)と、沖縄への振興策という問題をごっちゃにしないで、しっかり議論することが政治と行政には望まれる。「鞭と飴」としか考えていない防衛庁には無理だろう。しかも、もう十分すぎるほど「鞭」は振るわれ続けている、我が沖縄は。