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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

現実的な問題

2014年10月24日にFacebookに投稿した写真と文。すっかり忘れていたが、人様の反応があり改めて読んだ。ここにも置いておく。冒頭の引用は、選挙時における辺野古容認に転じた自民党候補のチラシか何かのコピー。

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「現実的な問題として普天間の危険性を解決しないといけない。基地容認ではないのです。嘉手納以南の返還も促進することで、基地の島・沖縄の現実を変えていくチャンスなのです。」

現実的な問題として普天間は昨日今日危険になったわけではない。現実を変えていくためには、現実を刹那的現在としてのみみるのではなく重層的で歴史的な最先端の現在としてみる必要がある。

名護・辺野古への新基地建設を、埋立面積だけ捉えて普天間の何分の一に縮小され海の上だから危険性も激減するという物言いは「詐欺」のレトリックだ。普天間には弾薬装填場はないし軍港機能も隣接する弾薬庫も広大な演習場(セントラルトレーニングエリア)もない。

日米両政府は、「普天間飛行場キャンプ・シュワブへの早期移設及び沖縄の基地の統合は,長期的に持続可能な米軍のプレゼンスを確かなものとする」と公言して憚らない。基地の統合の中には、北部演習場の過半返還に伴う高江オスプレイパッドの建設が含まれ、同時に嘉手納以南の返還に伴う県内移設・統合が含まれている。

現実的な問題として、辺野古新基地建設を容認することは、基地の島・沖縄の現実を「長期的に持続可能」な形で再編し未来へ続けることであり、基地容認以外のナニモノでもない。ウソをついてはいけない。

沖縄の保守陣営は、条件付で辺野古新基地を普天間代替・新基地ではなく軍民共用・使用期限付きとすることで是認してきた。その条件が日米両政府によって簡単に遺棄されてなお、是認する心性だけは継続するなら、それは奴隷のそれでしかない。なんとも惨めでみっともない沖縄である。

現実的な問題として普天間は、1945年、沖縄戦時に米軍が民衆を収容所に閉じ込めている間に土地を強奪し造った基地であり、終戦後速やかに返還されるべき基地であった。それを戦後一貫して維持し続ける日米両政府の異常さに、沖縄が慣れきってはいけない。