宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

岩国市長選挙について9(追記あり)

岩国は、読んで字の如く、《岩》の多い《国》らしい。

愛宕山という、鎮守の森っていうんだろうか、沖縄だったらウタキのような信仰の対象になる山は崩された。岩国飛行場滑走路沖合移設の工事のための埋め立て土砂をここから調達したんだ。

愛宕山の岩盤は固く、ダイナマイトで破砕して、周辺には轟音と振動を与えながらの工事だったらしい。それでも愛宕山周辺の人々は、反対の思いやいろんなことを、滑走路が沖合に移転すれば騒音や、現在の滑走路の延長上にあるコンビナートでの事故の危険性が軽減されることで呑み込み、愛宕山の跡地に新しい街ができることで自らを納得させてきたんだろう。

それがいまは、造成された土地はバブルがはじけて住宅地として売れる見込みがないから、山口県は政府に売り、政府は米軍住宅としての購入を検討している。滑走路沖合移設で騒音軽減のはずが、艦載機が二倍に増える大問題になっている。愛宕山周辺の人々の不安と憤りと哀しみはどれほどのものか。私たちは知らない。

今日は、岩国市長選挙について、朝日・読売・共同の世論調査の結果が出ているので、それを報告します。

共同通信社は4、5両日、世論調査を実施。取材を加味して情勢分析。
読売新聞社は3、4両日、電話による無作為抽出で調査。取材を加味して情勢分析。
朝日新聞社は4、5両日、電話による調査。取材を加味して情勢分析。

現時点での調査結果は

共同は、福田氏やや先行、井原氏猛追。二割がまだ決めていない。
読売は、両者横一線。四人に一人がまだ決めていない。
朝日は、両者大接戦。二割が態度を明らかにしない。

微妙なニュアンスは別にして、ほぼ三紙とも一致している。
新聞社の世論調査によると、大接戦!僅かに福田氏先行、井原氏猛追という。
すごいことになっている。

艦載機移転に関しては

(共同)
反対+どちからといえば反対=55・9%
賛成+どちらかといえば賛成=36・0%

(読売)
賛成=15%⇒7割強が福田支持
地元の意見を反映して修正すれば賛成=31%⇒福田6割弱、井原2割弱
反対=47%⇒井原6割、2割弱福田

朝日は、艦載機移転に関する賛否の結果は報道していないが、支持傾向は出している。

賛成⇒9割が福田支持
反対⇒7割以上が井原支持

投票で移転問題を
重視する人⇒6割以上が井原支持
重視しない人⇒7割以上が福田支持

読売が調査に際して用いている選択肢の《地元の意見を反映して修正すれば賛成》をどう読むべきか。ここでの福田支持6割をどうみるか。
上記の数字に現れた傾向をどう読み、どのようにこれから残された数日間の有権者へのはたらきかけに使っていくか、両陣営とも懸命に分析しているだろう。
艦載機移転に関する「反対」が5割から6割だというのをどうみるか。
「反対」の内の3割から4割の井原支持ではない層をどうみるか。
ほんとうに厳しい選挙戦になっているように思う。なにひとつ油断も予断もできない。

最後に、投票を決めるときの基準について

(共同)
候補者の艦載機移転に対する姿勢=44・4%
候補者の政策内容=19・5%

(読売)
基地や米軍再編の問題=67%
市の行財政改革=48%
地元経済の活性化=47%
医療や福祉の充実=47%

艦載機移転が最大の争点。行財政改革・経済活性化・医療福祉の充実なども大きな関心としてある。

固唾を呑んで、というのはこういうときに使うんだろうか。緊張してしまう(笑)。
いずれにしても、岩国市の有権者の方々が選択なさることだ。
政府の理不尽な圧力・押し付け・甘言に屈することなく、投票用紙にむかうときに自身の率直な意思を書き込んでいただきたい。
いまなら自治を守り、政府と交渉できる。そのチャンスをどう活かすかは、岩国市民の意思にかかっている。

さ~て、個人的には仕事のフィニッシュと重なり、火達磨になりそうだが、“なごなぐ”も最後まで岩国市長選挙について情報収集し発信し続けよう。こんなマイナーブログでも、少しは関心を広げる役に立つかもしれない。…といっておこう。:)

【追記】(13:00)

中国新聞社の世論調査があがった。本エントリーの末尾に記事を追加しておく。あわせて参照していただきたい。

《両候補はほとんど並び、激しく競り合っている。》

という情勢分析で、

《3割近くが投票する候補を決めておらず》

と、他の三紙より、若干未定者が多く捉えられている。

選挙への関心は高く、

「必ず行く」81・2%、「多分行く」14・4%。「もう投票した」を合わせると96・0%

岩国市の有権者のみなさんの関心の高まりに敬意を覚える。

【追記ココまで】

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岩国の情報にアクセスするために、なごなぐ雑記がチェックしているブログのリンク集。

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岩国市新庁舎募金の会“風”

市会議員藤本博司

こんにちは 久米けいすけ です

本人の弁を、直接読んでください。

井原勝介ホームページ

井原氏のインタビューがとてもよくまとまっているので、こちらもあわせてお読みください。

マガジン9条〜どーなってるの?!米軍再編「出直し岩国市長選挙」

あまり役に立たないと思いますが、なごなご雑記で岩国について書いた記事をまとめて読むことができます。

なごなぐ雑記カテゴリー「岩国」

 

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【参考】

福田氏やや先行 岩国市長選、井原氏猛追
東京新聞2008年2月5日 17時54分)=共同
 無所属2人が立候補した山口県岩国市長選で、共同通信社は4、5両日、世論調査を実施。取材も加味して情勢を探った。最大の争点となっている米空母艦載機移転に賛成で、自民党衆院議員の福田良彦氏(37)がやや先行し、移転反対の前市長井原勝介氏(57)が激しく追い上げる展開となっている。
 ただ、有権者の2割近くがまだ投票する人を決めておらず、10日の投票日に向け福田、井原両氏の追い込みが勝敗を決めそうだ。
 艦載機移転に関しては「反対」「どちらかといえば反対」を合わせると55・9%で過半数。「賛成」「どちらかといえば賛成」の計36・0%を大きく上回った。
 投票先を決める基準については「候補者の艦載機移転に対する姿勢」を挙げた人が44・4%と最も多く、「候補者の政策内容」19・5%が続いた。移転には反対と答えながらも福田氏を支持している人もおり、有権者の複雑な心情がうかがえた。

岩国市長選、福田氏と井原氏が横一線…本社情勢分析
(読売新聞)
 読売新聞社は10日投開票の山口県岩国市長選について、世論調査と取材を基に情勢を分析した。
 新人で前自民党衆院議員の福田良彦氏(37)と、再選を目指す前市長の井原勝介氏(57)(ともに無所属)が、横一線で激しく競り合っている。有権者の4人に1人は態度を決めておらず、情勢は流動的だ。
 市長選は、在日米軍再編に伴う米海兵隊岩国基地への空母艦載機部隊移駐受け入れに反対する井原氏の辞職に伴うもの。受け入れに柔軟姿勢を示す福田氏との一騎打ちとなっている。
 福田氏は自民支持層の6割、公明支持層の6割強を固めた。井原氏は、実質支援する民主支持層で6割強の支持を得ている。支持政党のない無党派層では、井原氏支持が4割強、福田氏が2割強となっている。
 移駐計画の日米合意案については「賛成」が15%、「地元の意見を反映して修正すれば賛成」が31%、「反対」が47%だった。
 「賛成」と答えた人の7割強は福田氏を支持した。「修正すれば賛成」では福田氏が6割弱、井原氏が2割弱の支持を得た。
 「反対」は井原氏支持が6割で、2割弱が福田氏を支持した。
 選挙の争点として特に重視したい問題(複数回答)は、〈1〉「基地や米軍再編の問題」(67%)〈2〉「市の行財政改革」(48%)〈3〉「地元経済の活性化」「医療や福祉の充実」(ともに47%)――などの順だった。
 調査は市長選告示の3日午後から4日にかけて、岩国市の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で実施した。有権者在住が判明した1251世帯のうち815人から回答を得た(回答率65%)。

福田氏と井原氏が大接戦 出直し岩国市長選情勢調査
朝日新聞2008年02月05日23時23分)
 米軍岩国基地への空母艦載機部隊の移転の是非が争点となっている山口県岩国市の出直し市長選(10日投開票)について、朝日新聞社は4、5の両日、市内の有権者を対象に電話調査を行い、取材で得た情報をあわせて情勢を探った。移転容認派が擁立した前自民党衆院議員の福田良彦氏と、移転に反対する前市長の井原勝介氏が、大接戦を繰り広げている。投票態度を明らかにしていない人が2割程度おり、選挙戦終盤に向けて両陣営は票固めに懸命だ。
 投票態度を明らかにした人を分析すると、自民、公明両党が支援する福田氏は自民支持層の7割以上に浸透。公明支持層にも手堅く支持を広げている。無党派層からは4割強の支持を得ている。年代別にみると、30、40代では6割の支持を得ている。
 民主、共産、社民各党の支持者らが「勝手連」的に支援する井原氏は、民主支持層の7割以上をまとめ、共産、社民の支持層もほぼ固めた。無党派層の支持でも福田氏を上回る。主婦層や70歳以上の支持が厚い。
 争点となっている艦載機部隊の移転について、「賛成」と答えた人の9割は福田氏を支持。「反対」と答えた人の7割以上が井原氏を支持している。投票で移転問題を「重視する」と答えた人の6割以上が井原氏を支持。「重視しない」と答えた人の7割以上が福田氏を支持している。
 〈調査方法〉 4、5の両日、岩国市の有権者を対象にコンピューターで無作為に電話番号をつくる「朝日RDD」方式で1000人目標の電話調査を実施。対象者の選び方は無作為3段抽出法。有効回答は1091人、回答率は66%。 

岩国市長選、両候補ほぼ一線
(中国新聞'08/2/6)
無所属新人で自民党の前衆院議員の福田良彦氏(37)と無所属で前市長の井原勝介氏(57)の一騎打ちとなった岩国市の出直し市長選(10日投開票)で、中国新聞社は約500人への電話による世論調査に取材を加え、情勢を探った。両候補はほとんど並び、激しく競り合っている。ともに市民党を掲げて政党と一線を画しているが、党の支持層別では与野党対決の構図が固まりつつある。だが、3割近くが投票する候補を決めておらず、終盤までもつれ込みそうだ。
福田氏は、米空母艦載機の岩国移転を容認する県議や市議らの支援を受け、自民、公明両党の支持層を中心に浸透。民主党にも支持を広げる。移転反対を貫く井原氏は、民主党に加えて、「勝手連的に応援」する共産党の支持層で先行。自民党の支持層への食い込みも目立つ。今回の出直し市長選への投票は、「必ず行く」が81・2%、「多分行く」が14・4%。「もう投票した」を合わせると96・0%で、市の将来を選択する選挙として関心の高さを反映する。