宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

守屋氏逮捕へ、防衛/沖縄利権を暴け

守屋氏が逮捕される。参院では、守屋氏と額賀財務大臣の喚問で騒いでいるが、守屋氏が地検に身柄拘束されるのは織り込み済みだったろう。呼んでも来れない守屋氏を呼ぶ呼ばないでこんなに大騒ぎすることはないだろうに、なにを仕方芝居しているのか。額賀財務大臣を守るために自民党が最大抵抗しているという見方もあるかもしれないが、私にはそうは思えない。

額賀・久間までは切られるだろうと思う。そこまでのハードルを高く見せて、そこを切らせることでガス抜きをしてそれ以上は行かさない。そんな感じがしてならない。山田洋行とミライズの内紛で、なんでここまで話が大きくなる。防衛省天皇とまで呼ばれた守屋氏がなんでこんなにペラペラ喋る。…喋っていることより、喋っていないことのほうに大事な問題があると考えるべきではないか。

防衛関係者や政府には、山田洋行の内紛が噴出するのはわかっていた。しかし、それを止めないで、その事態に対応して動いた政治がある。スシ婆が守屋氏を切ろうとした動きも関係なくはないだろう。防衛/沖縄利権は、旧経政会(田中・竹下・橋本派)が握っていた。小泉元首相や福田現首相、旧清和会系列の政治屋たちが額賀・久間(旧経政会)を守る義理はない。小泉政権以降、防衛/沖縄利権を旧経政会から奪取しようとした政治の動きがあり、守屋氏が喋っていないことには小泉につながる何かがある。

名護市への新基地建設は、小泉政権時代に計画内容を大きく換えて現在の拡大沿岸案になった。埋立に伴う利得にこだわる沖縄側が、浅瀬を埋め立てるプランを提案するも、守屋氏は陸上案という机上プランにこだわった。沖縄側の提案ということで米国も浅瀬案を支持するが、日米協議は妥協の産物として陸上で一部海に張り出す現在案になった。

面白くない沖縄側(名護市=土建グループ)は、「反対」を表明し最大抵抗したが、そんな最中に島袋吉和名護市長がV字形の滑走路案で額賀氏と合意してしまった。地元に戻って、こっぴどく名護市長は叱られ、それいらい「沖合移動」を要求し続けるマリオネットに徹している。叱ったのは、土建屋さんや副市長や元市長なのか私にはわからない。

守屋氏は、額賀防衛庁長官名護市長が合意するなどとは思っていなかった。「沖縄マフィア」が浅瀬案を捨て去るなどとは想像しなかったし、名護市長がその利害を離れ自分で判断するなど思ってもいなかっただろう。名護市長はその後、政府防衛庁と基本合意したにも関わらず埋立拡大を要求し続けてくる。そのような状況の中で、守屋氏は雑誌のインタビューに答えて曰く「沖縄では基地被害を受ける人と、国のカネで儲かる人は別だ」と発言する。

防衛/沖縄利権には、「振興事業」という名の予算もあり、これも様々なメニューがあわさり十年で数千億円にもなる。さらに「米軍再編」では、大目玉はグアムへの海兵隊移転経費でありこれは一兆円は超える。そして名護市への新基地建設である。これも兆の話もある数千億円は下らない一大プロジェクトである。「沖縄マフィア」は振興事業等で糊口を凌ぎながら、この「本丸」を待ち続けている。

全国紙では報道されないが、一部週刊誌等では書かれている「北部振興策」にまつわるスキャンダルめいた話はたくさんある。名護市副市長の関与もうわさされる「産業支援センター」の官製談合、現場事務所が放火され工事に関する資料が一切消えたのに会計監査を通過した「食肉センター」、事業完了していないのに行政が補助金を掠め取った国頭村の事例もある。沖縄の行政は税金を使って行なわれている補助事業に関する感覚が麻痺し、モラルハザードをおこしている。

一昨日の琉球新報の社説じゃないけど、基地建設とリンクしていない「北部振興」は廃止され、新たに基地建設の進捗に応じて支給される「北部振興」になっているにも関わらず、それを是認するしないに関わらず、そんな経過がなかったかのように「北部振興」は基地建設とリンクしていないと言い募ることは、乞食の強弁でしかない。沖縄では報道機関の言説も腐食し始めている。

守屋氏逮捕で、事態がどのように動き出していくのか。地検は沖縄に手を出しているというわさも聴く。私は大いに期待しているが、冷静に事態を見つめていきたい。防衛事務次官に登りつめ、防衛省昇格までやり遂げた守屋氏が、国政そのものを揺るがす《秘密》を吐露するとは簡単には思えない。どこまで喋るか、地検はどこまで捜査できるか明らかにするか。
沖縄に巣食っている「沖縄マフィア」が一掃されるよう、利権構造の確信にメスが入るかどうか固唾をのんで見つめている。

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