沖縄戦の実相にケンカ売るアベシンゾー
「沖縄戦は大変な悲惨な戦いだった。地域の住民を巻き込んだ激戦があった中、そういう気持ちになることについてよく理解できる」
byアベシンゾー
この国の「最高権力者」のありがたいコメントは、沖縄戦における「集団自決」に日本軍の関与はなかったけど、住民を巻き込んだ激戦があった沖縄だから軍の関与があったと思い込みたい「そういう気持ちになることについてはよく理解できる」ということなんだね。
これって、沖縄戦で殺されていった人たちや、自ら死んでいった人たち、その中を生き残った人たちにケンカうっているんだろうな。そうでなければ、そうとうアタマ弱いんだろうなこの人。戦後生まれの首相だから、沖縄戦のことなんて知るわけないだろうってケツまくるのかな。広義の軍の関与はあったけど狭義の軍の関与は無かったって、わけわからない言い訳をかましてくれるのかな。
こんな人が「美しい国」や「教育再生」を言っているけど、本気でやめさせないといけないね。
国旗国歌も強制しないと言っていたのに完全に強制しているし、従軍慰安婦問題について首相は自らの発言を謝罪したのに、お仲間の政治家やジャーナリストはアメリカの新聞で、強制性や軍の関与は無かったと全面広告出して恥を曝け出している。憲法も、守られていないことがたくさんあるから、それをリストアップして守るようにしようよと考えるんではなくて、国家を縛り過ぎるので捨てちゃって国民の国家への忠誠を入れ込んだ新しいものにするんだと言い張る人たちの集まりが多数派であり続けている。この国は、ほんとうに「異常な国」だよね。
この異常さを直した「普通の国」ではなくて、異常さを常態化して普通にする「普通の国」になろうとしているのは、シャレにもならない。
森巣博という博打打のおじさんが、「越境者的ニッポン」という雑誌連載の中で面白いことをおっしゃっていた。東京都では、国旗国歌に不起立で処分される教職員の多くは「研修所」に送られるらしい。英語圏のメディアでは、研修は“RE-EDUCATION”で、研修所は“RE-EDUCATION CAMP”と翻訳されているらしい。
国旗掲揚や国歌斉唱の時に起立しなかったという理由で(あるいは生徒が起立しなかったという理由で)、教師を“RE-EDUCATION CAMP”に送る国が、この地球上に存在するのか?
と書いてから、気がついた。あった。北朝鮮である。
アベシンゾーの目指す「美しい国」は、歴史を国家の都合のいいように改竄して、国民を国家に忠実な僕にする「美しい国」なんだな。
北朝鮮嫌いのアベシンゾーには面白くない話しだろうけど、彼が目指しているものは彼がもっとも嫌っているものと同じだったんだな。これって、よくある話だよね。
しかし、売られたケンカは買わなきゃなるまい。いくらアタマの弱い人でも、この人は「最高権力者」なんだから。
沖縄戦で日本軍が行なったことを無かったことにさせるわけにはいかない。
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ワシントンポストへの国辱的な意見広告については
ミクロネシアの小さな島・ヤップより:国辱政治家にNOを!
首相発言に関する穏当で適切な報道は
沖縄タイムス社説6.17:【安倍首相発言】追悼式で真意を聞きたい