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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

沖縄は夏

200806201300 普天間飛行場の存在を身近に感じる宜野湾市に移り住んで七ヶ月を過ぎた。
ヘリの傍若無人な訓練飛行や、kc130など輸送機のタッチアンドゴーは日常茶飯。艦載機の爆音と、エンジンテスト等の一定時間続く轟音は、なんといっていいやら言葉がない。

超大型輸送機が飛来し、ヘリを積んでいる。まだ続くらしい。地球のどこかで殺戮するために、ここから出動である。憲法9条もへったくれもありはしない。

普天間 また大型輸送機/今週2度目ヘリを搭載
沖縄タイムス

23日には「慰霊の日」である。沖縄は梅雨も明け、もう夏である。
沖縄戦について」をなごなぐ雑記にエントリーしているが、その(後)のメモはパンパンになっているが、どう整理したものやら途中で止まっている。

現在を考えるために、過去の中から現在へとつながる何かを探す。そのための年表である。考えるという作業は、ここから先にある。

宜野湾市の小学校が、「集団自決」を劇にして上演する。それに抗議のメールやいやがらせがあった(ある)という。

「集団自決」劇に抗議/中止要求/校長応じずきょう上演
沖縄タイムス

「集団自決」創作劇に抗議メール届く
琉球新報

新聞によると抗議の中身は

「裁判で係争中の内容を上演するのはいかがなものか」
「児童に演じさせるのは洗脳だ」
「学校はプロパガンダの場ではない」

電子メールのほとんどは県外からのものであったらしい。学校を訪問し劇の稽古の見学や脚本の変更などを要求する人々もいたらしい。
学校側は求めには応じず、事態を憂慮し市教委や警察署に報告している。

校長は

「さまざまな意見があるのは当然だが、劇はあくまで命の大切さを訴える内容であり、偏りはないと考えている。劇は予定通り上演する」

と話している。

がんばれ!

【追記】15:50

平和願い史実追体験/志真志小で「集団自決」劇上演
沖縄タイムス

今朝の琉球新報沖縄タイムスも一面トップは共同の配信記事。残念ながら、ウェブ版には出ていない。共同のサイトにあったのでリンクし転載する。

敗戦後、慰安婦を看護婦に  旧軍の命令、文書で初確認
共同通信・47ニュース)

第2次大戦での日本の敗戦直後、旧海軍が日本人慰安婦を、軍病院の補助的な看護婦として雇用するよう命じた通達が19日までに、連合国側が暗号解読して作成した英公文書で判明した。研究者らは、慰安婦が看護婦に雇用された際の身分が軍属だった可能性が高いとみている。敗戦時に軍属雇用するという配慮から、軍が戦中に慰安婦管理に事実上深くかかわっていたとする見方を補強する貴重な史料としている。

従軍慰安婦問題では、政府の謝罪や補償の根拠となる当局の関与の度合いが問題となっており、今後の議論に影響を与えそうだ。「看護婦」とすることで、当局が慰安婦の存在を連合国側から隠ぺいしようとした可能性も指摘されている。

慰安婦を看護婦としたことは元兵士らの証言や、オーストラリア人ジャーナリストの著書の中で出典不明で紹介されたことがあったが、その命令が原文に近い形で確認されたのは初めてとみられる。関東学院大林博史教授(現代史)が英国立公文書館で発見した。(共同)
2008/06/19 18:21   【共同通信

どうして、日本はこんなに懸命に歴史をなかったことにしたい人々が大勢いるんだろう。
どこの国にも、その手の人たちはいるんだろうが、政府の中枢にもこんなにはびこっている(ないしはそんな体質の政党が政権党であり続けている)のは異常ではないか。

日本国憲法をつくり、新しい(民主主義)体制で動き始めたが、冷戦における反共の砦になるべく逆コースを歩むために、戦前のリーダー達が不問に付され世に放たれて現在がある。

日本は戦前と地続きの部分が、体制の根幹にあるのではないだろうか。

日本国憲法を、そうではないという証に思う人々は大勢いるだろう。
確かに、自治や様々な制度のあり方は大きく変わった。私たちも、その恩恵を当たり前の如く享受している。
しかし、沖縄には、憲法9条は一度たりとも適用されたことはない。

日本国憲法が、戦前と地続きの国家体制ではないんだという、力強い根拠になるには、なにかが大いに欠けている。

日本軍の司令官が自決し組織的戦闘が終わった日とされる6月23日、慰霊の日がまたやってくる。自決した司令官の最後の命令は

「爾今(じこん)各部隊は各局地における生存者中の上級者之を指揮し最後迄敢闘し悠久の大義に生くべし」

というものであり、彼が死んだ後も、日本兵は敗走しながらも抵抗し、それに巻き込まれ死んでいく県民も少なくなかった。米軍の掃討戦は熾烈を極めた。人々が潜むガマに手榴弾が投げ込まれ、火炎放射器で焼かれた。

悠久の大義

それを語り続けたい人々による、沖縄戦の実相への攻撃は止むことないのだろう。我々は闘い続けなければならない。死者は未だ安らかに死ねないでいる。沖縄の夏がまた来た。