宮城康博blog

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名護市長選挙—市民の懸命なる判断を願う。

名護市長選挙の投開票日が19日にある。

1997年に名護市民がおこなった新基地建設の是非を問う市民投票後の市長選挙としては5回目の市長選挙である。

 

前回当選した稲嶺進さんの再選なるか、新人で同問題にはずっと推進の立場で行政に関わってきた末松文信さんとの一騎打ちである。

 

過去4回の選挙における保守系候補者は「条件付」という立場をとり、選挙戦における争点ははぐらかされていたが、今回は「推進」対「阻止」と争点は明確に噛み合っている。

 

末松候補が掲げるスエマツビジョンなどの「振興」の夢は、条件付容認と引き換えに12年間も供給され続けてきた「振興(カネ)」でできなかったことを、どうして今後はできるといえるのか、私にはまったくわけがわからない。失礼だが「まちづくり」に関する根本のところでの思想が間違っているとしかいえない。原資になるカネはもちろん大事だが、カネさえあればなんでもできるわけではない。

 

4年前の選挙時に、これまでの名護市の動向を「

https://www.evernote.com/shard/s251/sh/32e6396a-c93e-4309-847a-fe6f98161856/8eb4f849eada3c0816b869055491c694

」としてまとめてみているので、参照してください。私が誘致派の誕生にまとめた以降の、名護市の稲嶺市政4年間について詳細は知らないが、再編交付金の不交付という制度からみれば当然想定できた事態に対して、名護市は行財政を自律的にただし立派に市民への行政サービスを向上させてさえいる。全国の疲弊した地方の疲弊する理由はいろいろあろうが、名護市限界集落でもなんでもない。ここで基地建設によってもたらされるカネに頼り抜け出ようとしてもろくなことにならない。市民は振興どころか、大切なものを喪失することになる。

 

あと三日。

 

1997年の市民投票から長い間かかったが、はじめて明確に争点が噛み合った。

「推進」か「阻止」か。

市民投票で我々が求めた二者択一の設問は、当時の名護市政によって「条件付」などの項目が入れられた四択に変えられた。その四択の土俵で戦って市民は反対を明確にしたが、「条件付」が生き残りここまで事態を引っ張ってきた。その「条件付」というウソを隠す包帯が剥がれ落ちた今回の選挙は、市民投票以上に重要な有権者意思決定になるのかもしれない。

 

選挙は権力闘争でありきれいごとではない。末松さんの陣営も必死で業界や組織を固めているだろうし、ドブ板はもう踏み壊されているぐらい踏まれ続けているだろう。マスコミでは世論調査をもとに稲嶺先行と報じられたが、私は何一つ楽観していない。

 

名護市民の懸命なる判断を願う。

 

末松さん及び末松さんを支持する陣営の方々、特に名護市民の方には、心からお願いしたいことがある。この選挙の結果を得たら、比嘉鉄也さんとも相談して郷里和睦の道を模索してほしい。日本政府は沖縄の振興や発展など微塵も考えていない。米軍基地を維持したいだけだ。そんな政府をみて、政府に協力し、私たちが共に生きる共同体を壊し続けてはならない。心から願う。私は名護市で敵になってしまい戦い続けた保守派の人たちが大好きだ。本音で名護市の発展や経済の振興を願っているのもわかる。しかし、この基地建設に頼るのだけは悪手だ。最悪の手段だ。どうか郷里和睦の道を願う。