宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

世界中の人々への手紙

日本は、第二次世界大戦の敗戦から63年を経ていますが、独立した民主主義国家とはいえないほど変わった国になっています。

日本に駐留するアメリカの海兵隊員が、14歳の日本人の少女をレイプするという恥ずべき犯罪を犯しても、被害者を責める「新潮」という週刊誌や「産経」という新聞があります。それぞれ多くの日本人に読まれているメディアです。

「危ない海兵隊員」とわかっているのに暴行された沖縄「女子中学生」(新潮社)

それらのメディアは、取材と称して少女の自宅を訪れたり、周辺の人々に聞き取りをしたりしました。そのような行為は、被害者及びその家族に性的二次被害を引き起こします。被害者である少女は、検察当局に「そっとしてほしい」という言葉を残して、一昨日(2月29日)、海兵隊員の告訴を取り下げました。

日本の警察の捜査に対して、海兵隊員は被害者が拒否していたことを知っている供述を行なっていました。しかし、日本ではレイプは親告罪なので海兵隊員は釈放されました。
このような事態を受けて、産経新聞花岡信昭という客員編集員は「強姦の事実はなかった」などと恥ずべき発言を行なっております。

14歳少女に振り回された?(はなさんのポリログ)

私 は、事件のあった沖縄という島に住む市民です。沖縄は第二次世界大戦の際に、日米が地上戦を繰り広げた島です。日本が主権国家として独立する際に、サンフ ランシスコ講和条約信託統治領とされ、1972年まで米軍の施政権下にあった島です。現在では、日本国のひとつの地域ですが、日米安全保障条約によって 在日米軍基地の75%もが集中し続けている島です。ベトナム戦争や、冷戦時代には、そのために沖縄における米軍基地は必要とされるとされていたのですが、 冷戦が終了したら「不安定の弧」のために重要だとされています。これらの理由は、永遠に続く物語でしかないのでしょう。

第二次世界大戦から半世紀以上経ってもなお、米軍が占領し続ける島。それを日本国政府が容認し資金面や法制面等で協力し捧げ続ける島。それが沖縄です。

海兵隊員のレイプという恥ずべき犯罪に対して、保守的発言者たちが、犯罪者ではなく被害者を責めたてるという異常な国家が日本です。彼らは何を保守 しようとしているのでしょうか。おそらく、63年前の敗北を抱きしめすぎて、日本は米国の植民地であり続けることしか選択できなくなっているのでしょう。

沖縄では、暴行事件に抗議して「県民大会」を開催する準備が始められています。私は、この大会が、世界中の市民による大会になることを願っていま す。もちろん世界中の市民には、沖縄をこのような軍事植民地的状況に置き続けている日本国の市民も含まれます。ともに生きていける世界をつくりだすため に、手をつなぎ立ち上がるべきときがある。私たちは、何度でも立ち上がり、呼びかけることをあきらめません。

「新潮」と「産経」への悪魔の言葉が一日中、私の中を駆け巡りました。私の怒りはまだ鎮まりません。しかし、そのような言葉に身をまかせるのではな く、立ち上がり手をつなぎ、守るべきものを守るために進むことが大切だと思っています。少女とその家族をそっとしてあげることがたいせつです。彼女の傷が 癒されることが最優先されるべきです。
私が発すべき言葉は、頭の狂った連中への呪詛ではなく、私たち自身の問題として引き受け、被害者に仮託することなく悲しみを深く抱きしめ解決するために少しでも動くことです。

大会は3月23日に沖縄で開催される予定で、三日に正式な準備会を開き、八日に実行員会を結成するようです。

県民大会開催を確認/米兵暴行事件沖縄タイムス3月1日夕刊)

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しかし、花岡というのは…、まともなの?