宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

卒業

今日、県内の小学校が卒業式を行なった。

0322_1さんごも、市内の小学校を卒業して中学校に進む。
卒業式を終えて友人たちと遊ぶさんごをみつけて、事務所の中で記念撮影をした。

さんごは、阪神淡路大震災の日に誕生した。
私たちにとって初めての子どもだった。
子どもの名に親の期待を込めたりすべきではない。私たちが大切と思うものをこの子に名付けて贈ろうと話し合った。
さんごは、彼女の母親が命名した。
父親である私はとてもいい名だと賛同した。

さんごが産まれた日
私は仕事の出張で青森かどこかへ出発する日だった。
早朝、産まれたばかりのさんごを抱いて、すぐ機上の人になった。途中ニュースで大震災を知った。
生命の死と誕生を感じながら、産まれてくれたさんごに感謝した。

さんごが生まれてしばらくして、私は脳腫瘍を患った。12時間近くの大手術を行なった。手術直後は視野狭窄などがあったが、脳のシナプスが数週間でうまくつながり、それらは後遺症にもならず今日に至っている。

赤ん坊のさんごは当然ながら寝たきりで、なかなかハイハイもしないので、このまま寝たきりになるのではないかしらんと心配になって、うつぶせにする と笑顔で手を動かし起き上がろうとするさんごに、私はハイハイのお手本を懸命にやってみせたりした。まわりは呆れて大笑いしていたが、私は笑いながらも ちょっとマジだった。

さんごが2歳になった年に、海上ヘリポート建設の話しが降ってきた。
私は、子どもたちのために一市民として反対する活動に身を投じた。
あれから10年の歳月が流れ、基地問題は今でもこのまちに大きく圧し掛かったままだ。
私は自分の力の小ささを思い知りつつ、しかし今でも間違ってなかったと確信している。
さんごは本日、小学校を卒業した。

おめでとう、愛しているよ。

Sango_1