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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

那覇市長選挙の結果

16日日曜日に、那覇市長選挙の投開票があった。
081118_1_3 結果は下記の通り。
(画像はすべて琉球新報17日朝刊の切り抜き)

那覇市長選開票結果(選管最終)
70071 翁長雄志 無現3(当選)
54966 平良長政 無新
1797  屋良朝助 諸派
投票率 53・06%

詳細については、沖縄タイムス琉球新報のサイトでどうぞ。

続きを読むに、私の感想などを記しておきます。

上記の画像は、那覇市長選得票数の推移。
沖縄の施政権が日本に返還された72年から96年までは、革新系が市長として当選し続けていたのがわかる。2000年以降は、保守系の市長が今回で3期連続当選している。

97年は名護市民投票があった。98年の名護市長選・沖縄県知事選挙では保守系首長が当選しているが、それまで国政に対して野党系で、沖縄県内では革新系だった公明党首長選挙であからさまに自民党ににじり寄り出した年でもある。99年10月には、国政においても自自公連立政権小渕内閣第2次改造内閣)が誕生した。自公政権がはじまり、今日まで続いている。

081118_2 投票率の推移をみると、保革の本格的な戦いの中では、今回の市長選挙は、過去最低の投票率だったようである。

081118_3 同時に行なわれた、市議補欠選挙の選挙結果は右のようになっている。単純な足し算で、解った気になるのはとても危険だが、あえて自公と反自公でみてみる。無所属候補にも革新系や保守系があるだろうが、よくわからないのでそれらを無視して反自公(共産・社民・民主・社大(沖縄の地域政党))の公認候補だけ足してみても、61,990票になる。

落選した平良長政さんの得票数は54,966票で、7,024票の開きがある。

みえている数字だけでいうと

  1. 最低の投票率
  2. 反自公の票がまとまりを欠いた

などといえるんでしょうね。

いろいろ那覇市民の方々の噂を聞いていると、現職の市政になってからは、那覇市の住民サービスがよくなったとか、明らかに窓口対応はよくなったとか、翁長市政のいい評判はたくさんありました。そのような現状に対して、国政(自公)批判をぶつけても、政治的にためにする批判のための批判にしか聞こえず、有権者の意識と乖離が生じたのかもしれない。

いずれにしても、自治体の首長選挙であることを冷静に考えないと、熱くなった政治的色眼鏡では見誤ってしまう。那覇市の行政運営に(那覇軍港問題はあるにはあるが)米軍基地問題で大きなイシューがあるのなら別だが、そうではない限り、基地問題を含めた沖縄におけるすべての政治的争点を那覇市長選挙に持ち込むのは、有権者の思いとしては無理があるだろう。

翁長市政の「改革」がもたらした見かけ上の行政サービスの向上などがあるとしたら、それらの評価できるところと、そうではないところをしっかりと腑分けし、選挙における対立点がもっと明確になっていたらと思うと残念でならない。

選挙戦の報道で使われた言葉「奪還」に対して、なごなぐ雑記でちょっと文句を書いたが、その後の新聞報道で候補者や陣営からもそのような言葉が飛び出してくるに及んで、なんか危惧していた市井を生きる人々の意識との乖離が、選挙結果に出たように思えてならない。

選挙は勝たなくてはならない。

そのためには、自分達(反自公)の都合ではなく、有権者の都合を考え、そこから語りかけ、そこに働きかけていくことが重要なんだろう。

沖縄の反自公陣営の関係者には、那覇市長選挙の結果を謙虚に受け止め真摯に分析し、来る解散総選挙はもとより、新基地建設問題の大きな政治決戦になる2010年1月の「名護市長選挙」、同年11月の「沖縄県知事選挙」の勝利に向けて体制を立て直してほしい。

自公選挙は沖縄から始まった。沖縄で終わらせることができるかが、未来に向かっての現在の大きな鍵である。那覇市長選挙の結果は残念だったが、まだまだ、これからである。

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