世襲議員は親にまでウソつかし

親にまで、あんな見え透いたウソを言わせると、息子をなじるべきなのか。

子のために、そんな見え透いたウソを言ってと、親をあわれむべきなのか。

親も親なら子も子であると両方に呆れつつ、問題は権力者が民衆から巻き上げる税金を使ってした行為であり、冷静に徹底的に調べて正すしかない。というのがとるべき態度だろう。そうしなければ、権力者はやりたい放題しても、なんのお咎めもないのだと、主権者を侮って増長するだけである。

それにしても、赤城農相の事務所費問題はお粗末極まりない。両親の釈明だって、調べればすぐわかることだし、なにより、地元茨城の人々は実態をよく知っているだろう。隠し通せるはずはない。

アベシンゾーは、「月800円の光熱費で罷免ですか」とかぬかしながら、テレビで自身の世襲政治家としての経験を披瀝し「私たちのような場合は、実家を事務所として残しなさいと言われるんですよ」と開き直っていた。いまどき、800円で基本料金も出やしない。オレの事務所だって、光熱費は月1万5千円は出てるぞ。どんな事務所なんだ。自分が喋っていることの無茶苦茶ささえ、もう気付かないほど、アベたちは逝ってしまっている。

ということで、赤城農相は、事務所費問題について、なんの納得いく説明もないまま、ヨーロッパへと旅立っていったらしい。もう帰ってくるな。訪問先で罷免だ！

アベシンゾーたちの官邸は、事務所費のナントカ水で問題になり説明もせず自殺した松岡農相の後釜を任命するに当たって、同様の問題がないのか、なんの調査もしなかったのだろうか。

したんだろうが、問題なしと判断していたんだったら大バカたちだし、調査していないんだったら、それで大バカたちだ。いずれにしても、もう終わっている。

赤城は、説明責任について、「法律」を盾に開き直る発言もしているが、政治とカネについて自民党と公明党が作った法律はザル法で、そのザルの上であぐらかいていばっている、アフォな世襲議員でしかない。この「あぐらかき」は罪十倍上乗せに値する。と同時に、自民公明は政治とカネにズブズブの法しか作らないことを自己証明して、図らずも国民に警鐘を鳴らす行為で、罪0.01等ぐらいは減じてやろう。

赤城の祖父が議員だったようだが、親はそうでなかったのだろうか。祖父と親と子の間に、言い知れぬ人間模様があるのかもしれない。が、今回はそんな問題ではない。赤城は、女房の実家も事務所にして、金を計上しまくっている。こいつは確信犯である。ぜったい許してはならない。

政治とカネ。誰でもが、政治家はいろいろ悪いことやっているんだろうと思っている。バレたヤツは脇の甘いヤツ。そうでないヤツは、用心深いヤツ。脇の甘いヤツは叩かれる。叩かれると「いじめられっ子」のように自らを哀れむ。しかし、彼らが悪いことをしているカネは、もとをただせば、国民から強制的に巻き上げた税金である。それで自らを哀れむなど、盗人猛々しいとはこのことをいう。

片山虎之助・自民党参院幹事長は「自民党は今いじめられっ子になっている」（7.8時事通信）などとのたまったらしいが、政府・自民党にいじめられている国民の悲哀を、社会政策の酷さに自殺者だって出ている社会をこいつらはなにもわかっていない。

たかだか、事務所費問題と思われる方もいるかも知れないが、事の本質は根深い。対処の仕方の不手際や、アベシンゾーや当事者の赤城の開き直りも許し難い。自民党は猛省して、野に下るべきだ。

今回の参院選挙で、自民・公明の巨大与党を過半数割れに追い込みきれなければ、有権者である国民にすべて跳ね返ってくる自己責任である。

アベシンゾーが首相になってなにをやってきたかは、「安倍晋三トラックバックピープル」にトラックバックしている人気ブロガーの方々のエントリーが丁寧に整理してくれている。私も告示前までに、私なりに整理したいと思っている。

民主党に「靖国派」と呼ばれる議員が多数存在する限り、比例区も単に自民・公明以外の政党名を書けばいいというわけにはいかない。投票行動のありかたも、一考察も二考察も必要だ。私自身も頭を悩ませている。

とにかく、良心的なブロガーの方々の合言葉になっている、コトバをはじめて発して、赤城の親不孝と年老いた親の不幸、そうして裕福だろう赤城の親の今回の不幸など大したことないほど不幸な人々が大勢いることに心痛めながら一気に書いたこのエントリーを閉じる。

命落とすな、自公を落とせ！

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参照：
赤城農水大臣の実家においた政治団体で「1億円」の支出
（保坂展人のどこどこ日記）

その他いろいろなニュース報道やユーチューブのテレビ映像

私の今回のエントリーとは関係ないけど、ヤップのsuyapさんが、私の「これで俺たちは皆糞ったれだ」にトラックバックしてくれたエントリーは必読です！

再び原爆投下のほんとうの理由と、ジョセフ核軍縮担当米国特使の発言
（ミクロネシアの小さな島・ヤップより）

【追記13:30】赤城問題の現在の報道等については「晴天とら日和」に詳しい