主権在米:頭隠してケツ隠せぬ日米の猿芝居
本日は日曜日につき、なおかつ明日締め切りの仕事を抱えているため、なごなぐの更新をする予定はなかった。しかし、休ませてくれない日米が疎ましい。
「米側は(身柄は連行したが)逮捕していないし、逮捕したという認識もないので、これは共同逮捕の問題ではない」
としていた日米両政府だが、在沖米海兵隊憲兵隊は沖縄県警に対して、文書で「共同逮捕」であったという立場を説明した。国会における外務省の答弁は、根底から崩れる。
今朝の琉球新報朝刊をお読みください。
少年連行は「共同逮捕」
憲兵隊、県警に伝達
(琉球新報:4月20日朝刊一面)魚拓
地位協定を都合よく解釈し勝手気ままに振舞う米軍の姿があらわになった。それをただただ追認する機関としての日本政府・外務省の姿があらわになった。
県警と在沖米海兵隊憲兵隊の現場レベルでのグッドジョブである。猿芝居はやめて、堂々と問題の所在を明らかにし、解決への方途を辿るべきである。
外務省がなんというか。あのような説明を受けた「国会」はどうするか。
今後の動向をいたずらに予測しないが、「猿芝居」はやめてもらいたい。
「国会」は、つまるところ虚偽の政府説明を受けたことになる。
「政府」は、在日米軍から虚偽の説明を受けていたことになる。
これをうやむやに済ますことは、「政府」と「国会」の共同謀議である。
国民を騙して、米軍に過剰な便宜を図り、もって国民の安全安心を脅かす共同謀議である。
あぁ、まだまだ言いたいことは山ほどあるが、今日はこれぐらいにしておく。
以下の、ここ数日のなごなぐ雑記のエントリーを参照してください。
- 米軍は何様なんだ。ここはどこなんだ。(4月15日)
- 主権在米:MPは日本国の警察より上位(4月17日)
- 主権在米:手錠かけて連行しても「逮捕」じゃない?(4月18日)
- 主権在米:「逮捕」か否かどころじゃない(追記あり)(4月19日)
それでは、みなさんいい休日をお過ごしください。
私は貧乏ヒマありを一時返上して、貧乏ヒマなしを演じてみます[E:coldsweats01]
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【参照】
なかなかリンク先までいかない方が多いというのが、アクセス解析から傾向として読めるので、ぜひ読んでほしく当該の琉球新報の記事を書きにコピー&ペーストしておきます。
どうぞお読みください。
少年連行は「共同逮捕」 憲兵隊、県警に伝達
2008年4月20日北谷町で民間人が現行犯逮捕した16歳と17歳の在沖米海兵隊員の息子2人の身柄を米海兵隊の憲兵隊が拘束し基地内に連行した問題で、海兵隊は沖縄署から求められていた質問への回答文書で少年2人の拘束について「共同逮捕」との立場を説明していたことが19日、関係者の話で分かった。外務省は18日の国会で「米側は、少年が暴れるので手錠をかけたと話しており、逮捕ではない。共同逮捕の問題ではない」と答弁しており、外務省答弁と県警への米側説明が異なっていることが浮き彫りになった。
共同逮捕について日米合同委員会の合意事項は「共同逮捕の場合、最寄りの日本の警察署に連行する」と定め、憲兵隊の基地外の行動については日米地位協定17条10項で「憲兵隊は提供施設外で日本との取り決めに従う」とある。
関係者によると、海兵隊の憲兵隊は18日に沖縄署に提出した回答文書で「(県警との)共同逮捕」だったとの立場を示した上で「沖縄署と被害者と共に現場で事実確認し、憲兵隊は説明責任を果たした。沖縄署は最寄りの警察署に連行すると言っていない」などと回答したという。
県警は再発防止策も質問していたが、これに対する回答はなかった。
海兵隊の回答文書は「沖縄署が最寄りの警察署に連行すると言っていない」と説明することで日米合同委合意事項に反しないことを強調する意図があるとみられる。
一方、県警は共同逮捕ではなく、事情聴取の求めを拒否された上で一方的に憲兵隊に身柄を基地内に連行されたとの立場に立っており、こうした理由で沖縄署は海兵隊に質問を出した。
県警はこれら海兵隊の回答が事実関係と異なり、疑問点があるとみて、今後両者で事実関係を確認していく方針。
県警関係者の一人は「なぜ、このような説明の違いが米側に生じているのか分からない。ただ、回答文書は米側の都合の良いように地位協定が拡大解釈されてる印象がある」と説明した。
海兵隊報道部は琉球新報の取材に対して外務省答弁と同様に「沖縄署が到着する前に憲兵が容疑者を拘束した」などと回答し、共同逮捕ではないとの認識を示していた。
事件は13日発生。拘束された少年2人は衣料品店2店舗で衣類を万引したところ、店側従業員に私人逮捕され、米軍が沖縄署よりも先に拘束した。
(了)
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