辺野古の金城祐治さんが十九日午前、亡くなった。七十二歳。
祐治さんは、「命を守る会」の代表をやられていた。
市民投票のころから、ずっと走り続けてこられた。
辺野古という集落で、いろんな考え方の人のいる反対運動の現場で、
人間関係やらいろんなことにこころをくだき、自らの意思をつらぬき、
ここまで凛然と立っておられた。
辺野古の浜で抱くように肩をつかんで静かに語りかけてくれた、
祐治さんの声と手の重さをわたしはわすれない。
さようなら。
人の弱さも強さもマンガタミーしながら、
祐治さんは新たな軍事基地をつくらさなかった。
おつかれさまでした。
ありがとうございました。
沖縄タイムス 2007年5月19日夕刊5面