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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

名護市長選挙についてのメモ(1)

明日17日から、キャンベル国務次官補らが来日して鳩山新政権との意見交換を行なうらしい。沖縄でスコブル人気が高いメア国務省日本部長も同行。
10月にはゲーツ国防長官の来日も予定されている。
いよいよ民主・社民・国新三党連立政権が掲げた「在日米軍再編の見直し」が具体的にどのようになっていくのか、日米の国家機械の歯車が動き出そうとしている。

鳩山政権との協議本格化へ=米次官補、17日から訪日
ワシントン時事(2009/09/15-15:40)

在日米軍再編の見直し」で最大の問題は、普天間問題であり沖縄(辺野古)への新基地建設問題である。新政権の外相に内定している岡田氏は、新基地建設に反対し普天間の県外移転を公言(2005)していたが、最近は慎重な発言に変化してきている。米国という相手のある交渉であり変化はわからなくもない、政権とったら元の木阿弥で腰砕けということにならないと信じ注視したい。

普天間移設 「岡田外相」試される手腕
琉球新報2009年9月16日

今日の琉球新報の朝刊2面に小さく、普天間代替といわれる新基地建設の受入先である名護市の、来年早々行なわれる市長選挙の日程に関する記事が出ていた。名護市長選挙は来年1月17日告示、24日投開票と決まった。

名護市長選挙の動向について所感をメモする前に、新基地建設に係る進捗等がどうなっているか押さえておく。

現在は環境影響評価の手続きの最終段階の手前まで来ていて、準備書が公告縦覧され、一般の意見書が沖縄防衛局へ出され、沖縄県名護市宜野座村の関係地方公共団体の意見書が集約され、沖縄県は準備書への意見書を出すための審査をしている最中である。

重要課題“ゼロ回答”/普天間代替 環境アセス準備書/県審査会委員ら懸念/埋め土・潮流・ジュゴン調査
沖縄タイムス2009年09月15日

事業者である沖縄防衛局は、事業を遂行する気があるのか疑わしいほどに、ずさん極まりないアセスを行なっている。アセスに係る調査とは別立てでヘリのデモフライをしたり、事実上の工事着手といわれても仕方ないキャンプシュワブの兵舎取り壊しや陸上部分の工事をもはじめている。社民党党首が環境大臣になることも取り沙汰されていたが、新政権はこの環境アセスのデタラメ振りを踏襲しては環境政策として将来に禍根を残す。このアセスのでたらめぶりは常軌を逸している。沖縄の新基地建設問題には興味も関心も薄い人々も、このアセスのでたらめぶりは注視していただきたい。決して他人事ではすまない。国家の行政行為が法の精神を踏みにじり進んでいくのをスルーする主権者だらけの国家が、どのような国家をつくりだすかは推して知るべしである。

このような新基地建設の行政的な進捗とは別に、去った総選挙の結果で、沖縄選出の自公の衆院議員は皆無になったが、総選挙(選挙区)で選ばれた4人の衆院議員は、新基地建設反対で一致している。そのような立場から新政権へ働きかけを行なっていくことを確認している。

辺野古中止へ働き掛け 普天間移設/民社国 県関係議員が確認
沖縄タイムス2009年09月13日

自公政権の強大な梃入れで実現した沖縄県の仲井真県知事は、総選挙の結果で誕生した沖縄選出の国会議員の動向を受け流しながら、日本国の新政権が具体的にどのようにしていくのかを注視している。

仲井真県政 困惑と警戒/鳩山政権きょう発足/方針見極める姿勢堅持
沖縄タイムス2009年09月16日

沖縄における総選挙の結果が、有権者の本格的に変化を求める意思の表出であれば、その変化は明らかに自公政権との良好な関係を保つために選出された仲井真県知事や島袋名護市長の政治的立場の根幹を崩す。
県知事も名護市長も、戦々恐々としつつ、新政権の出方をみつめている。

新政権は新政権で、米国という相手のいることであり、一朝一夕では変えられない自公政権が積み上げてきたものを変えていく作業をしなければならない。時間はかかるが、「普天間」をどうするかという問題は悠長なことをいってられる状況ではない。沖国大に墜落したような事故がいつ起きるのか起きないのかを予見することはできない。その緊張感のなかで、日米交渉の機械は動き出す。

「普天間」は時間必要 民主・直嶋氏が認識
琉球新報2009年9月15日

[E:flair]

なんだか、長くなったので、名護市長選挙の動向についての所感メモは稿を改めようと思う。
新政権が新基地建設をどのように取り扱うのかということは、沖縄側が新基地建設をどのようにしていくのかということと密接に関る。もとより、日米政府が決めたことであり沖縄側が新基地を造ってくれと言ったわけではないという言い分もわかる。しかし、この十年近くの間に、沖縄側は深くコミットし続けてきた。普天間代替が拡大したのは、稲嶺県知事と故岸本名護市長の「軍民共用空港」の提案に端を発しており、現行の二本の滑走路で陸域に乗り上げ軍港までセットになったのは島袋名護市長の独断専横による政府との合意がとばくちを開けた。
名護市長選挙がどのようになるのかは、新基地建設の動向に大きな影響を与える。そして来年11月に行なわれる県知事選挙へも。

ということで、この考続く。

[E:soon]