宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

辺野古でのQ&A(2014年9月11日版)

海上行動が天候不順で中止になった朝。辺野古のテント村の前で海を眺めていたら訪問者に質問を受けて、自分の責任の持てる範囲内で応答した。

少し思い出しながら、Facebookにノートしたメモをここにも置いておく。

 

 

 

Q もうここまで進んだら、県知事選挙で翁長さんが勝利してもつくられてしまうんじゃないですか。

A 現在進めているボーリング調査は、あくまでも調査で調査結果に基づく設計がなされ、それから埋立等の工事に入るはずです。年内にはそこまで至ることはありえないので、県知事選挙で翁長さんが勝利することが政治的行政的には新基地建設を断念させる最後のチャンスです。

 

Q 政府は、県知事選挙は辺野古新基地建設は争点ではない、過去のことと言っていますよね。

A 政府は沖縄県民の圧倒的な反対の意思に、焦っているんだと思います。争点にならないはずはないし、県知事が民意の圧倒的支持を受け敢然と拒否する基地建設を進めていくことなど民主主義国家でできるものではありません。政府は、県民の諦めを誘うために、調査を強行に進め既成事実を積み上げるのに躍起になっている。追い詰められているのは政府ですね。

 

Q 地元区が要請していますよね。

A 地元区の要請は、どうせ造られるモノなら、それに見合った補償をというものでしょう。造られないと決定した時に、造ってくれなきゃ困ると要請できるはずもなく、また要請されて造ると決定できるモノでもありません。政府に断念させることで、地元区の混乱も収まります。

 

Q 実際のところ、地元区は賛成派が多いんですか。

A 久辺地域は軍用地料などの収入が大きいこともあり、複雑な権力構造があるようです。一般の住民はなかなか声を上げられない。反対だが…という人が大勢いることを私たちは知っています。区の権力者が容認で動くことが恥ずかしく、益々口をつぐむ人もいる。小さな集落にデカい国策が圧し掛かりたいへんな思いをしている区民の気持ちに寄り添いながら、新基地建設を止めていくことが大事だと思います。

 

Q 反対の行動は法律的にはどうなんですか、逮捕される法律違反にはならないんですか。

A 当初は臨時制限区域を設定し常時立ち入り禁止にしているので、すぐさま刑特法で逮捕するような話し振りでしたが、臨時制限区域は海上で明示的に区切られているわけでもなく、刑特法の適用は難しいと思います。いま張り巡らされているフロートは、工事に関わるフロートで臨時制限区域とは直接的に関係ありません(臨時制限区域内であることは確かですが、臨時制限区域を理由にするなら海上保安庁のゴムボートが海上で抗議する我々にフロートの外で抗議行動するよう指導するのは矛盾の極みです)。海上保安庁は海上の安全の確保であるとか、犯罪の未然防止措置の如く言っている報道もありますが、基本的に法的根拠を明確にすることができず、とにかく新基地建設工事進行のガードマンになっているのが現状です。今後、事態がどのように推移するか、私たちも慎重に法律家の助言も得ながら、憲法に保障された「表現の自由」を適切に行使していくつもりです。

 

Q 泳いだりカヌーに乗ったりもできないんですが、辺野古に来て協力できることはありますか。

A ゲート前での行動が毎日行われていますし、辺野古の浜から辺野古沿岸域で行動するカヌー隊を応援することもできます。座り込みのテント村での手伝いや、いろいろやれることはあります。主に平和丸という船が、乗船希望者に現場海域を案内したりもしています。百聞は一見に如かず、辺野古・大浦湾の海の豊かさと、新基地建設計画の無謀さに触れてみて下さい。

 

Q しつこいようですが、翁長さんが県知事になっても、造られてしまうということはないんですか。

A 大田知事時代の代理署名訴訟のように最高裁が国の味方になって、翁長県知事が埋立承認取消をしても認めないということもあるのかもしれません。しかし、そこに至るまでには様々な動きがあります。辺野古新基地建設の問題は1997年からもう17年も経ており、その間、たくさんの国際的な環境保護団体や著名人らの注目と賛同、主体的な行動を得てきました。日本国政府は問題を沖縄に押し込めて矮小化しようとするでしょうけど、もうそんな状況ではありません。17年間の粘り強い取り組みにより得られたネットワークも動き、翁長県政と協力し必ずや断念させる道が切り拓かれます。それらの大元にある原動力は、県民の意志、私たち一人一人の意思です。沖縄は民主主義の最前線といっても過言ではないでしょう。がんばりましょう。

 

 

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