宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

「古いCH46ヘリの使用を容認する方が問題」というつまらん問題について

 

どこかでこのような物言いに誘導されたマジョリティの言い分や、世論モドキに抗しなければならない場面があるかもしれない。難儀なことだが、そのときのためにメモだけ記しておく。

---------------------

「長い目でみれば、(現在配備中の)CH46ヘリの安全性への懸念が強まる」

昨日の外務+防衛大臣揃っての「安全宣言」記者会見での外務大臣発言(琉球新報2012/0919)。つまんねぇおっさんだと改めて思う。CH46はもう畳んでお役御免の準備に入ってる。オスプレイに反対したらポンコツCH46が沖縄の空を飛び続けると脅しているつもりなのか? それとも、日本政府外務省に米海兵隊の輸送機機種変更計画を変更させる権限があるつもりでいるのか?
沖縄の要求は、市街地の真ん中にある危険な普天間基地を返還せよで一貫している。ましてやオスプレイを飛ばすなど言語道断だと言っているんだ。普天間を放置している日本政府の責任は重い(普天間代替というマヤカシの名を付された辺野古新基地建設は別の問題。沖縄は県内移設/県内新基地建設はダメだと10数年かけてはっきり示している)。冷静に考えて、普天間オスプレイは常軌を逸している。日本国の外務大臣よ、沖縄は、オスプレイやだ、CH46がいいなどと一言も言っていない。安全性への懸念も、沖国にヘリが堕ちて周辺を占領された我々がよく知っている、お前如きに…。

まっ、私がここで吠えてもしょうがないので、上記の外務大臣の発言に反応し、かつてどこかに書いたメモをここに掲載しておく。

「古いCH46ヘリの使用を容認する方が問題」という下地発言について 2012/0123

下記は朝日/タイムス/新報の新聞記事中にある下地衆院議員の発言。

「騒音も安全性もイメージと違い、十二分にいけると思った。古いCH46ヘリの使用を容認する方が問題がある」

「離陸時はすぐに高度が上がって基地から離れる。騒音は間違いなく少なくなり、非常に危険でどうしようもないというものではない。沖縄が(日米同盟で)一定の役割を担う中で安全を保証するために、新しいものを入れることが必要」

「まず本州の基地で1〜2機訓練し、状況を見て配備するのも方法では」

朝日0120/ロサンゼルス=藤えりか

「明らかに安全性は向上しており、機種交代は騒音軽減につながる」

「非常に危険でどうしようもないというものではない。シミュレーターも4割ぐらいあり、騒音問題の軽減にもつながる。報道などによる同機の危険性に対するイメージがかなり変わった」

「古いCH46ヘリの使用を容認する方が問題だ。配備に反対といっても配置は決まっているから計画が簡単に変わるものでもない。日米同盟で沖縄が一定の役割を担っている以上、安全を保障するために新しいものを入れることが必要」

沖縄タイムス0121/平安名純代・米国特約記者

「すごい飛行機だ。騒音や安全性は(解消に向け)着実に進化していると感じた。日本の基地に配備し日本のトップが責任を持って信頼性を高めるべきだ」

「離陸と着陸の状況がどうなるか、2月の調査結果を見たい」

「まださまざまな疑問があるはずなので、着実に解決していくことが大事だ」

琉球新報0121/サンディエゴ19日松堂秀樹

朝日とタイムスは「古いCH46ヘリの使用を容認する方が問題」という下地の認識を拾い報道しているが、新報の記者はその部分は拾っていない。また新報は、下地への取材と同時に米軍関係者に取材し、オスプレイがオートローテーション機能を持っていないことなどの問題点をクローズアップしている。

「古いCH46ヘリの使用を容認する方が問題」という認識は、そのままでは異議など差し挟む発言ではなさそうだが、このレトリックには、“オスプレイ配備反対”=“古いCH46ヘリ使用容認”が包含されている。であるから、タイムスで続けるように「配備に反対といっても配置は決まっているから計画が簡単に変わるものでもない」という論理がすっと出てくる。

下地の現実主義は、まさしく現実主義であり、日米安保体制の中で沖縄が米軍基地の島として位置づけられている現実を不動の現実と是認した上で、どう立ち回って行くかという政治である。下地はなにひとつ変節していないし首尾一貫している。(オートローテーション機能等についての報道は彼にとっては計算外だったろうが)

翻って、沖縄が普天間の県内移設を条件付きで是認していた十数年余を経て、新基地建設は拒否するというコモンセンスをつかみだした現在は、この下地の現実主義とは相容れない現実である。

おそらく、沖縄のコモンセンスは揺さぶられ内部から空洞化していくよう様々な局面で仕掛けられる。それほどには、沖縄の新基地建設拒否は日米両政府にとって手痛い。海兵隊の航空部隊の訓練が行えないようなら、沖縄において海兵隊の練度を高めることなどできず、沖縄の海兵隊は全面撤退を余儀なくされかねない。…ということなのかもしれない。

下地のような現実主義と、基地とは共生しない/できないという沖縄の現実主義と、二つの現実主義が鋭く衝突している。新基地建設拒否/オスプレイ配備阻止は、在沖海兵隊全面撤退への道筋である。

下地の「古いCH46ヘリの使用を容認する方が問題がある」には

「沖縄は危険な普天間閉鎖・撤去・返還を主張し続けている。当然、普天間で使用している古いCH46ヘリを容認した覚えはない」

「米軍の計画が簡単に変わるものでないかどうか(知ったこっちゃない)、それがどうした変えるべきだ」

と言ってのけるべきだろう。

いやぁ、数ヶ月を経て改めて読むと、この下地がこの後、手の平を返して……まぁ、解散総選挙で彼をまた国会に送るかは沖縄衆院一区の有権者の判断だ。黙っとこ。