宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

新基地建設と自然破壊:大浦湾に大アオサンゴ群落発見

Img46e33f98ac57d大浦湾でアオサンゴ群落を確認琉球新報=07.0909)

名護市東海岸の大浦湾で、アオサンゴの群落が発見されたらしい。石垣島白保の北半球最大といわれているアオサンゴの群落に次ぐ大きさらしい。

白保のアオサンゴ群落は水深の浅い場所に点在しているらしいが、大浦湾では水深1メートルから12メートルのなだらかな谷に幅27メートル、長さ80メートルで密集しているらしい。
Zumen
左の図は、防衛省の環境影響評価方法書にある「事業実施区域の位置」を示した図面。
海兵隊の航空基地を造るために埋め立てる場所の北東側に広がるのが大浦湾。アオサンゴの群落は、そこに発見された。

埋立て場所の直下、及び南西周辺には、絶滅が危惧される海生哺乳類ジュゴン(dugong dugon)の餌場である海草藻場が広がる。

なんでこんな場所に、海を埋立て貴重な環境を破壊してまで米軍基地を造ろうと思うか。
日米両政府の気が知れない。

10年経っても造れなかったのは人々の反対があったからだけではなく、この10年の間に予定海域の自然環境の豊かさが再発見・再確認され、その豊かさは一地域の問題に矮小化できるものではなく、国際的にも価値が認識され保護すべきとの世論があったからである。

Zumenplus先ほどの図面に、ジュゴンの生息が確認(発見)された場所や、海草藻場、今回のアオサンゴ群落などを重ねてみる。

こんなに自然がいっぱいのところに、アメリカの海兵隊さんの航空基地を海を埋立て造って、環境に著しい影響がでないと考えるほうがどうかしている。

日米両政府のとても頭のいい人たちが、一生懸命考えて出した結論だろうから、とても奥ゆかしい私たちは、ここは口が裂けても言ってはいけないところかもしれないけど、思っていることを書かせてもらう。

この人たちって頭悪いんじゃない?
何億円もかけて環境影響評価するのって無駄じゃないの?

おそらく頭のいい政府の人たちの頭の中は、人が死んでも人が悲しんでも単なる因数でしかない吐き気のするゲーム理論みたいな頭になっているから、地域で生きる人たちは金でどうにかなる因子でしかないし、ジュゴンはいよいよになったら、「温暖化で北限は上がった」(by小池スシ婆=環境相当時)と強弁してこのエリアの価値を相対的に低めればいい。環境問題など最初から、不利な条件として折込済みだから、多少の問題は「ゴリ押しする」というのがこのゲームの進め方。当然、環境影響評価は、どんな結果がでても、「影響は軽微」という結論を出すようになっている。…そんな作文だったら、数億円もお金かけないで、私がアルバイトでもっともらしく書いてあげるのに、いや違う、書かせていただきたかった(泣笑)。…ヒュー、ピュ~、←貧乏を吹き抜けるスキマ風

悪名高きアメリカ海兵隊の新基地建設を受け入れてくれるところは、全国地方公共団体数あれど、名護市しかないのだから。行政府としては、ここで造るという結論を導き出すしかない。(造らないで普天間は撤去という選択肢=結論はあるが、米国が要求している限り日本政府にそんな結論は期待できない)

海兵隊は沖縄における既得権益を手放したくない。米国は戦略上のグアム軍事基地集中の金を日本から引き出したい。日本政府は、お金も出さなければならないし、基地も造って差し上げなければならない。沖縄は金がほしい。

すべての利害を調整し、「沖縄県民の負担軽減」という名目で、国民の金が3兆円以上も米国に捧げられ、沖縄には新たな基地建設が押し付けらていく。

Inoti

「おにぎり食べたい」と書き残して、行政に殺されていく人がいる。格差社会は猛スピードで進行し、失業者はあふれ、ほころびだらけのセーフティネットも、ところどころでは外されている。こんな社会で、防衛名目で使っている予算―小泉構造改革のときにも「聖域」としてアンタッチャブルにされていた対米防衛予算―を使えば、殺されないで済む人々がいる、社会を共に生きれるように「改革」できる。

沖縄・名護市に基地造って、北部の自治体に税金くれてやるなどというのは、あまりにも無駄遣いだからやめたほうがいい。税金の使い方を真剣に考えて、日米安保や防衛問題も議論していかないと、現在のように思考停止でアメリカさんに地の果てまで地獄の底までついていく自公政府のままでは、どんな「改革」も私たちの首を絞めるだけだ。

日米両政府が合意し、政府が造ることを閣議決定した計画を、どのようにして止めることができるか。どうせ無理じゃないかという意見もあろう。しかし、SACO合意だって閣議決定したのに断念し内容を変更せざる得なかった。
変更した建設計画に地元の首長たちが基本合意しているって?SACO合意では基本合意どころか、地元の首長たちがいろんな条件をつけて内容までオキナワンモードにしてた基地が消尽したんだから。(だから、今回は政府案がベストだと防衛省は譲る気がさらさらない。沖縄に譲歩しても沖縄側行政が反対派を排除して事業に協力するわけではない。政府・防衛省もSACOから10年の経緯を学んでいる)
どうせ無理というのは、反対派がなんでも「市民の声を聞け」と賛成する市民の声がないかのように強弁するのと同じように、ためにする発言ではないだろうか。そしてそれは、とても反動的で支配層を喜ばせるあきらめに彩られている。

あきらめる必要は何もない。こんな大切な問題を、「日本政府」や「沖縄県」「名護市」という行政になんか決めさせてはいけない。名護市民は一度「市民投票」で「反対」を決している。地方公共団体の首長や地区代表のごとき議員を決める選挙の投票と、自らの意思で自らの地域に関する政策についての意思決定をする投票とはわけがちがう。市民投票の結果を覆しえるのは、市民投票の結果でしかない。直近の選挙結果が民意なんていうのは大嘘。

名護市民が、10年の圧力に疲れ果てても、誰かが動き出す。この基地建設に関する利害関係者は、辺野古区民や名護市民だけではない。アメリカ海兵隊が世界中で起こす殺戮に関する利害関係者、種の保存を根源のレベルで心配し憂えている人々、日本の右傾化はヤバ過ぎとあせる人、地球上でどこも行なっていないアメリカ海兵隊の新しい基地建設であり、利害関係者はいくらでも広がり続ける。あきらめる必要は何もない。

私個人は、できるだけ丁寧なコミュニケーションで、政府に政策転換してもらおうと努力してきたけど、昨年の米軍再編に関する閣議決定で、政府の中での沖縄の位置づけ、その他がよくわかった。政権交代で政策転換を図るしかない。それを二大政党だけに収束する必要はない、健全な第三極は必要かつ重要。いずれにしても、アベシンゾーには、アソーに譲る退陣ではなく解散総選挙をしてもらわなければ…。

Dugong_miniさまざまなところで、いろんな人々が活動している。
小さな力を集めて、共に生きることができる社会をつくりだしていこう。
左のバナーはグリーンピース・ジャパンが始めたキャンペーン。

「この環境アセスメント書は無効です」を世界から那覇へ -1万人のメッセージで救う沖縄の絶滅危惧種ジュゴングリーンピース・ジャパン

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大浦湾のアオサンゴについては次のページも参照してください。

大浦湾のアオサンゴなど(リーフチェッカー“さめ”の日記)

大浦湾に大アオサンゴ群落琉球朝日放送

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追記:きっこさんが「きっこのおすすめサイト」という昨日のエントリーの中で、こんなマイナーブログを紹介してくれて、またまたアクセス数が増大している。ありがたいこってす。「きっこの日記」や「きっこのブログ」から遊びに来てくれたみなさん、どうぞよろしく。

憤りと憂鬱にかられつつも、元気を出そうと、長々と書いてしまったエントリーを最後まで読んでくれてありがとうございます。

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