みやぎブログ

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新基地建設の動向(メモ)

月に二回か三回更新するだけのブログになってしまっているが、なかなか書く気が起きずに、無理してマスコミの二番煎じを我流で垂れ流すのに賢明になる必要もないと開き直っている。読者には失礼千万ですまないと思いもするが、致し方ない。こういうバイオリズムなのだろう。

新基地建設に関する動向で気になるニュースがあったので、記録のためにメモしておく。

[E:memo]

11月5日に米太平洋軍(United States Pacific Command/USPACOM)のキーティング司令官が講演で「在沖海兵隊のグアム移転計画(2014→2015乃至はそれ以降)の遅れ」に言及した。すでに米会計検査院(Government Accountability Office/GAO)が今年の5月に「14年までの移設完了は楽観的過ぎるスケジュール」との報告書を議会に提出していた。

それらのNewsは時事通信のワシントン発信で8日に報道されている。

アメリカの現政権は、すぐさま躍起になって否定に走った。

沖縄タイムスの7日付けの報道によると、シーファー駐日米国大使は六日、都内で会見し「(移転時期を)先延ばしすることは日米両国の国益にかなわない」と否定的な立場を強調する。

ワシントン9日共同の配信では、セドニー米国防次官補代理(東アジア担当)は8日、在沖縄海兵隊のグアム移転が目標通り2014年までに完了できるとの考えを表明した。

[E:pencil]

先のキーティング司令官の講演での発言は、政権交代による予算削減が背景にあるようだが、もうひとつ重要な要因がある。
当初日米合意していた移転経費が膨れ上がっているという。

  • 時事通信によると、「移転経費も、当初見込みの総額102億ドル(約9900億円)より増える見通しという。日本は移転費のうち、60億9000万ドル(約5900億円)を負担することになっているが、さらに追加負担を迫られる可能性もある」となっている。 
  • 沖縄タイムスの前出の記事では、シーファー駐日米国大使は「どのような施設を建設するから遅れが生じているか、また、日米合意されたコストの引き上げでどういう状況にあるのか、具体的に分からないが、できる限り早く実施することでより安く、優れた施設になると思う」とコストの引き上げは否定していない。)

「属国」(ガバン・マコーマック)から金を引き出すために、駐日米国大使や米国防次官補代理(東アジア担当)は必要な仕事をきちんとしている。

[E:think]

予算は膨れあがる一方で、日本国の負担は増大する一方。普天間飛行場はパッケージなどと称して、軍事的な必然性も疑われている新基地建設を海兵隊既得権益保守の米軍内部の政治力学に翻弄され、バカげた茶番劇は続けられている。

アメリカの現政権が躍起になって否定して実行すべきとしている事柄を、オバマ民主党新政権がどのように受け止めていくのか、沖縄への新基地建設など日米の恥ずべき愚行でしかないが現段階ではなにもわからない。少し動きはあるのだろうと思う。

「パッケージ」などというトリッキーな目標設定の茶番を、オバマ氏が一蹴して在日米軍再編計画が再編されるのだったら、私も一回ぐらいは、オバマ大統領誕生バンザイぐらい言ってもいい。

[E:run]

マスコミの二番煎じと、沖縄ローカルのマスコミの肩代わりでローカルニュースを発信することに躍起になろうとも思っていないが、今日の朝刊で気になったのは沖縄タイムス一面の次の見出し。

翁長・平良氏の争い/那覇市長選告示/市政継続か 奪還か

有権者にとっては那覇市の行政の首長を決める選挙である。立候補者だって、陣営の代表として市長選挙を戦うわけじゃなく、市長になったらなにをやりますと訴えて支持を得るのが市長選挙ではないのか。「継続か」までの表現は許せるが、「奪還か」はないだろうと思う。せめて「刷新か」「変革か」だろう。「奪還」は既存の勢力争いの枠組み臭がプンプンする。そんな勢力争いに興味のない人間は、ドン引きするぞ、そんなヤツラは全員、政治に無関心だとでもいうのか。ウザッタイ、バカ丸出しの見出し。私が平良長政さんの陣営だったら、平良さんと有権者にすまない気持ちで、沖縄タイムスに猛クレームをつけるところだ。

こんなアオイことばかり言っているから、オレはダメなんだと思いもするが、政治不信や政治離れを促進しているのは何も政治家や政治活動をするグループだけのせいではない。メディアも大きな政治エリートして一役どころか大役を担っていると思う。ひとりひとりが、可能な限りクリティカルシンカーたらんとしなければならないんだろうな。メディアリテラシーもそういうことなんだろうね。

今日はこれまで。
[E:dash]