みやぎブログ

演劇・戯れ・政治

ザ・対談

【多忙を極めており、なんにも対処できないので、事情があってネット上から削除したPDFファイル『ザ・対談』のテキストだけをここに置いておきます。】

[E:memo]

沖縄県知事選挙が告示される前の11月4日、仲井真弘多さん(71)と伊波洋一さん(58)は朝日新聞社の主催で対談(司会は後藤啓文・朝日新聞那覇総局 長)しました。2010年11月5日1時54分には、その詳報が全37ページでasahi.comに掲載されました。両候補者の主張の違いを知りたくて、 対談から大意を整理してみました。参考にしてください。詳しくはリンク先で自分で読んでね。[E:down]

http://www.asahi.com /politics/update/1105/TKY201011040519.html

[E:karaoke]日米安全保障条約における在沖海兵隊の役割について

__________海兵隊を日本のどこかに置いておくことが日本の安全保障に役立つとは思いません。

I___1特に東アジアを中心とした地域のね、平和とか安定に貢献してきたと私は思います。


[E:karaoke]辺野古移設現行案「反対」について

__________辺野古については「県民はもう新しい基地をつくることは反対です」「グアムに海兵隊を移すのは反対しません」ということを私は言っているわけです。(反対を明言)

I___1反対と言おうが、基地そのものはそこに、普天間だって宜野湾にずっとあるわけでしょう。反対といえば消えるわけでもなんでもないわけでして。(反対とは言ってない)

[E:karaoke]在沖海兵隊の移設先と抑止力について

__________海兵隊の抑止力については「グアムへの移転、駐留は重要であって、その駐留がアジア太平洋地域の抑止力の強化につながる」と日米合意したグアム協定に書かれている。普天間についてはグアムという行き先が決まってる部隊の基地移設先を県内外で探すのは無意味で時間の無駄でもあると考えます。

I___1同盟している、安全保障条約を結んでいるということが広い意味で抑止力そのものだと思うんですね。僕はべつに日米安保を、日米を否定しているわけでもない。移設先に沖縄はちょっと重すぎるから、県外、広々とした日本国でしっかりと、やっぱり受け止めてやってもらいたい。

[E:karaoke]沖縄ビジョンについて

__________「沖縄21世紀ビジョン」はSACO最終報告に基づいて合意された計画などの着実かつ迅速な実施を国に求めていくことが必要であるという認識のもとでつくられている。つまり県内移設を前提としているんですよ。21世紀ビジョンをそのまま、踏襲するつもりはありません。少なくとも計画的な基地の返還と脱基地という観点から沖縄のビジョンをつくりあげていきたい。

I___1県議会でみんなOKして、共産党さんから自民党までOKといって修正をいれた中身であって、それを認識していただかないと。これはもうできています。それを実現するために、振興計画をつくり法律をつくろうといってるわけです。

[E:karaoke]沖縄振興のこれからの重点について

__________沖縄から安心できる食を日本本土や中国に対して提供する仕組み。そのためには第1次産業、農業や水産業などと製造業をミックスしたような、そういう産業振興を今回は特に打ち出している。

I___1観光とか含めると、サービス産業とか小売り、商業、卸などがかなり大きいんですよ。これをもっともっと大きくするということが一つ。

[E:karaoke]自衛隊配備について

__________私は配備すべきではないと思う。尖閣諸島問題があっていろんな意見がでてますが、私たちは尖閣で、ことを構えるべきではないと思う。

I___1一定の規模は必要です、当然。ただ、住民の理解や協力を得る努力は徹底してやるべきですね。

[E:karaoke]埋め立て申請が国から来たらどうするか。

__________県議会議員の時も調査をしたが、シュワブには唯一海兵隊のプライベートビーチがあるんですよ。だから、埋め立てようという案が海兵隊から出たとは思えない。沖縄県での環境審でも一級の保全地区としていますから、当然、埋め立て申請を認めることはしないと言えます。(埋立て認可はしない)

I___1予断を持って今は答えられない。そういうのが来ることはありえないと思っている。埋め立てっていうのはあちこちでたくさんあるのだから。それらについて、あれは駄目これは駄目というのは、普通言いません。まだわからんものに対して、予断をもってどうとかとか普通やりませんよ。(答えてない)

[E:pencil]政府計画は埋立てなんだから予断もなにもないのに、なんで許可しないといわないの?

[E:karaoke]現行案の適否について

__________基本的条件として、米軍再編には「歓迎されないところには基地はつくれない」という基本原則がある。鳩山政権になって、アメリカの第3海兵遠征軍は、(それまで移転する計画であった)グアムから普天間のヘリ部隊を呼び戻して辺野古に置こうという内部案を作っている。日本のスタンスに乗じて作っているのでしょうね。しかし、やるべきじゃない。

I___1もう簡単にそういうところ(現行案)には戻れません。普天間を含めて、もう日本国民全体でね、引き受けてもらいたい。沖縄を説得するのではなく、北海道から鹿児島にいたる日本国の協力をしっかり政府が腰を据えてやるべきだと思う。まだ腰をきちっとすえていないと思う。

[E:karaoke]相手候補との違い

__________私になれば、知事として県内移設に反対しますし、辺野古移設に反対し埋め立てはさせません。そもそも、沖縄の海兵隊はグアムに行く流れとして着実に計画が進んでいて、建設も進み、その詳細も明らかになっている。アメリカの戦略は実際には沖縄に兵を置き続けるような計画にはなっていない。

[E:pencil]伊波さんの勝手な言い分ぢゃなくて、アメリカの計画がそうなってるというところがポイントだね。

I___1私はノーと言わないから受けるに違いないという論理はおかしい。私は「県外だ」「県外をしっかりやる」と言ってるんですから。仮定の議論は、そういう簡単には実現ならんですよ。それより、いち早い普天間の危険性除去のためには、日本政府で受け止めてやってもらった方が早いですよ。

[E:pencil]日本政府の言い分だと、そのために「辺野古移設」で日米合意したんでしょ。仲井真さんの言い分だと普天間は県内移設で決着しちゃうんじゃない?

[E:end]