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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

野嵩ゲートの拳銃

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毎朝、大山ゲート前での行動をなされている宮里洋子さんから写真が届いた。洋子さんが久しぶりに行った野嵩ゲート前での朝のスナップである。
ゲート警備に従事している警察官が腰に拳銃を携帯している。警察官は宜野湾署の署員だという。

現在、普天間基地のゲートを警備している日本国の警官は、普天間基地所属の米兵を対象にしているのではなく、ゲート前でオスプレイ強行配備に抗議しアピールする民衆を対象に警備している。民衆を守っているのではなく、民衆の行動から米軍基地を守る警備をしているのである。

我々は、人殺しの訓練をしている米軍相手に丸腰で抗議行動をしながら、日本国の秩序を維持する警察官からも拳銃で威嚇される存在なのか。

洋子さんは「なんのために銃を携帯しているのか、殺したければ殺しなさい」と警官に食って掛かったらしい。警察の人間は「みんなを守るため」と苦しい言い逃れをしたらしいが、誰から守るのだろう。警官は、我々が米兵に銃で威嚇されたらその銃口を米兵に向けるというのか。笑止である。いずれにしても非暴力での民衆行動に対して拳銃を携帯するとは言語道断だが、これが警察であり、9.30に暴力的に民衆を排斥した沖縄の警察官らが保持しているチカラである。

普天間基地の大山ゲート、野嵩ゲートでは沖縄県警機動隊と所轄の宜野湾署の警察官が警備にあたり続けているようだ。気になったので数名に確認してみたが、大山も野嵩も、警官は拳銃を常時携帯しているわけではないらしい。洋子さんに確認しても、どちらでも今回の写真が撮影されたとき以外は見たことないらしい。

警察官の拳銃所持は法律で定められており、携帯や使用については規則で細かく規定されている。拳銃所持が原則で、交通整理や交通取締、雑踏警備などの場合には持たなくていいと規定されており、総括的に「前各号に掲げる場合のほか、けん銃を携帯することが不適当であると所轄庁の長が認めたとき」とされている。

普天間基地のゲート前での警備に、警察官が拳銃を携帯していないのは「雑踏警備」に該当するのかもしれないし、責任者である本部長や署長が「不適当である」と判断しているのかもしれない。

いずれにしても、そうであるにも関わらず、写真の如く、拳銃携帯をみせびらかす警察官もいる。

おそらく、当該の警察官はうっかり別の警邏業務からローテーションで配置されたゲート警備にそのままやってきたかなんかなんだろう。

うっかりかどうかは、我々の知ったこっちゃないんだが、ここから伺いしれるのは、宜野湾署の署員が普天間基地ゲート警備で通常業務に加え過重な任務になっているんだろうということである。つまらん米軍基地を守る為の警備業務などヤメてしまえとおもうが、そうはいかんのだろうね。宮仕えは辛いもんだ。

警察官が市民社会の安寧を守る仕事に従事しているのではなく、米軍基地を守る業務をさせられていることが問題なんだと言いたいが、これが日本国の言う「公の秩序」を守る業務の本質的な姿なんだと思う。

米軍基地は、このような統治機構のチカラに守られそこにある。そこを打ち破るためには、多様な参加と行動と連帯が必要とされる。凧揚げもゲート封鎖も歴史研究も言語も文化も音楽も、ありとあらゆることが波となってそこへ向かっている。

(了)