みやぎブログ

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海保は市民を殺す。1月15日〜20日までの大浦湾海上。

沖縄県知事選挙が終了した直後に、キャンプシュワブの大浦湾に面した海岸に海上保安庁のゴムボート等が係留される浮桟橋は再設置された。しかし数日も経ず、衆院選への影響を考慮して11月22日撤去された。

 

沖縄県知事選挙も、衆院選挙も、辺野古新基地建設に反対する候補者が当選し、沖縄県民の民意はブレることなくシュワブ沿岸域への新基地建設に反対していることが明らかになった。

しかし、安倍政権は、沖縄の民意を選挙結果を一顧だにすることなく「粛々」と新基地建設を行うことを明言している。

1月15日から再開された海上作業における、海上保安庁職員の暴力行為は、民意を無視した新基地建設に抗議し監視する市民県民の命を脅かしている。全国紙やテレビなどのメディアによる報道は少なく、すこしでも状況を伝えるべく、地元紙(琉球新報)の報道とYouTubeにUPされた現場からの映像をここに紹介する。

現在は海上に新たに大きくフロートが張り巡らされ、これらが完了次第、「仮設桟橋」という名の事実上の先行埋立が開始されようとしている。

Facebookでの私の昨日の投稿をシェアしておく。

一瞬「仮設桟敷」と空目する。大浦湾に仮設の桟敷席が設けられ、大勢の人が海保とカヌーや市民船団の攻防をみている。寒風吹きすさぶ冷たい海の上で、カヌーが引っくり返され、税金で揃えたウェットスーツに身を固めた海猿が市民を海に沈め海水を呑ませ抵抗を奪い、息が苦しくゲホゲホと海水を吐き出し苦しんでいるところをゴムボートに引き上げ身体を押さえつけ抵抗するなと叫ぶ。既に身体的な抵抗はできる状態ではなく、気力だけで暴力はヤメてくださいと叫ぶが、頭に血が上った海猿の押さえつける力が増すだけである。それ以前に捕まった市民は、濡れて冷えきった身体で唇が青ざめている。仮設桟敷から、それらがみえているかはわからない。

 

1月15日(木)

浮桟橋が再設置される。

陸上(ゲート前)では80代女性が転倒し救急車で搬送(後に「頸椎捻挫」と診断される)。
海上ではカヌーで抗議行動した市民19人が一時拘束。


辺野古、浮桟橋を再設置 防衛局が海上作業を再開 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

浮桟橋が再設置された同日午前、沖縄防衛局は県土建部に提出した変更申請のうち、承認可否の判断が残っている土砂運搬方法の変更に関する申請を取り下げた。

防衛局、申請取り下げ 土砂運搬方法の変更、承認見込めず - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

海上保安庁は当初、現場に接近しないよう市民に警告するだけだったが、クレーン車が作業船とオイルフェンスを海に入れたと同時にカヌーに乗った市民の拘束を始めた。海上保安官は海に飛び込んでカヌーを止めたり、棒でカヌーを引き寄せて市民をゴムボートに引き上げたりした。無人のカヌーが海上に漂い、砂浜にも打ち上げられた。


海と陸で強制排除 市民「強引なやり方」 辺野古作業再開 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

翁長知事「大変残念」
フロートや仮設桟橋の設置について、許可手続きや法令との関係の確認を事務方に指示したことを明らかにし「設置に関する詳細を把握し、物事に対処したい」と説明

翁長知事「大変残念」 会談なく強行に不快感 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

1月16日(金)

16日午前。浮桟橋に海保GB接岸。


辺野古、浮桟橋に海保ボート接岸 海、陸で抗議、激しくもみ合う - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

同日、県土建部は「仮設桟橋」について沖縄防衛局に質問文送付。農林水産部はフロートのアンカー等の仕様詳細を照会。30日までの回答求める。

県、辺野古仮桟橋で防衛局に質問送付 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

海上保安庁は浮桟橋にゴムボートを二十数艇接岸させ、沖合に巡視船13隻を配置した。

シュワブ沖 海保が市民21人拘束 来月中旬に海底調査 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

1月17日(土)

午前11時現在、海上保安庁の巡視船9隻、海上保安庁のゴムボート約20艇が確認されている。新基地建設に反対する市民らは船舶3隻、カヌー20艇で作業中止を求めて抗議を続けているが、ゴムボートに乗った海上保安庁によって少なくともカヌー5艇の拘束確認。


フロート設置作業続く ゲート前抗議に80人 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

2015年1月17日午前11時15分撮影(yanbaru kanashi)


辺野古の海でくり返される海上保安庁の暴力 - YouTube

 

海上では新基地建設に反対する市民らがカヌーや船で抗議行動を展開。延べ28人が海上保安官に拘束。
16日にカヌーで抗議行動し、海上保安官に拘束された29歳男性が肋骨(ろっこつ)を骨折していたことが分かった。

防衛局が辺野古沖に浮具再設置 海保が16日拘束の男性骨折 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

2015年1月17日午後2時47分撮影(yanbaru kanashi)


辺野古の海で市民の命を危険にさらす海上保安庁1 - YouTube

 

1月18日(日)

午前11時時点で15隻以上の警戒船と海上保安庁の巡視船9隻が確認された。市民らによる海上での抗議行動は行われていない。


辺野古、浮具設置作業続く ゲート前で100人抗議 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

1月19日(月)

カヌーや抗議船に乗るなどして基地建設に抗議する住民6人余が海上保安庁の船に一時拘束。


辺野古、海上で数人拘束 ゲート前で150人「大浦を守れ」 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

市民船とカヌー約13隻が臨時制限区域内に入って抗議の声を上げたため、カヌーに乗った2人が一時、海上保安庁に拘束された。午後2時半ごろには、臨時制限区域内に入った市民の船を退去させようとした海保職員が同船に乗り込んだ。その際に、乗船していた女性からビデオカメラを取ろうとするなどして船の上でもみ合いとなった。もみ合いでこの女性が着けていたライフジャケットが破れ、右手首にけがを負った。女性は病院で加療1週間の打撲と診断


辺野古沖、防衛局がブイ設置 臨時制限区域を明確化 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

1月20日(火)

市民らはカヌーをこいでオイルフェンスに横付けし、作業をやめるよう訴えた。


辺野古、オイルフェンス設置続く 60人、ゲート前で抗議 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

海上保安官が海上でカヌーや抗議船の一斉確保を図った際、カメラを持つ女性に馬乗りする姿も確認された。記者らも同乗した市民の抗議船は、ロープでつながれ臨時制限区域外に退去させられ、35分間身動きが取れなかった。
23日正午から那覇市の第11管区海上保安本部前で抗議集会


オイルフェンス、辺野古の海分断 海保職員、市民に馬乗り - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

2015年1月20日午後2時36分撮影(yanbaru kanashi)


辺野古の海・大浦湾でくり返される海上保安庁の暴力的弾圧1 - YouTube

2015年1月20日午後3時2分撮影(yanbaru kanashi)


辺野古の海・大浦湾でくり返される海上保安庁の暴力的弾圧2 - YouTube


1月21日(火)

すべて現在進行形である。