みやぎブログ

演劇・戯れ・政治

つくる会恐るべし、教科書検定審議会委員にもいた!

2007102501_02_0bつくる会”が検定制度擁護にがんばるはずだよ、まったくもう。

文科省職員で調査官の村瀬信一だけでなく、検定審議会の日本史小委員会四人中二人が、トンデモ史観の関係者だもん。

調査官と審議委員 半数、「つくる会」と関係沖縄タイムス

現職調査官「つくる会」元理事と共著 「集団自決」検定審議会琉球新報

“靖国史観”教科書の人脈
検定に強い影響力
(しんぶん赤旗)

《続き》で、沖縄地元紙の記事内容を紹介。夜に暇ができたら、追記でコメントをアップします。
上の図は、共産党さんのウェブページから拝借しました。

こんなことがわかっても、「一部の方にそうい色合いが見えるというだけ」みたいに発言し、文科相は問題視しない考えだってさ。半数を一部っていう?どうかしてんじゃない。

調査官と審議委員 半数、「つくる会」と関係沖縄タイムス

【東京】沖縄戦「集団自決(強制集団死)」に関する教科書問題で、検定意見の原案を作成する教科書調査官の日本史担当者と、教科用図書検定調査審議会日本史小委員会の近現代史担当委員の計八人のうち半数の四人が、「新しい歴史教科書をつくる会」が発行した教科書を監修・執筆した伊藤隆東京大名誉教授と関係があることが二十四日、分かった。伊藤氏の門下生がいるほか共同研究や共著の実績があった。衆院文部科学委員会で石井郁子氏(共産)が明らかにした。

石井氏の調べによると、日本史担当の教科書調査官四人のうち、主任調査官の照沼康孝氏、調査官の村瀬信一氏は東京大在学中、助教授だった伊藤氏の教え子だった。

近現代史担当の審議委員四人のうち駿河台大教授の広瀬順皓氏、九州大大学院教授の有馬学氏は一九九六―二〇〇〇年度にかけ、文科省の科学研究費補助金を活用して伊藤氏を統括者とした共同研究に従事していた。この研究には村瀬氏も加わっていた。

また、村瀬、照沼、有馬の三氏らは「近代日本の政治構造」という著書を共同で執筆しており、有馬氏はあとがきで「執筆者はいずれも先生(伊藤氏)が在学中、学恩に浴し」と伊藤氏への謝意を示していた。

伊藤氏は「つくる会」の発足に携わり、〇六年まで理事を務めた。

石井氏は「今回の検定意見は文科省の片寄った人選がある。歴史を逆行させる地下水脈のようなものが一貫して流れていると言わざるを得ない」と指摘し、調査官と審議委員の選考の在り方を厳しく批判した。

渡海紀三朗文科相は「一部の方にそういう色合いが見えるということだけで、物事が流れていると断定するのはいかがか」と述べ、問題視しない考えを強調した。

現職調査官「つくる会」元理事と共著 「集団自決」検定審議会琉球新報

【東京】高校歴史教科書の「集団自決」検定問題で、文部科学省の現職教科書調査官と教科用図書検定調査審議会の日本史小委員会委員の一部が「新しい歴史教科書をつくる会」元理事の伊藤隆氏(東京大学名誉教授)と過去に共同研究・執筆していたことが24日、分かった。「集団自決」検定で検定意見の原案を作った調査官と、検定意見を付ける審議会委員が密接にかかわっている構図が浮かび上がり、検定制度の中立公平性が根底から問われそうだ。
日本史小委のうち近現代史の委員は4人。うち伊藤氏と関係するのは広瀬順皓駿河台大学教授、有馬学九州大学教授。調査官は4人中、近現代を担当する村瀬信一、照沼康孝の2氏が関係する。
1983年に伊藤氏と照沼氏は『陸軍畑俊6日誌』(みすず書房)を共編。90年に広瀬氏と伊藤氏が『牧野伸顕日記』(中央公論社)を共編で出版。93年には村瀬、照沼、有馬の3氏が『近代日本の政治構造』(吉川弘文館)を共同執筆した。
97―98年の「日本近代史料に関する情報機関についての予備的研究」、1999―2000年の「(同)具体化に関する研究」では伊藤、広瀬、有馬、村瀬の4氏が共同研究した。
24日の衆院文部科学委員会で、渡海紀三朗文部科学相は村瀬調査官と「つくる会」との関係について「村瀬氏は10年くらい前に採用し、去年までの検定に参加しているが、疑義が持たれるようなことはない」と否定した。石井郁子氏(共産)に答えた。金森越哉初等中等教育局長は「調査官は慎重に選考している」と中立性を強調した。
石井氏は「特異な歴史観を持っている人と同じ研究グループに属する人が調査官と審議会の双方にいることは驚きだ。検定制度の中立性は維持できていない」と批判している。
つくる会」は戦後の歴史教育を「自虐的」と批判、今回の沖縄戦の検定意見を支持している。

---
この問題に関しての“なごなぐ”の過去のエントリーは、カテゴリー【集団強制死】でお読みください。