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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

2662名の連名による翁長県知事への「緊急要請」の報告。

翁長県知事へ昨日2月10日に有志で

沖縄県は沖縄防衛局に対して、大浦湾内での「アンカー設置」作業を直ちに中断し岩礁破砕の許可申請をするよう勧告を(緊急要請)

を行いました。その顛末をすこし報告します。

2月6日(金)

朝、大浦湾で沖縄防衛局が行っている海上作業*1を中断させるべく、沖縄県に対して「緊急要請」文書を作成。行動予定の当てもなく発作的に作文。文書の郵送だけでもと思い、午後、友人らに文書をmailで送信し、有志で連名でやろうよと相談。「合意してないプロジェクト」の琉大教員の阿部小涼さんが素早い反応で賛同してくれて、あれよあれよという間に、賛同者を広く募る話に発展する。文面もすこし意見交換して、アンカー設置を中断させることに集中して、国が県の岩礁破砕申請するよう求める勧告に従わないのであれば、本工事の岩礁破砕許可も取り消すべきだと踏み込むことにする。連名の基本は県内外を問わず、賛同する個人に加わってもらうことにする。

同日、沖縄県農林水産部が、沖縄防衛局に対してアンカー設置に関する追加質問を行う*2。その内容に「岩礁を破砕し、又は土砂若しくは岩石を採取しようとする」行為があるのかを問う設問を発見し、岩礁を破砕している現場写真が必要とおもい、ヘリ基地反対協ダイビングチームレインボーのリーダーに連絡。既に調査と写真撮影は行っていることを確認、近日中に記者会見する予定で調整中とのことを知る。さすが、動きが早く確かだ。この時点で、私は要請を郵送やmail送信で済ますことを諦める。

有志による「緊急要請」も至急を要すると判断し、週明け9日(月)まで賛同者を募り、10日(火)に沖縄県へ要請することに決めた。

夜には、「合意していないプロジェクト」が賛同者の集約作業を分担してくれることになり、ネット上での受付フォームを作成してくれる。私はFacebookで「友達限定」の公開で「緊急要請」の文案を示し、賛同者を募ってることを周知する。

2月7日(土)

それぞれが参加している環境問題や社会運動や自治体問題を考えるメーリングリスト、ブログ等で、告知をはじめる。14時過ぎには、400人近くの賛同が集まる。

2月8日(日)

あまり広く拡散するよりも、顔のみえる範囲内で賛同する連名を募り、急ぎ行動することに重きを置いて始めたつもりだったが、どんどん広がる。代表者はいらない、エライ先生らの呼びかけ人とか発起人はいらないという私自身の好みが反映して、だれの名前も前面に出ていない*3ので、だれがやっているのか責任主体がはっきりしないなどの指摘も受けたようだ。必要ない疑心暗鬼が生まれないような、仕組みや仕掛けは必要だなとすこし反省。しつつも、そのまま突っ走る。

2月9日(月)

沖縄県に対して、「緊急要請」文書を手渡したい旨の日程調整を行う。県のホームページ確認して、知事公室広報交流課が知事への陳情等を所掌していることを知り電話する。担当者の話では、新知事での体勢が決まるまで、辺野古新基地建設についての陳情要望等は広報交流課が一時的に受け取っていたが、検証委員会が立ち上がって以降は、土木建設部海岸防災課の松田参事が総括的窓口になっているとのこと。アンカー設置による岩礁破砕の件なので農林水産部が直接の担当ではないかと問うたが、総括的に海岸防災課だというので、了解して電話を切る。

海岸防災課に電話して松田参事と話す。農林水産部が直接担当だからというが、総括的にあなたが担当だと聞いたがといい調整を継続。なんどか折り返しの電話のやりとりをして、「交渉乃至は意見交換」であれば本件については三役調整を経なければ対応できないことになっているので日程調整に時間を要することと、「手渡し」のみであれば三役には事後報告で課長対応で受け取ることができるだろうという。

急ぎ要請し県の行動を促すことが肝要だと判断し、緊急要請文書の手渡しのみで明日対応してほしいと日程調整を求め、15時半に県庁11階の海岸防災課で手渡すことになった。

こんだけの調整に、ほとんど丸一日である。

同日、沖縄大学で「辺野古新基地を問う」の緊急シンポジウム。旧知の宮本憲一先生と川瀬光義さんの講演があるので参加したかったが、別の作業で行けず。阿部小涼さんや沖国大の佐藤学さんらが参加し、賛同署名集めをしてくれる。多謝。

2月10日(火)

朝刊に、ヘリ基地反対協ダイビングチームレインボーが撮影したアンカーがサンゴ等を破壊しているショッキングな海中写真が大々的に掲載される。前日に閉め切った賛同者の連名は2,600人を超えている。徹夜して取りまとめ送信してくれたデータを、早朝から整理し提出用にテキストデータにして作業する。私の作業時間の見積もりがあまく、午後1時半過ぎのギリギリになってやっと終了。要請書の別紙である連名だけで21ページにもなった。県内611名、県外2051名、あわせて2662名の連名による「緊急要請」である。

データを友人に送信し、プリントアウトしてもらい、県庁で受け取る。緊急要請書の提出には、海上行動で船長も務める北上田毅さん、横山知枝さん、沖縄国際大学教授の佐藤学さんらが同行してくれる。海岸防災課の課長へは、私が要請文を読み上げ手渡し、その後、それぞれが短く要点を押さえて現状の拙さと県の速やかで確実な対応が求められていることを肉声で伝えた。記者会見なども予定していなかったが、急遽、県庁記者クラブで記者会見をすることになり、同行したみんながそこまで付き合い、記者の求めに応じて発言した。

一夜明けた本日の新聞報道によると、アンカー設置に関して、沖縄県は沖縄防衛局へ一時停止指示をする対応も視野に検討に入ったとの報道。

 

下記リンクは、Webでの「翁長県知事への緊急要請」の報告(賛同署名を募っていたフォームを修正して報告に変更)です。緊急要請書もUPしていますので、内容詳細はここで参照してください。ありがとうございました。小さな動きを合わせて、一人一人がやれる範囲内のことをシェアしあいサポートしあいながら、できることはまだまだあるし。私たちはやれる。あなたもできる。

http://goo.gl/fCXzqM

 

《参考》


コンクリートブロックの投下は県漁業調整規則違反---翁長知事はただちに中止命令、撤去命令を! - チョイさんの沖縄日記

 


辺野古沖のブロック、サンゴ礁に傷 移設作業用に設置:朝日新聞デジタル

 

琉球朝日放送 報道制作部 ニュースQプラス » 岩礁破砕行為を県が直接確認へ

 

沖縄県が一時停止指示検討 サンゴ破壊を問題視 | 沖縄タイムス+プラス

 

 

*1:政府は現在、「臨時制限区域」と政府が称している基地建設工事に係る海域を、フロートで囲う作業を行っている。フロートを固定するための巨大なアンカー(トンブロック)を海中に投下している

*2:

f:id:nagonagu:20150211224222j:plain

*3:沖縄県に提出した要請書本体には、この件に関する連絡先として私の住所等連絡先を記載している。