宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

新しい沖縄へ

一週間も過ぎると、もう旧聞に属するような気がするほど、時が経つのは早い。
県知事選挙の結果は、現職の仲井真氏の再選であった。いろいろ思うことは、ツイッターやメールや諸々でぼそぼそ書いたので、記録のためにここに再掲しておく。

県知事選挙の投開票日の朝を、私は屋久島で迎え、ぼそぼそとツイッターでつぶやいた。

おはようございます。今日は結び、ひらくハレの日。祭りのあとは焼け野原ではない。どんな結果が出ようと、当選者には次点の人に託された有権者の願いもしっかりと受け止め、堂々と沖縄のリーダーとして日米両政府に対峙して欲しい。沖縄は植民地政策に隷従しないと。

私の所感、今朝書いたとおり。仲井真氏の「公約」は県外!>当選者には次点の人に託された有権者の願いもしっかりと受け止め、堂々と沖縄のリーダーとして日米両政府に対峙して欲しい。沖縄は植民地政策に隷従しないと。

酒がはいってるので、手短に。仲井真さんが当選したからといって、辺野古に基地が造られるみたいに言うのはやめて。少なくとも彼は「県外」と公約した。あなたたちは辺野古に基地を造らせたいの?無責任に感情駄々漏れで嘆くのはやめて。

沖縄県外のどこの県も府や都も道も、受入れないからやっぱ県内ですってのはシャレにもならんよね。仲井真さんが云々以前に問われるのは、そこだよねまずは。今回の選挙結果からは。

最後のツイートには「大阪府はいいよって言ってなかった? 知事は:)」という反応もあったけど、大阪府知事は案の定、適当に逃げを打つ。ケッである。

当選翌日の朝日新聞で、仲井真氏がいいこと言ってるので、ブクマしてツイートしておいた。

「相手候補の30万票は半分。その思いも踏まえて、しっかり仕事をしないとなあという気持ちが強くなっている」by仲井真氏。朝日対談でも感じたが、二人とも堂々たる候補者だった。洋一さん多謝。http://htn.to/GB6dr9 / asa… http://htn.to/Jev31K

珈琲飲みながらふとおもふ。県知事選の結果を受けて、ヤマトは戦慄せず安堵している。沖縄以外の日本国内に造れない造らせないとマジョリティは安心しきっている。左右保革の如何を問わず、まぎれもないマジョリティは。私たちは沖縄なのだなと溜息ひとつ。

気持ちが落ち着かないので長い間メールもできなかった友人たちに、県知事選に関する所感をメール(2010-12-01 (水) 16:01)した。

県知事選挙は、告示日前後からの追い上げムードもあって、もしかしたらと淡い期待も持ちましたが、なかなかきつい結果でした。もうずっと同じことばかり言ってるので新たに言葉を紡ぐ気もしませんが、社民党さん、それも沖縄選出の議員が県外の移設先を求めて行客したのは、そんなに遠い昔ではありませんし、その過程は秘密でもなんでもなかったんだから、那覇市長の翁長氏があのような戦術(反共攻撃)で臨んできたのはむべなるかなです。革新政党は、事にあたって整理すべきこと総括すべきことを何一つなさず、すべて伊波洋一のキャラと持論に寄りかかり陰に隠れた。今回の選挙で目に付いたのは、共産党さんと若い連中の勝手連的動きだけで、逆に言えば、社民や社大(これはもともと足腰と実態が弱すぎる)の動きは旧態としたものに留まり沈滞すら感じられました。

これからどうなるんだろう。ひとつだけいえるのは、沖縄における自公(保守)は、選挙で勝つために「県外移設」を主張するところまでは来ている。そのことは彼らがウソツキだったとしても、そのようなウソをつかなければ選挙にすらならないという沖縄の到達点だと思います。稲嶺恵一や岸本建男らの、条件付容認という鵺的振る舞いがマジョリティであった時代とは明らかに違う地平に出てきました。しかしこれも、稲嶺や岸本が沖縄の行政権力で反対派を排除しなかったということを考えれば、当然の帰結として、ここまでは彼らだって来ていた地平かもしれません。

クラッシュする壁を前に、みんなが逡巡している。あるものは壁になり人々を蹴散らしても沖縄が許容してくれる水位が満ちるのを待っている。あるものは壁になり沖縄に蹴散らされることの覚悟を内外に、それも内に宣言することを躊躇している。なんだかそんな時空のストップモーションを瞬間みたような気がするが、錯覚なのかもしれません。

革新政党の行く末など興味ないと言いたい所ですが、どう考えても私は保守層を支持できる人間でもなく、どうにか革新陣営が裾野を広げ、風通しをよくして、人々の支持を調達できるようになることを願います。願うだけで、現状ではよっぽどの改革をなさなければ無利だとも思っています。願わくば名護市が、さまざまな誘惑や自らの過ちからも自由になって、ふつうの田舎になって人々が暮らしていける地域になってくれることを願っています。

だいたい、県知事選挙の結果を受けて後、こんなことがらを書き飛ばしてきました。

「新しい沖縄へ」というのはいいキャッチフレーズでした。「県民の心をひとつに」というのも然りです。どちらも実態がみえにくく、交換可能ですらある。双方の努力の甲斐あって、争点は最終的には「県外か国外か」という風に収斂していったように思います。選挙の結果で行政権力を握った陣営は、「県外」を主張しています。「県民の心をひとつに」と訴え掴み取ったこの公約を反故にすることは、民主主義の原理原則を踏まえれば許されることではありません。仲井真知事にはがんばってもらうしかない。

私は「仲井真氏は裏切る」「県内移設を認める」などという声を上げる気はしません。

沖縄県知事選挙の結果を受けて大きく問われているのは、沖縄県内での基地建設で合意している日米両政府であり、それを不問に付すマジョリティたる日本国民でしょ。沖縄県民は「ダメだ、県外だ」という結論を出しました。

結果、「新しい沖縄へ」の道筋は続いている。ポスト沖振計をどうするか、沖縄の民衆にとって大きな課題が目の前に横たわっている。チルダイなんかしている暇は、ほんとうのところこれっぽちもない。そんなふうに思う今日この頃です。