一票一揆へ、参院選公示(追記)
【追記7.14,6:50】7月13日日弁連が会長談話、“NPO法人自立生活サポートセンター・もやい”が緊急声明を発表
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今月10日、北九州市小倉で52歳の男が一人住まいの自宅でミイラ化した死体で発見された。
男は、肝臓の病で通院する中、ガスも電気も止められ生活が困窮し昨年12月から生活保護を受給していた。
5回の就職指導というから、おそらくその直後から月1の頻度で区役所職員から「働け」と指導され続け、とうとう今年4月に「受給辞退届け」を提出させられた。
男の部屋に残された日記には、「働けないのに働けといわれた」「おにぎりが食べたい」と記されていた。
「生活保護を打ち切った後のことで、(男性の死は)市の保護行政とは直接関係はない」と役所は言ってのける。
切り捨てられ殺されようとする民衆が一票一揆を成すのか、自らや他者を殺す政治や行政に手を貸すのか。天下分け目の参院選が、本日公示された。
昨晩、先のニュースを読みながら、我が家では、役所の指導というのがどれほど酷いものだったかを想像しながら、自発的に辞退したかのように書類だけはそろえる役所への憤りを話し合った。
相手が暴力団の構成員だったら、役所は執拗に就職指導しただろうか。そうじゃない、普通の気の弱そうな男だったから指導し、その指導が功を奏し役所は「受給辞退届け」をせしめたのではないだろうか。
私は少し酒も入っていたせいもあるが、ほんとうに憂鬱でいやになった。
「死ぬな。生きて、自公を落とそう」
不正に生活保護を受給されることは防がなければならないが、生活保護という最後のセーフティネットがこのように外され、このように人が死んでいく(殺されていく)のは、私たちが望む社会なのだろうか。
所得や財源の再配分は、行政権力が行なうとても大切な仕事だ。行政は、人々から税をむしりとり、その仕事だけをやっているといっても過言ではない。
人々は、行政が法に則り正しく公正公平に再配分していると信じて、税を支払っている。税はむしりとられるのに、セーフティネットは簡単に外されるとあっては、納税者は安心して生きていられない。貧乏人は病院にも行くな、病気になったら死ね、というのが今の社会政策なのか。「格差社会」というのは、かくも酷い実態の呼び名である。
年金だって、戦費調達のために人々からむしりとることだけを考えた制度で、給付する仕組みはまともに考えられていなかったのではないか。「親方日の丸」的体質うんぬんと、自民党は社会保険庁の職員を火あぶりにしているが、自民党と官僚がもたれあってつくってきたそもそもの制度設計に問題はなかったのか、社会保険庁を解体すれば解決する話しではないだろう。解体されるべきは、自公政権そのものである。
この国の行政は、根本から制度疲労を起こしている。立憲主義のなんたるかも知らず、戦前レジームへの回帰を求めるアベシンゾー政権では、なんの解決もできないことは目に見えている。
根本から改革しなければならない。そのためには、長期に渡って続いてきた、自民党政権を交代させなければならない。野党が頼りないとかなんとか言っている場合でない。
殺したくないなら、自らの一票を大切に行使すること。
殺されたくないなら、自らの一票を大切に行使すること。
沖縄においては、選挙のたびに「基地と経済」という二者択一が捏造され、有権者は生活(経済)を選択させられてきた。
今回の参院選は、沖縄における保革の政治勢力らの思惑を、現実の方が超えて選択を迫ってきている。
生活(経済)のために自公へ投票していた沖縄の有権者が、生活のために自公でない投票行動をとるチャンスである。私個人は、最近、保守的投票行動をする方々とのお付き合いが増えたので、雑談していても楽しい。過度の期待はしないが、あきらめもしないし、小さくても行動をする。
全国の1人区で、自公以外がどのように伸びるかは重要である。共産党さんには悪いが、全国レベルでなぜ沖縄のような共闘体制を組まなかったのか残念でならない。
我が家では、比例は党名で書くなら社民か共産、民主を伸ばしたいと思うなら候補者を慎重に吟味して名前で投票、ということになった。選挙区は、聞く必要ないっしょ(笑)。
いずれにしても
政権交代だけが、あらゆる改革の本丸である。
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参照:生活保護辞退の52歳が孤独死、日記に市への不満…北九州(読売新聞07.07.12)
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沖縄は、もうじき強風域に入るらしい。
今晩から明日にかけてが、沖縄は台風本番です。大きそうだから、進行方向にある地域のみなさんはお気をつけください。特に九州地方の方は豪雨に引き続きなので、留意してください。私は明後日、東京に向かうが飛行機は大丈夫かなぁ。
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