みやぎブログ

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速報・キューマ辞任、そして…

毎日新聞:久間防衛相辞任
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070703k0000e010061000c.html

安倍首相に辞任の意思を伝え、官邸から出てきた久間防衛相は記者団に対し「発言で迷惑をかけた。発言の理解を得られておらず、けじめをつけないといけないと思い、総理に申し上げた。総理は『そうですか』ということで、その決定を受け止めてもらった」と話した。

昨年9月に発足した安倍内閣での閣僚の辞任は、昨年12月に事務所費の不透明な処理をめぐって辞任した佐田玄一郎行政改革担当相以来。また5月28日に は松岡利勝前農相が自殺しており、閣僚の交代としては3人目となる。安倍首相は久間防衛相との会談で「非常に残念ですが、そうですか。その決意を受け止め ます」と述べた。

しつこいようだが、「しょうがない」発言の撤回・謝罪、納得いく説明はしていない。かくなるうえは、アベシンゾーに問わなければならない。(4時ごろ追記します)

「なごなぐ雑記」でも
土曜日に「キューマは辞めさせるべき」
日曜日に「キューマ発言は『失言』ではない」
月曜日に「キューマは謝罪も撤回もしていない」

そして今日である、当然の辞任だが、問題は根深く、簡単には「幕引き」させられない。

キューマ大臣は引責辞任したが、任命権者であるアベシンゾーにたださなければならないことはたくさんある。思いつくだけを取り急ぎ列挙する。

1.キューマ発言にみられる歴史認識は日本政府の歴史認識

キューマは、ソ連の参戦や諸々を勘案しつつ原爆投下を「しょうがない」としていた。しかしそれらの言い分は、アメリカのプロパガンダでしかなく、事実は違うということをブログでしっかりと検証・指摘されている。

アベシンゾーは、当初「アメリカの考え方について紹介」として、キューマ発言を問題視していなかったが、アメリカの考え方に対する認識と日本政府の考え方を問わなければならない。

参照:ミクロネシアの小さな島・ヤップより原爆投下のほんとうの理由-追記あり-

2.核兵器に対する日本政府の認識をあらためて公式にすべし

キューマは、核兵器を「しょうがない」と事実上是認している。日本政府はどのように考えているのか、あらためてアベシンゾーは明確にすべき。

憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね,憲法上は,小型であればですね」

「戦術核を使うということは昭和35年(1960年)の岸(信介=故人)総理答弁で『違憲ではない』という答弁がされています。それは違憲ではないのですが,日本人はちょっとそこを誤解しているんです」

これが、アベシンゾーの官房副長官時代の意見のようだ。
アベシンゾーは、実のところキューマ発言を、なんの問題もない発言だと思っていないだろうか。「誤解」とはなんなのか。

参照:情報流通促進計画byヤメ記者弁護士【再掲】安倍「核兵器の使用違憲でない」発言~久間を罷免できない本当の理由

3.アベシンゾーは、責任をとって内閣総辞職すべき

キューマ発言は、「戦後レジームからの脱却」を目指すアベシンゾーの方針には大いに沿っている。であるから、これまで問題の本質であるところの発言の中身については、言及もしていない。

7月1日に、民間主催で行われた自民・民主の党首討論でも

「(キューマは)言葉が足りずに誤解を与えたと謝罪している」
「国民の皆様に誤解を与えるような発言は慎んでいかなければならない」

発言の中身ではなく、「誤解」を問題視(ないしは誤解を与えることを問題視)している。«無差別爆撃»その最たるものとしての«原爆投下»についてアメリカに謝罪を求めるべきではないかという質問にも

「謝罪せよとエネルギーを費やすよりも、核の廃絶に努力する」

と«核の抑止力が大事だから、広島・長崎についてアメリカにはいえない»という姿勢に終始している。しまいには質問者である民主党の党首に向かって「幹事長時代に海部総理におっしゃいましたか?」と逆ギレしてみせている。
内閣総理大臣の重責を担うには、大いに資質に欠けるオボッチャマである。

キューマ辞任を受け入れた今日、アベシンゾーは総理大臣もやめて内閣総辞職すべきである。

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