宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

新基地に係るニュース2題

沖縄に関するニュースふたつ紹介。《続き》に、ニュース本文を転載しておきます。

「方法書不備」答申へ 普天間代替アセス琉球新報=07.12.11朝刊)

沖縄県の環境影響評価審査会は、がんばってアセス方法書への意見を調整しているようだが、もともと米軍が排他独占的に運用管理権(地位協定三条)を有している在日米軍基地に対して、日本政府が責任を持ってどう使用させるか使用するかなどを言えるはずがない。事業者である日本政府には、供用開始後の飛行実態等はコントロールできないのだからまともな「環境影響評価」はできない。

ウェブには出ていないが、新報夕刊には、その環境影響評価の調査を年明け来月から本格的に開始するという政府方針が出ている。どんな「意見書」が自治体から出ても、スケジュール通りに強行するという姿勢。アセス法の立法の趣旨を踏みにじり手続きを形骸化して恥じない日本政府。あまりにも情けない、情けなさもここまでいくと、壮大なありかたに、しばし言葉を失う。

もうひとつのニュースは、名護で起きたこと。《続き》に少しコメントを書きます。

FA18名護上空で騒音/米軍、詳細言及せず沖縄タイムス=07.12.11夕刊)

戦闘機が名護市の上空を飛行したらしい。
宜野湾大謝名に引っ越してきて、毎日戦闘機や輸送機、ヘリの騒音に晒されながら思う。名護市は、「普天間飛行場代替」が名護市に来たら、ヘリが海を飛ぶだけのおとなしい施設に変わるとでも思っているのだろうか。
だれもそんなこと思ってないけど、なんとなく考えることを止めているんだろう。
引越した初日に味わった、あのエンジン調性音が、街中を生き物のように包み込んだ体験。風景が一変したあの爆音が、辺野古・大浦湾周辺を生き物のように広がることを想像する。何もかもを呑み込み破壊したいと、空気を揺する咆哮を想像する。それを止めるためだったら、私は賢治のさそりのように命を投げ出していいとさえ思う。
ヤンバルの静けさの価値を、ほんとうに大切に思うべきだ。
 

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「方法書不備」答申へ 普天間代替アセス(琉球新報


 米軍普天間飛行場代替施設建設の環境影響評価(アセスメント)方法書を、知事からの諮問を受け審議している県環境影響評価審査会(会長・津嘉山正光琉大名誉教授)は10日夜、宜野湾市のぎのわんセミナーハウスで5回目の会合を開いた。沖縄防衛局職員も同席し審査会が方法書の具体的内容を問う質問書に正式に文書で回答したが、委員から「この回答では審査できない」「審議不可能だ」などの不満が続出、知事への答申に方法書の不備を指摘するのは確実。知事意見でも不備を指摘する見通しだ。
 津嘉山会長は審査会終了後、記者団に対し「(知事への答申で)方法書の不備を厳しく指摘せざるを得ない」と明らかにした。方法書を差し戻す提言については「法律上は不可能だが、それに代わる措置を求めたい」と強調。準備書作成までに、疑問に答える情報を公開し、委員の意見を準備書に反映させることなどを要求する考え。来週早々に答申する方針。
 審査会の質問は航空機の飛行経路や訓練形態、建設計画、作業ヤードの規模など76問。沖縄防衛局は「準備書の段階までに明らかにする」「現時点で示すのは困難」との回答に終始した。
 これに対し委員からは「準備書の段階では遅い。アセスが終わってしまう」「事業計画として熟していない段階で方法書が作成された。これでは適切な準備書もできない」「書き直せとの答申でも良いのか」などの強い批判が相次いだ。
 委員の一人は「準備書作成までの間、審査会の疑問の事項が決まり次第情報公開し、審査会や住民の意見を反映させる仕組みをつくってほしい」と要求。沖縄防衛局側は「知事意見をみて対応を検討したい」と述べた。
 冒頭、西平守孝名桜大教授が大浦湾海中の視察結果を報告。「沖縄本島で知られる中で最大のアオサンゴを確認した。消滅すれば沖縄の環境界に大きな損失」と強調した。

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FA18名護上空で騒音/米軍、詳細言及せず(沖縄タイムス

 【名護】米海兵隊岩国基地山口県)所属のFA18戦闘攻撃機が十日、朝から夜間にかけ、断続的に名護市上空を飛行した。市民からの苦情を受けた名護市基地対策室は同日、沖縄防衛局を通じ米軍に「市民に不安が出るような訓練はやめてほしい」と改善を要請した。

 市役所に連絡した島袋庸雄久志区長によると、同戦闘機は十日朝から夜の九時すぎまで飛行。島袋区長は「これまで単発的な飛行はあったが窓を閉めても聞こ えるような騒音が、これだけ長時間続いたのはなかったのではないか。ヘリの音もうるさいが、戦闘機は恐怖感を感じる」と話した。

 同市基地対策室も同日職員を久志地域に派遣、同機二機の飛行を確認した。また、沖縄タイムス北部支社にも、名護市街地に住む女性から午後九時半ごろ、苦情を訴える電話があった。

 FA18は、三日から七日まで嘉手納基地で行われた空軍と海兵隊の大規模な合同即応訓練に参加。十二日まで嘉手納基地に滞在し、別の訓練を続けている。 沖縄タイムス社の取材に対し、在沖米海兵隊報道部は「運用上の保安のため、訓練の詳細については言及しない」と回答。飛行コースや具体的な訓練内容を明ら かにしていない。

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