宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

政府の誤った政策をやめさせるために

昨日は夕刻から沖国大のS教授と、イギリスのSheffield大学のG教授と、普天間基地の大山ゲート近くの居酒屋で歓談。G教授は沖縄について様々な立場の人のインタビューを試みている最中。私は質問を受けながら、この十年余と現在について考えた。G教授のお仕事にはあまり貢献できなかっただろうが、私にとってはいい時間だった。その話をノートする前に、なごなぐを読んでくれる人にお知らせを二つ。

-----------------------------------------------------------------------

ゴンベイさんが、コメント欄に情報を記してくれているが、大浦湾のアオサンゴ群落調査について、さめさんが速報のエントリーをあげている。
辺野古の浜でヘリ基地反対協さん主催の集会がある。maxiさんが、アセス方法書の問題点を的確に指摘しつつ集会告知のエントリーをあげている。

どちらも一読していただきたい。

大浦湾アオサンゴ調査速報!(リーフチェッカー’さめ’の日記)
3月29日(土)午後3時から辺野古の浜で集会(沖縄・辺野古海上基地の問題を中心に maxi's_page)

-----------------------------------------------------------------------

教授たちと待ち合わせしたのは夕方6時半。私は、午後5時ごろには大謝名を出発し、「森の川公園」や大山界隈の集落の小路を散策しながらゆっくりと待ち合わせ場所に向かった。

普天間飛行場の周辺(真喜志~大山)

Morikawa 森の川公園は、普天間飛行場の南西側にある。私はよく知らないが、この地には羽衣伝説などがあるという。昔は、この湧き水で人々が洗濯をしたり水遊びをしたりしていたらしい。

普天間飛行場は高台に位置していて西側斜面にはこのような湧き水が出る。現在は飲料水等に使用されてはいないようだが、水脈などがすべて明らかになっているわけではなく、普天間飛行場内の環境汚染がどうなっているのかは大きな問題である。

公園は自然がいっぱいだった。しばらく私は、木陰でぼーっと過ごさせてもらった。

普天間飛行場の南西側を大山方面に歩く。
パイプライン通りより一本東よりの小路をできるだけ選んで、道に迷いながら行き止まりを行きつ戻りつ進んだ。
Ooyama_2大山近くの小路は、普天間飛行場にぶち当たるので行き止まりの道が多いが、すごく大きな樹齢を感じさせる木などもあり、その木の作る木陰でちょっとドキドキしながら風景を眺めた。

普天間飛行場の大山ゲートのすぐ左手にマヤーガマという史跡がある。墓地にもなっている静かな場所だが、西海岸を見渡せる眺望ポイントでもあった。

時代遅れもはなはだしいハイライトを吸いながら、景色を眺める。高層のマンションが伊差や砂辺方面にみえる。ここに来るまでも、外人(米兵)相手の高級マンションがいくつかあった。
需要があるから供給がある。米兵の一定のクラス以上には基地外で居住する際の家賃補助があるらしい。それが思いやり予算なのかを私は知らない。このようなマンションを建設経営している人々が沖縄の人なのかも私は知らない。調べてみる価値はあるかも。沖縄がみえるかもしれない。

■溶解している緊張感

G教授が主たるテーマにしているのは、「リスク」であった。外部にあるリスク。それに対処するために軍事基地はあるのだろう。内部にあるリスク。軍事基地は地域社会にとってはリスクである。基地から派生する事件事故は安全保障上のコストでもあるのだろう。外のリスクに対するために基地というリスクとコストを背負う地域があり、国は代償として地域にカネを注ぎ込む。地域住民はカネを引き出す首長選出で応える。国民は沈黙をもって了承する。

いろんなことを話し合ったが、沖縄にとっても日本国にとっても一番のリスクは、安全保障問題についての認識の甘さであって、これはリスクではなく、私は危機(クライシス)だと思うとお話した。

基地建設のための事前調査に、自衛隊を派遣することは明らかに間違っている。マラッカ海峡の海賊対策に各国が海軍を派遣するのに、日本は海上自衛隊ではなく海上保安庁を派遣する。中国や東南アジア諸国に軍隊(海上自衛隊)を派遣することで緊張や誤解を与えないように配慮しているのだろう。それにも関わらず、沖縄への基地建設には海上自衛隊が派遣される。この二つの行為の違いからなにかを私たちは感じないか。

もうひとつとても重要なことは、昨年5月に海上自衛隊を沖縄に派遣した際に、防衛大臣司令官自衛隊が実質軍隊であることを考えれば軍人)に、具体的な対応を「任せている」と明言()している。記者会見で、シビリアンコントロールの根幹が溶解しているのに、記者諸君は誰も問題にしないし、当の大臣も問題だと思っていない。この緊張感のなさは恐ろしい。

沖縄への新基地建設には軍事的な重要性と必然性はない。嘉手納統合が可能であることは海兵隊は10年も前に認めているし、空軍が反対しただけであり、これは安全保障上の問題ではなく米軍内の問題でしかない。それにもかかわらず、なぜ新基地建設に固執するのか。米軍にどうしても沖縄にいて欲しいから、金を出し造って差し上げる意図はなんなんだ。北朝鮮や中国の脅威などは、お話にならない。

間違いなく、日本の安全保障のありかたはおかしい。政治が狂っている。

そんなこんなと向き合いながら、辺野古現地に集う人々は、あくまでも非暴力で「政府の誤った政策」と「政策の行使」に粘り強く立ち向かっている。

私はなにができるのか、十年余の思考と活動を総括して、次のステップを踏み出さなければならないが、まだなにができるか、なにをなすべきかをつかみあぐねている。食うための仕事をある程度安定させなければ、そこまで頭が回らないのかもしれない。だとしたら一生、頭が回らない状況かも、と笑えるぐらいには開き直ってみる(笑)。

S教授の気遣いの行き届いた世話と、G教授の聡明でフランクな語りかけに、酒の酔いも手伝い無学浅薄な思いを吐露するだけの私だった。とても自由で楽しい小宴。Sさんごちそうさまでした。

^^

久間大臣の当該発言は下記

Q: 具体的にはどのような対応になりますか。
A: それは自衛艦隊司令官が自分の権限において、ここまで必要だと判断すれば、その範囲内においてやると思うし、施設庁からどのような協力要請があって、どのように応じていくのか、それは任せております。

久間大臣会見概要
平成19年5月18日 (9時17分~9時35分)

 ---

【参考】

自衛隊辺野古へ派遣されたことについての、なごなぐ雑記の記事は、下記で読めます。

自衛隊派兵
(なごなぐ雑記ガテゴリー)

そのことについて、政府はなにをのたまったか。

政府関係者語録
(2007.5.21)

--

←なごなぐが唯一参加しているランキングへの協力をおねがいします。左の画像をクリックしていただいたら、BlogPeopleのランキング画面にリンクします。 

--