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宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

主権在米:MPは日本国の警察より上位

【追記】速報----------------------------------------------------------

「空自イラク派遣は憲法9条に違反」 名古屋高裁判断
朝日新聞:2008年04月17日14時17分)
上記はどなたかが取っていた魚拓にリンク

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Mp_image1一昨日、早朝寝る前に貼り付けた「憲兵、警察権侵害」の事件は、京都の仲さんからのコメントで教えていただいたが、共同通信等で全国配信されたらしい。京都新聞では社会面で掲載されていたらしいが、みなさんの地方紙ではどうだろう。

私は最近、遅ればせながら、あまりにも新聞等メディアの報道のありかたが、偏っているのではないかと気になってしょうがない。(テレビは、もともと酷いとは思っているが、私自身あまり観ないものだから、最近の様子はよく知らない。)

大本営発表のような記事の論調が多く、メディア・リテラシーがほんとうに重要だと思う昨今です。この場合のメディア・リテラシーは情報を受ける側だけでなく、ブログ等で発信者になる人も大勢いる中で、発信する側のリテラシーでもあります。

水からの伝言」騒動というつまらないコップの中の嵐を、連合赤軍と対比させて再燃させるようなバカげた発信のブログもありました。ほんとうにウンザリするほど、アナーキーな自由さを前に、私自身はこの「道具」を過信しないように律していきたいと思っています。

ということで、今日は前回の事件に関するその後の動向などについて。

まずは事件のあらましを、新聞記事等からざっとおさらい。

4月13日(日曜日)に、沖縄県北谷町美浜の衣料品店で、在沖米海兵隊員の16歳と17歳の子どもが万引きの現行犯で店員に捕まった。他に一人の仲間が逃走している。
110番通報されたが、県警の到着前に、アメリカ軍の憲兵隊(Military police)が到着し少年二人を確保。駆けつけた県警は事情聴取のため、二人の身柄を引き渡すように求めたが、憲兵隊は応じず、基地内に連れ帰ったというもの。その後、子どもは基地内で保護者に引き渡された。

なんちゅうこっちゃ、こりゃ。唖然。…そんな事件である。

被疑者が誰であろうと、日本国内で窃盗容疑で現行犯で捕まったら、日本国の警察がまずは事情聴取なりなんなりするのが当然である。

ガキの使いじゃないんだから、「そこの子どもさんに事情を聞かせてね」と県警が憲兵隊にいうのは当たり前。それに応じず、基地内に連れ帰り保護者に引き渡すというのは、いかなる了見なんだ。

たかだか米軍内の警察であるMPが、県警より上位だということ(条約上ではそうではなかったとしても、MPがそうだと思っている現実)が如実に現れた事件である。

千歩も万歩も譲って、現行の地位協定だったら、アメリカ軍人が外交官特権で県警の任意の事情聴取を拒否する場合もあるかもしれない(詳細に確認していないので私にはわからないが)。米軍人の子どもにも、外交官特権があるのか?

確かに、アメリカ軍の軍人の日本国内への入国に関しては法律で入管等の手続きは除外されている。軍属及びそれらの家族まで、免除されているのは地位協定の拡大解釈でしかない。

ことほどさように、対米軍に関しては主権国家の体を成していないのが、この日本国の現実である。

たかだかガキの万引きの件で、みえてくる現実だが。たかだかガキの万引きで露呈する現実のデタラメさは、万引きされた物品の被害総額では測れない。

Tky200804140202思いやり予算に関して、アメリカ軍は高速代もタダだというのを知らない人も多いらしいが、高速道路を走るアメリカ軍のトラックもジープもすべてが日本国民の税金から高速代が出ている。

後期高齢者」などと国民殺しの制度改革を進めながら、こんな「思いやり」をアメリカ様には貢ぎ続けている。これで政権交代を思わないのであれば、とことん、日本国民は沈黙する羊だ。

アメリカ本国に一時帰国するのに、「戻ってきたとき暑いのはイヤだから」と基地内の家のクーラーをつけっぱなしにするバカな米兵がいるのは、沖縄ではハウスキーパーなどの仕事をした方々の体験談として有名である。

そのような特典を与え続けていたら、享受している側が「日本や地域全体の安全保障にとってよい投資だ」(朝日新聞:4月14日)というのは当然だろう。

日本政府は、基地外の居住についてはそのような「思いやり予算」からの拠出は現在はないと言っているが、基地外の外人住宅がこんなにも賑わっている現状を考えると限りなく疑わしい。

(上の画像は14日の記者会見で、「思いやり予算は良い投資」と発言する在日米軍のエドワード・ライス司令官朝日新聞ウェブより無断借用

さすがに、今回の、日本国の警察権より、MPが上位であるような現実に対しては、日本国政府の外務大臣も「対等だから、愉快ではないで済ます話」というわけにはいかず、抗議をするかのような示唆は示している。

外相「大いに問題」/憲兵少年連行/米側へ抗議示唆
沖縄タイムス4月17日朝刊)魚拓

どこまで、外務省がアメリカ様と調整できるのか疑わしいが、主権がここまでズブズブになっている現状で、まだアメリカ側の外務省のように振舞っていくのであれば、日本国民は日本国をあきらめて、アメリカ合衆国の一州になったほうが、基本的人権や市民社会と軍隊との適切な住み分けができると思う。

「沖縄問題」などどこにもない。あるのは「日本問題」だけだ。炭鉱のカナリアが歌うのを止めたとき、どうなるのかを、そろそろ本気で考えて、ひとつずつあらためていこう。

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【参考】

私は最近、基地外居住の実態にスコブル関心がある。資料として下記の記事も置いておく。
今回の事件が起きたのも、北谷町である。

北谷町に1644戸 3割増/外国人向け住宅
沖縄タイムス4月16日朝刊)魚拓

私が紹介するのはおこがましいが、きっこさんも記事をエントリーしてくれている。

沖縄の声を無視し続ける自民党
きっこの日記:2008/04/15 (火) )

トラックバックいただいた、かんすけさんの記事も、ここにあげておく。

【日米地位協定】沖縄県北谷町で起きた万引き事件で「身柄を拘束」し「基地内に連れ帰った」米軍。「運用改善」では生ぬるい。
(ニッポンを改造するBYかんすけ:2008/4/17(木) 午前 0:24)

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