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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

転がる石のように

なんか、言い訳から入らなければならないほど、更新が滞っています。すみません。
今日は昨晩のことをちょっとお話するのと、近況の報告をしたいと思います。

Gavan_marc ガバン・マコーマックさん(豪州在)、ジャパン・フォーカス編集長のマーク・セルダンさん(米国在)のお二人が来沖していた。来沖の目的は、琉球新報社からジャパン・フォーカスが賞を受賞したらしくて、その授与式等への参加。
そこいらへんは、新報の記事をお読みください。→ 

そいでもって、今日、お二人は、ガバンさんが韓国へ(経由して豪州に帰る)、マークさんは米国へとお帰りになった。

昨日は沖縄での最後の夜。初日にも、ガバンさんとはホテルのロビーでお茶したのだが、最後の夜は、いろいろつもる話と情報交換をするため三人で過ごした。ちょっと、偶然が偶然を呼んで、面白かったので小噺のつもりで報告します。

ガバンさんとマークさんは、授賞式等の公式儀式を終えて、辺野古や高江、泡瀬や砂辺を精力的に回られた。

辺野古名護市)は私が人生を狂わされた新基地建設、高江(東村)は同じく在沖海兵隊のヘリパッド(海兵隊はヘリの代替をオスプレイと定めているので、オスプレイパッドと認識するほうが正しい)の建設、泡瀬(沖縄市)は自然を破壊し自治体の行財政をも狂わす無謀な開発、砂辺(北谷町)は米兵の異常な基地外居住の実態。

そんな、こんなを忙しくこなされた最後の夜。ガバンさんから連絡があり、私たちは首里の某ちょっと高級な居酒屋で待ち合わせた。

まず、私のミスは、沖縄の道路がこんなにも混んでいるということを認識していなかったこと。地図をみて大体30分ぐらいかなと思い、待ち合わせの30分前に家を出たが、30分後には三分の二も進んでいなかった。流れはしているので、まぁ、普通に渋滞。名護と同じ感覚で考えていたのが間違いである。

第二のミスは、那覇界隈の観光客向けの洒落た人気居酒屋が、とても混んでいるということを田舎者の私は知らなかった。ガバンさんにお店を指定されたとき、「予約したほうがいいだろうか」と問われたのだが、ほんとうに適当テーゲーに「大丈夫でしょ、三人ならなんとかなりますよ」と答えたのだが、待ち合わせのお店は予約でいっぱいで遅刻して行っても入れないのだった。そのことは、待ち合わせの時間になって、これじゃあと30分以上はかかるなと思い、お店に電話して発覚した。ガバンさんは携帯を持っていないので、連絡のつけようがない。私は困りながらも、目的地へ焦った。

ほどなくして、幸いにもガバンさんから、私の携帯に電話があった。お二人を案内してくれている方が携帯を持っていたのだ。そこで私は、その方に事情を話して、待ち合わせ場所を変えるのだが、そこもいっぱいで入れない。しかし、ガバンさんたちとは、そこで落ち合うことはできて、そこからは私の車に乗ってもらって、三人でそのお店に紹介された姉妹店へと向かった。

お店に入ると、店長(女性)さんが案内してくれて、親しげに話しかけてくる。ガバンさんを知っている、新聞で見た、本も持っている、サインが欲しいという。そんなに有名人ではないし、だいたいこう言っちゃ失礼だがそんなに売れる本じゃない。(ガバンさんの新著の日本語版『属国』凱風社刊のこと)...ガバンさんほんとうに失礼なヤツでごめんなさい。

でも、彼女は、すぐに新品の本を持ってきた。ガバンさんが来るのを待ち受けていたように。なんていうことだ、こんな店長さんがいるお店に入ることができるなんて、我々三人は、偶然を楽しみながら笑った。

三人で話さなければならないことも、一通り話し終えて、ガバンさんが本にサインをするのに店長の名前を知りたいというので、声をかけて名刺を持ってきてもらった。そこでいろいろ話をすると、彼女の相方が琉球新報社の関係者で、もちろんガバンさんたちの受賞も知っていて、本は受賞式典のときに出版社が販売していたのを購入したことが発覚。実は相方もそのお店に来ているというので、我々はもう帰ろうとしているところだったので、長くはお話出来なかったがしばし同席して歓談したのだった。

その歓談のなかで、もうひとつ偶然があって、私は近年の琉球新報の仕事で、「地位協定」の追求と、「沖縄戦新聞」の仕事が素晴らしいとガバンさんとマークさんに紹介した。そうすると、これもたまたまお店に新しい沖縄戦新聞の本(新聞を箱に収めたもの)が二冊あって、それをお二人に進呈してもらったのだった。

なんか三人とも、とても得した気分で、お店を後にして、私はお二人をホテルまで送って帰路をたどった。

[E:catface]

まるで、転がる石のように、予定が狂ったのに、その先で偶然にも結果的にいいことにめぐり合えた。「ローリングストーン」、ガバンさんと私が同時に発した言葉。それも偶然だった。

ガバンさんには、いろいろ心配もかけるし真摯なアドバイスもいただいた。来月出版の運びになった私の単著へのコメントもいただいた。ガバンさん、マークさんと、とりわけガバンさんと固い握手を交わし、お互いに感謝の言葉を伝え再会の約束を交わした。

[E:crying]

で、私の近況ですが、御茶の水書房から出版する本のために、しこしこしこしこ原稿を書いてきていましたが、やっと脱稿して、来月の上旬には書店に並ぶ進行状況です。

ここ最近は、その本の原稿の細部に拘泥していて、資料の読み直しや原稿の書き直しなどに集中して、「なごなぐ雑記」の更新はほったらかしていました。

しばらくしたら、落ち着けると思うのですが、まだなんともいえない状況なので、なごなぐ雑記の更新頻度が戻るかどうかは予断を許しません。

出版する本のための原稿書き以外の、収入を得るための仕事が先月からまったく途切れ、どうしたものかと途方に暮れて焦っていることもあり、いままでは本の原稿書きに集中したが、しばらくは収入(つまりは仕事)を安定させるための方策に手を尽くさなければなりません。

そんなこんなもあり、更新頻度が戻るかどうか私もわからないという状況です。

まっ、何はともあれ、「なごなぐ雑記」は、自分にとってのデータベースになればぐらいに思っているので、マイペースでやっていこうと思っています。

それと「逆格差論」については、ほんとうに深みはまって、資料の狩猟と読みを続けています。調べれば調べるほど、簡単にブログで書けなくて、これも弱ったぞと思っております。[E:bearing]

[E:sun]

ということで、しばらくしたら、本の装丁デザインなども決定するので、はっきりしたら、なごなぐ雑記でもご紹介させていただきます。

[E:end]