普天間を閉鎖撤去させ土地を返してもらう
所用で家族で出かけ、帰りが遅くなったので大急ぎで夕餉の支度をして、笑いながら家族で食卓を囲んでいるとき、友人は事件を伝えてくれる。立て続けに二人から電話をもらい、話し合い、憤りで沈黙し饒舌になる。私たち沖縄の民の日常は、このようにしてある。こうしている今も、どこかで誰かが被害にあっているかもしれない。どれほどの恐怖であったろう。勇気を持って告発した勇気に、私たちは応えなければならない。その意味では、この社会を構成している我々はみな当事者である。誰も逃げられない。
子どもたちを風呂に入れ寝かしつけて後、私は友人たちと話し合うために出かけた。
〓
一夜明け、新聞報道で詳細を知る。
[E:memo]沖縄タイムス http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-10-17_40280
逮捕された上等水兵(23)と3等兵曹(23)は、いずれも米テキサス州フォートワース海軍航空基地所属と説明しているという。
逮捕容疑は、16日午前3時35分ごろから同4時20分ごろの間、2人は本島中部の屋外で、帰宅途中だった成人女性に襲い掛かり、性的暴行を加えてけがを負わせた疑い。県警の発表によると、2人は飲酒していたと供述。女性とは面識がなかったという。
捜査関係者によると、2人は数日前に神奈川県の厚木基地から来県。16日に、グアムへ向かう予定だっ たという。2人は女性に対し、日本語であいさつし、声を掛けてきた。女性が無視して歩いていると、後ろから走ってきて首を絞め、そのまま人けのない場所に 引きずり込んだという。
別の関係者によると、2人は15日から本島中部のホテルに滞在していた。
女性の知人が同日未明、沖縄署に通報。県警自動車警ら隊や沖縄署員が周辺の聞き込みなどから2人を割り出した。女性は県警の調べに対し、持っていたバッグも無くなっているとしており、県警が確認している。女性は「許しません」と話しているという。
[E:memo]琉球新報 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-198147-storytopic-1.html
両容疑者の逮捕容疑は16日午前3時35分ごろから同4時20分ごろの間、共謀して本島中部の屋外で女性を暴行し、首に擦り傷を負わせた疑い。容疑者らと女性に面識はなく、帰宅途中に突然襲われたという。両容疑者は事件前、現場近くで酒を飲んでいたという。
女性の関係者から通報を受け、捜査員が付近を聞き込みし、本島中部の宿泊施設で上等水兵を発見。その後、三等兵曹が事件に関わっていたことを割り出し、緊急逮捕した。
在日米海軍によると、両容疑者は補給業務を支援する通常業務のため、14日から米軍嘉手納基地で従事していたという。16日にグアムに移動する予定だった。
[E:memo]ニューヨークタイムス
Arrests of 2 U.S. Sailors in Rape Case Threaten to Fan Okinawa’s Anger http://nyti.ms/R30DFk
〓
友人たちとは、普天間閉鎖・撤去の展望について話し合った。具体的な行動を展開するしかない。
9月30日に県警機動隊によって弾圧され封鎖を解かれたとはいえ、我々はすでに普天間全ゲートを封鎖した経験を有している。なにを怖れることがある。機動隊の何倍もの民衆がゲート前に集えば、あのような人を人とも思わないゴボウ抜きなどできるはずがない。イエローラインを超えてツッコミさえしなければ、違法性云々を言われる筋合いもない。
我々は怒っている。哀しんでいる。我々はこのような現実を甘受するわけにはいかない。その思いを表現するために、ただただ普天間ゲート前に行き、そこに立つ、歩く、座り込む。普天間基地は、沖縄戦で民衆を収容所に閉じ込めている間に、米軍が土地を強奪し造った基地である。そこにはまだ、沖縄戦で殺された我々の先輩たち、同胞の骨が、打ち捨てられ埋まっている。普天間を取り返そう。67年も経った、ウヤファーフジに待ってもらうにも長過ぎる時を経た。
どのように具体化できるかは、まだまだわからないが、思いさえあれば、現実を切り拓くことはできる。その我々の“思い”さえ我々が見捨てたら、我々はどのように共に生きる世界をつくりだすことができるだろう。
動き出す。
―
あらためて報告できることは報告するし、告知し大勢のみなさんにお願いしなければならないことはお願いします。今日は急いでいるので、これで失礼します。
-