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沖縄防衛局からの回答(仮設桟橋関連)

沖縄防衛局は、辺野古新基地建設の埋立工事とは別に、事実上の埋立である「仮設桟橋」工事に着手しようとしている。「仮設桟橋」工事内容等に疑義を持ち要請した市民団体の指摘を受けて、沖縄県建部は「仮設桟橋」に関して内容照会をした。それらの回答が、期限の日に沖縄防衛局より投函され沖縄県へ到着した。沖縄県建部が報道機関に公表した文書を入手したのでシェアする。スキャナーが調子悪いので手入力するが、誤字脱字等はご容赦を。

 

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沖縄防衛局からの回答(平成27年2月2日収受)   別紙

1 仮設桟橋、仮設岸壁の設置目的、規模、設計根拠等について

 

 平成26年7月11日付け沖防第2769号で岩礁破砕等の許可を申請した仮設桟橋及び仮設岸壁については、現在、仮設岸壁のみを設置する予定です。なお、当局では、当該仮設岸壁を仮設桟橋と称しており、以下、仮設桟橋と表記します。

 仮設桟橋は、普天間飛行場代替施設建設事業における代替施設本体の設計に必要な地質データを取得、確認するための海上ボーリング調査において、関連する船舶の係留及び資機材積み卸し等を目的として設置するものであり、代替施設建設事業そのものの作業に使用することはありません。

また、仮設桟橋の規模は、岩礁破砕等の許可を受けた範囲内で適切に設定しており、その標準断面は別図に示すとおりです。

 なお、設計に当たり、波浪に対しての安定を確認しています。

 

2 仮設桟橋、仮設岸壁の施行方法及び設置時期、撤去法法及び撤去時期について

 

 仮設桟橋は、陸側からクローラクレーン等を用いて栗石を詰めた根固め用袋材や港湾築堤マットを設置した後に樹脂製の敷板を敷設する手順で施行します。また、撤去については、クローラクレーン等を用いる予定です。

 また、仮設桟橋は、平成27年2月以降に海上での作業に着手し、所要の海上ボーリング調査を終えた段階で撤去する予定です。

 なお、具体的な日程については、これを明らかにした場合、作業を安全に実施できなくなる可能性があることから、お答えを差し控えます。

 

3 仮設桟橋、仮設岸壁の施行及び撤去に際しての環境保全措置について

 

 仮設桟橋の設置及び撤去に当たっては、主に以下の環境保全対策を有識者の助言を得つつ検討したところであり、一部については既に実施しています。

(1)配置計画に当たっては、被度5%以上のサンゴ類の分布域を避ける。

(2)施行に先立ち、施行区域に重要な動植物及び植物種が生息・生育する場合は、適切な場所に移動・移植するほか、消失することとなる重要な地形及び地質についても記録保存を行う。

(3)施行に当たっては、ジュゴンの採餌やウミガメ類の上陸・産卵を考慮し、作業時間を日の出1時間程度後から日没1時間程度前までの間とする。また、ジュゴンの生息位置を監視船等で確認し、工事区域周辺で確認された場合は工事を一時中断するほか、ウミガメ類の上陸痕を確認し、産卵巣が確認された場合には、その保護のため周囲をフェンスで囲む。さらに、底質が極力撹乱しないように慎重に作業を行う。

 

(紙を改め「標準断面図」一枚あり)

 

 

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琉球新報2015年1月27日