宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

「沖縄は日本から独立したほうが幸せではないのか」について

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通販生活2013年春
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1月5日、上記の画像をFacebookで知り、下記コメントを附してシェアした。


このような問いが「米軍基地を本土に戻す方法」として思い浮かべたということが真実なら、本土のあなた方には在沖米軍基地を受け入れる余地があるということではないの。…とおもうんだけど、ちがうかなぁ。
おそらく日本のマジョリティに事態の深刻さ(自らの無関心と右傾化)への警鐘という意味でつくったコピーだろうけど、切断され客体化され疎外される沖縄としては、なんだかなぁと思う。

私は「通販生活」という雑誌の読者ではない。しかし「普天間」や「福島」についてラジカルで良心的な記事を組み上げ続けている媒体だとの情報は得ているし、そう思っている。そのような先入見があるもんだから、「警鐘」と捉えようとするが、どうも違うような気がする。私も日本語で読み書きをする人間だから、日本のマジョリティへの「警鐘」であったとしても、沖縄で生きる私には違った意味合いで迫ってくるのは当然だろう。
私のシェア投稿への友人たちとのコメント欄でのやりとりは下記。

【SA】宮城さん、『通販生活』は以前から何か変ですよ。企画は一見感心させられるけど、中味を読むと、とても変なものが多いです。昨年は、普天間基地の近くに、作家の森まゆみ通販生活の人気商品、安眠まくらで寝てみる、という企画をやってました。『このまくらでも寝れないくらいの爆音!』と、言いつつ、商品の宣伝に普天間を利用しました。善意なの?悪意なの?

【私】Aさん、そこでの沖縄は単なる商品宣伝のための素材と化しているんだろうね。青い海青い空、リゾートという観光商品のイメージと同じように、基地や基地被害がイメージと化しているんではないかな。資本主義の貪欲さと胃袋の強靭さをおもうと同時に、植民地主義的手つきのざらつき

【SA】基地被害のイメージが商品宣伝になる…。何でも食っちゃうんだ。文体も上から目線でおぞましい。読んだ本土人が罪悪感を持たないよう工夫された言い回しも。平和と人権をうたいあげるカタログハウスの、これが正体か。

【私】まさしくだね>何でも食っちゃうんだ。

【私】しかし「工夫された言い回し」はいやらしいねぇ。解剖してみたい。

【MH】> 普天間基地の近くに、作家の森まゆみ通販生活の人気商品、安眠まくらで寝てみる、という企画をやってました。『このまくらでも寝れないくらいの爆音!』と、言いつつ、商品の宣伝に普天間を利用……
  ↑ これひとつだけで、クサリナイチャー確定ですね。ヤマトゥンチュとして、非常にはずかしいし、もうしわけない。またひとつ、クサリナイチャー撲滅運動のために、きあいがはいりました。

【私】別のことしてたら、気になってしょうがないから書くけど、頭の回転が鈍いのでいまごろ思う…これって所謂オール沖縄での「県外移設」要求への、本土からの応答なんじゃないの?

【MH】そうかもしれません。
分離独立しないかぎり、本土に一部でもうつすことは不可能。って論理は、いかにも良心的に、沖縄のゆくすえをかんがえているようなフリをしています。でも、分離独立しても、確実にヤマトに基地が移転する保証なんてないという点を、全然かんがえてない。「本土みまわしたら、どこもひきうけそうにない卑怯な連中しかヤマトゥンチュがいないのだから、すてみで、独立しかないでしょ」と、シレっという。一見もっともらしげだけど、これって、自分たちだけは良心的だというアリバイ工作ですよね。「分離独立しても、確実にヤマトに基地が移転する保証なんてないという点」について、無責任だという思考がはたらかない点で、ひとごとなんです。
これは、「独立するかどうかは、みなさんの自由意志です」って、あいてを尊重しているポーズだけとる、リベラル派にもでてきそうな論理ですね。警戒しないと。まるめこみ戦略よりも、実はやっかいかも。

【私】こりゃ、自民党が強気で迫ってくるのはわかるわ。さてさて

【MH】もう、本務に帰還しますが、ヤマト出身の議員を当選させてしまったというのは、いろいろヤッカイなことになりそうで、とても心配です。

【私】そのまえに蟻ん子がいるから、今回に限ったことではないんですがね。

【AH】宮城さんが書いてらした「おそらく日本のマジョリティに…コピー」とは思いたいんですが、うーん…

【YC】本土の人が言う「沖縄は独立したら?」論って、イジメに対して何の対策もせず、イジメられっ子に「転校すれば?」って言ってるようにしか聞こえない。さんざん差別して踏みつけて利用して、反省も何もないまま、今度は放り出すんですか?と言いたい。

【MH】有責配偶者に対する慰謝料請求ですよね。いや、虐待くりかえした人物への損害賠償。
有責配偶者がわが、「わかれないと、局面打開できないよ」というのは、DVの経緯をつごうよくわすれているということ。

【私】Aさん、私も「警鐘」と読みたいけど、難しいね。それは無理そう。

【AH】はい、そうですね。届く言葉でないと、という思いもないわけではないですが、やはりこれはきっぱり批判しないと。

【私】YもMさんも、わかりやすい例えをありがとう。

【私】Aさん、今日はもう頭がウニになってきているので、目もショボショボしているから明日以降にします。

【AH】(おやすみなさい。こちらは光さんのソングを思い起こしつつ…)

私の投稿を友人がシェアした。そこでのコメントをひとつだけ紹介しておく。


ヤマトに住んでます。こちらがうちなーんちゅと知ると「沖縄大好き~」「沖縄大変だね~」と薄っぺらく言ってくる人々に「大変だよ~!だから一緒に考えて~」と言うと、大抵が濁すか「じゃあ日本の安全は誰が守るの?」「嫌なら独立したら?」と来る。「自分達の問題を人に押し付けるな」と仰る。沖縄の問題は日本全体の問題ですが、そのような認識のヤマトンチュはどれ位いらっしゃるのかしら?
いいとこ取りで不都合ばっかり押し付ける、へろへろの死に体になっても許さず骨の髄までしゃぶって放さない。沖縄は搾取/消費の対象でしかない、そんな歪な関係じゃ本音で向き合えません。
この記事はそんな人たちが自己を正当化するためのツールにしか見えないです。

この記事の真意がどこにあれ、沖縄【に向けて】話しかける体裁をとっている。そして「独立のすすめ」が本意ではないと書かれている。では本意はなんなんだ、話しかけられている主体である我々は戸惑い、それを探す。
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探している間に、途方に暮れる。
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途方に暮れながら思う。この途方に暮れさせ方はなんなんだろう。そのすすめではないと言いながら、そうしたほうが幸せではないのかと問う。この傲岸さはなんなんだ。
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本意がどこにあれ、ここにあるのは、オール沖縄での「県外移設」という要求への本土からの応答でしかない。
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カタログハウスは左派に親和性高く支持されているという。我々は事態の深刻さを思い知らなければならない。

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別にここに書く必要があるとは思えないが、少しだけ所感を記しておく。

私は「独立」に反対する立場ではない。しかし普天間基地をどうするかの問題で、具体的方針として「独立」という選択肢を議論している余裕は微塵もない。

普天間代替と言われ続けている辺野古への新基地建設が、規模と機能と用途を考えれば普天間代替ではなく新基地建設だと認識されるにも時間を要し、県内移設は1945から連綿と続く米軍基地の島/沖縄を自ら是認することになり絶対に認められないという叫びだって、「県外移設」という形で最大公約数になるまで時間を要した。それも時間を要しただけではない、どれほどの人々の努力と犠牲があったと思っているのか。

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「独立」のコンセンサスを得るまでに、どれほどの時間と議論と調整が必要なんだ。それは別のプログラムとして切り離して議論すべきだと私は思ってる。いまここで通販生活のような問いに応答して、そうだよねぇと議論している余裕はない。