宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

沖縄の新聞から(名護の憂鬱)

081111_2名護市を離れてもう一年近くなる。

おそらく私が住んでいたときより、状況は酷くなりこそすれ良くなっていることはないだろう。

そんなことを昨日今日の琉球新報連載記事を読んで思った。
(画像をクリックすると記事内容は読めるぐらいの大きさのはず)

なごなぐ雑記のエントリーでも、どこかに書いたが、基地を受け入れることで「経済振興」を目論んだ方々のあては大いに外れている。現実は、依存体質が深化し疲弊しきっている。

「金融特区」などに目の色変えて突っ込むんじゃなかったと、草葉の陰から建男さんも後悔しているだろう。国も県も、みんな逃げて、名護市だけが「北部振興」を使ってどうにか成功させようと賢明になってきた。しかし、最初から無理があった。

081112土建屋さんたちもバカだ。早いとこ、市に圧力をかけて、金融特区ではない振興政策を立案させ実施のための方策をとらせるべきなのに、手をこまねいて倒産していく。

このままでは、名護市の財政は破綻し、市民サービスはますます劣化し、頼みの綱の基地建設は頓挫する。

そう、「頼みの綱」なんだ。おそらく、名護市の保守勢力は早期の基地建設着工しか望んでいない。

早晩、建設業団体から商工会から市議会から、早期着工の嘆願などが出てもおかしくない。(当然、私は呆れるだろうが)

別の道はある。そのことに気づいてもらうには、イデオロギーや抽象的な議論ではなく、財政というみんなの金の流れを具体的にわかりやすく示し、そして一攫千金のあぶく銭の得方ではなく新しい働き方を提示することでしかない。

金融特区で、倒産した土建屋の労働者が雇用吸収されるはずはない。ディキランヌーだけど、とてもいい人間である我が子が、働く場所もそこには少ない。

自分で自分の首を絞めていることに、大方の人が気づかなければ、名護市で起きている経済の破綻、地域の荒廃、自治の腐食を止めることはできない。

名護市の経済状況の酷さは、この十年で1千億円以上の国民の血税が特別に注ぎ込まれて、本土ゼネコンへの還流だけでは説明がつかない。これは政策の失敗でしかない。

それにしても、あまりにも酷い無策。名護市保守系のみなさんも、「基地受入をいえれば豚でも市長になれる」などと自嘲せず、次期市長選では島袋吉和さんを変えてまともな人物を立てたほうがいい。

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「逆格差論」の仕事を急がなければ。財政分析も最新情報で行ない、状況を正確に把握しなければ。まにあうだろうか。まにあわさなければ。…日々の暮らしに追われながら、気持ちだけが焦るときもある。

かしこ