衆院外務委員会4月10日(追記あり)
本日、午前9時より開催される外務委員会で、「グアム協定」(沖縄への新基地建設を含む条例)の審議が、麻生首相も出席し行なわれ、採決される模様。
時間の許す方は、下記リンク先で中継を視聴してください。
しかし、今日も朝から嘉手納や普天間に離発着する戦闘機等の騒音がうるさい。
沖縄は明らかに軍事植民地である。
午前中の審議を聴きました。感想メモを【追記】しています。
午後は一時から。
09:00
民主党・篠原孝が、「ビンのフタ論」を批判的に展開し自衛力アップせよと防衛副大臣や外務大臣に質疑。
外務:負担軽減に資するために、グアム移転。痛みを伴うところには、できるだけ配慮(交付金・補助金)しながら、防衛力を維持していくのが大事。(9:30頃)
9:35
民主党・鉢呂吉雄が、天皇の言葉を引き合いに沖縄の問題から語り始める。前回要求し提出させた政府見解の文書等を取り上げ質疑する。
「基地内は真水、基地外は真水外(融資)」(政府による説明)←今までと話が違う(インフラ整備は真水外だった)ぢゃないか
政府の言い分:基地内の「基幹ユーティリティ」は「インフラ」ではない。
本日採決するが、外務委員会として予算の使い道を詳細にチェックする旨、委員長に要請。委員長了解。(9:50)
※普天間代替完成なければ、協定違反でグアム移転はないのか?
政府:3条はロードマップを確認しただけ、日本国政府に法的義務を課しているわけではない。米国政府にも確認した。
(きっかけになる発言をしたメアが更迭されるぐらいに、怒るべきではないか。政府も国会もなめられっぱなし)
※アメリカが予算計上しない場合は、協定違反ではないか?
政府:2条は、予算計上等の時期まで決めていないので直ちに違反にはならない。
10:10
(ぶつくさひとりごと。政府答弁は想定内であり、問題があるとはいえない。問題にするなら、「米国政府が議会に承認を得ないのだから、日本国政府も国会に承認を求めない行政協定として扱うべき。この議案は取り下げなさい」といえばいいのに。行政協定を結ぶことは、政府の行政行為として権限内なのだから。これを国会に承認させることで憲法にも縛られる国家の約束にする必要がどこにあるのか。)
平岡さん、ヒートアップだが空回り。論点は重要(不平等条約である)だが、あまりにも質疑内容進め方にタクティクスがなさすぎる。時間の無駄。
10:33
休憩に入った。午後は1時から。
[E:smoking]
午前中の感想:米国の議会と行政の関係のありかたについて、(日本国)政府は物申す立場にないというのは官僚や大臣に言われるまでもない大前提。日本国における行政(政府)と議会(国会)のありかたについて問題にすべき。米国は議会に承認を求めないような協定を、日本国政府は何ゆえに国会承認をもって「条約」にまでしようとするのか。そこのところが全然見えてこない。すでに議論になって解決したのかわからないが、かかる非対称性こそ「属国」といわれる所以であり現象である。…いずれにしても、こんなレベルで軍事植民地として捧げられている沖縄は浮かばれないのと、沖縄における真の草の根の抵抗のレベルをもっと掘り下げて、そこから世界を脱構築することの重要性を痛感する。回り道のようだが、根源をみつめなければ現状は打破できない。おそらく午後の審議が重要だろうが、思うように時間がとれないのが残念。ところどころでも聴くようにしたい。(12:40)
13:00
すこし恥ずかしい。自分の言っていることがわかっているとは思えない。「他国の軍隊がいるのがおかしい」というのであれば、名護に造る話じゃないだろう。
麻生首相答弁。普天間返還・移設の話は20年になるという。1996年は20年前か。
(出かけなければならないので、出かけます。…バカどもめ、あぁ、イライラする)(13:12)
「南部沖縄が返還される」などの麻生首相の物言いは、沖縄が軍事植民地として捧げられていることを前提としている。重要、記憶しておくべき。13:14ごろ
それぞれの質疑開始時間(後日のための記録として)
13:30民主党・近藤昭一 14:00民主党・武正公一 14:20民主党・松原仁
14:33共産党・赤嶺政賢
戻ったがパソコンを前に座っている余裕がないので、聴けるところだけ聴くようにして、本日は終了。改めて、委員会を受けての報道などに接して、エントリをアップします。(14:51)
14:50社民党・辻本清美の質疑はじまる。このあと採決にいたるはずです。
「沖縄を巡る屈辱外交」ということに尽きるのだろうか。
【memo17:12】
タッチアンドゴーについて、辻本清美の質疑。少々混乱。問題はKC130等によるタッチアンドゴーの多さであり、それは移転しない建前でありアセスからは外されている。その点について、防衛省はわざと忘却したふりをしているのか。いずれにしても、この問題の先には、「短距離で離発着できる航空機の運用」(SACO合意)というのがどういう意味を有するのかがある。ブイ字形滑走路以前、SACO合意より延長拡大した滑走路の問題、この移転の建前と本音(新基地である)の根幹に触れる。
時間切れだもったいない。討論に入った(17:17)
賛成多数で採決された。パソコンの画面をぼーっとみつめ、散会する委員会室を眺めていたが、保育所のお迎えに行くので立ち上がることにする。(17:35)