新基地《基本合意》破綻してなお続くか?
11月7日には、「普天間飛行場の移設に係る措置に関する協議会」が開催される。
島袋吉和名護市長は、その席上において、基本合意の破綻を理由に受け入れ撤回を宣言することになった。
左記は、【名護市広報】市民のひろばの昨年5月号に掲載された、平成18年4月8日という日付のある市長声明(部分)である。
島袋市長は《民間地区の上空を飛行しないということが示されたことにより》基本合意を交わすことにしたが、国会における政府答弁等(※)を踏まえ、それらが破綻したと判断するに至ったようである。
さらに、同施設の建設計画を巡る利権争いや、北部振興策等に係る名護市官製談合の疑惑や、様々な問題をこれ以上追及されるのをかわす狙いがあると思われる。市最高幹部の息子が無試験で市役所に就職していることも問題ありとされている。
いずれにしても、移設措置協議会は、第四回目の開催で、代替施設受け入れ先自治体である名護市が、受け入れ撤回という局面を迎えた。
※政府答弁は《続き》以降に詳報
なんてことにならないかねぇ。なるべきだよね、砂上の楼閣をつくろうにもこんだけ波が押し寄せているのに、無理だよ、知らんふりも限界だろう。…と私は思うんだけど、相手は島袋吉和だからなぁ。日本語は通じないし(かといってウチナーグチなら通じるというわけではない)、どうしたもんかねぇ、名護市民が不憫でしょうがない(泣)。
---
政府は、V字形滑走路を着陸用と離陸用にわけるとしていたが、米軍関係者やケビン・メア在沖米国総領事からは代替施設からの陸域飛行想定が公然と語られていたが、防衛省の金澤博範防衛政策局長も国会で住宅地上空飛行を認めた。
民間上空飛行を防衛局長が明言/普天間代替
(沖縄タイムス=2007.10.19)【東京】防衛省の金澤博範防衛政策局長は、十九日の衆院安全保障委員会で、名護市キャンプ・シュワブ沿岸部で計画されている米軍普天間飛行場の代替施設(V字案)の運用について、米軍機の訓練で住宅地上空を飛行する可能性を明らかにした。訓練で住宅地上空の飛行を日本政府が国会で認めるのは初めて。
金澤局長は、V字案をめぐる日米協議における日米両国の認識について「一切陸上の上は飛ばないという認識が共にあったわけではない」と説明。その上で「(住宅地上空を飛行しないのは)緊急時は当然除外されるし、その他の場合、訓練の形態によっては当然飛ぶことはあり得る。それは当然の前提だ」と明言した。
マスコミ等では、陸域の飛行を「緊急時の場合」の例外的事例のニュアンスで報道(防衛相らの発言の垂れ流し)する向きもあったが、金澤局長は「訓練の形態」に言及しており、緊急時ではなく常態的に住宅地上空を飛行するのが「当然の前提」と日米協議の認識が示された。
これは、滑走路を少々沖合移動したからといって変わる性質の話ではない。
いくら島袋吉和名護市長が、あまり言葉をうまく使えない人だったとしても。
いくら島袋吉和名護市長が、あまり言葉をうまく使って思考できない人だったとしても。
《民間地区の上空を飛行しない》→《民間地上空を飛ぶのは訓練形態によっては当然》
この変化はわかるでしょう。
なんの英断も期待していないが、せめて自分が喋ったことと、判断については責任を持つべきだろう。
君らにとっては「新基地」は利権の本丸のようなものでしかないんだろうが、いいかげんという節度を持ったほうがいい。
---
昨日の琉球新報朝刊2面に面白い記事が出ていた。
移設措置協議会前に政府に対する牽制の意味をこめているんだろう、北部の首長たちが参加する北部市町村会が26日(金)に会合を開き、「北部が一丸となって島袋名護市長の意志を尊重し一致結束し支援する」という声明を採択・発表したという。
北部振興策も欲しい!いろいろ要求するために一致団結しましょう!というものであり、たいした話ではない。私が面白いと思ったのは、名護市長のコメント。
「国は(関係自治体を)一本釣りする傾向がある。地元の結束が強いということを国にアピールできた」
意味がわからないよう~、“一本釣り”ってなんだい。記者はわかっているのかい。人の発言だからといって、括弧で括って垂れ流すなよ~。
私は、丸々と太った12匹(北部は12市町村)のお魚さんの群れの中に垂らされる、釣り糸が目に浮かぶ。周辺には、魚寄せのために撒かれた餌も散乱している。
その中のいちばん太った名護市という魚は釣り糸に喰い付いているのかもしれない。その釣り糸はチューブになっていて、餌が送られているみたい。フォアグラみたいになっているその魚に、周りの魚は声援をおくりながら自分たちは撒かれた餌にありついている。
やがて、上から埋め立て用の土砂が降ってきて、全員住処を追われる。
休日に想いうかべるイメージじゃないよね。あぁあぁ
--
【本日の歌】
宝石
作詩:タテタカコ 作曲:タテタカコ
真夜中の空に問いかけてみても
ただ星が輝くだけ
心から溶けだした黒い湖へと
流されていくだけ
もう一度天使はボクにふりむくかい?
僕の心で水浴びをするかい?
やがてくる冬の風に波が揺られて
闇の中へぼくを誘う
※氷のように枯れた瞳で
僕は大きくなっていく
だれもよせつけられない
異臭を放った宝石※
心からしみでた黒い空に
今夜も星は輝くだけ
やがてくる春の光
息をすいこんだ