宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

南米

朝日新聞のウェブ版で「ベネズエラ大統領選、チャベス氏3選確実」が報じられている。

わたしは南米ベネズエラの経済や社会について特に知識があるわけでもないので、この記事についてどうこういうつもりはないが、チャベス氏がブッシュ米大統領を「悪魔」と断じた国連演説の大部分に共感を覚えている。そのことを書いておきたい。

チャベス氏の国連演説は、Emerging Revolution in the Southというブログで全文が紹介されています。国連のウェブページから演説の映像が配信されているが、チャベス氏自身のスペイン語演説の映像をみると、欠席したアメリカの空席も映し出され、氏の演説に対する拍手や会場のどよめきなど臨場感を感じられる。決して日本の政治家が中傷するように孤立した反米主義とは思えない。

2006年9月21日に行なわれたチャベス氏の国連演説は、ノーム・チョムスキーによる覇権か、生存か―アメリカの世界戦略と人類の未来』(集英社新書)を、《北米帝国主義の覇権的な野心が、人類の生存を危機にさらしていることを理解するのに最適な本です》と紹介することからはじまる。そして、

この本をまず読むべき人々は米国の兄弟姉妹たちである、と私は思います。なぜなら彼らにとっての脅威は彼ら自身の家にあるからです。悪魔〔el diablo〕は本国にいます。悪魔、悪魔彼自身はこの家にいます。

そして悪魔は昨日ここにやって来ました。(拍手)

昨日、悪魔はここに来ました。正にこの場所に。ちょうどここに。〔十字を切る〕今日となっても未だに硫黄の臭いがします。私の目の前にあるこのテーブルは。

皆さん、昨日この演壇から、私が悪魔と呼んだ紳士である米国大統領は、ここに上り、まるで彼が世界を所有しているかのように語りました。全くもって。世界の所有者として。

チャベス氏の演説は、ブッシュ米大統領を赤裸々に適切に非難しています。誹謗中傷と捉える人もいるでしょうが、誹謗は当たっているかもしれないが複数の事実に基づく根拠があり中傷とするのは誤り。

彼らは彼らが民主主義のモデルを課したいと言います。だがそれは彼らの民主主義モデルです。それはエリートの偽りの民主主義であり、私の意見では、兵器や爆弾や武器を発射することによって強いられるという、とても独創的な民主主義です。

今月中には退任なされるアナン国連事務総長が「独裁下より悪化」「内戦に近づいている」(ニューヨーク3日共同)と語るイラクの現状を考えると、アメリカの犯した誤りは明白であり、その罪と責任は重い。「とても独創的な民主主義」を日本は支持し続けている。

米国政府は平和を望んでいない。それは戦争を通して、搾取や、略奪、覇権の体系を利用しようとしています。

それは平和を望む。だがイラクで何が起きているでしょう? レバノンでは何が起きたでしょう? パレスチナでは? 何が起きているのでしょう? 過 去100年間に中南米や世界で何が起きてきたのでしょうか? そして今ベネズエラを脅しています――ベネズエラに対する、イランに対する新たな脅威?

わたしは、米軍再編の日米合意文書について

「新たに発生している脅威」に対処する処方箋ではなく、脅威を生成する装置でしかない

高文研の本に書いた。
チャベス氏の演説は、ブッシュのアメリカという脅威を告発している。
昨日、チャベス氏は三度ベネズエラの大統領になった。南米で何が動いているのだろう。
自民党の中川幹事長あたりに、やはり「南米か」と突っ込まれそうだが、それでなぜ笑いがとれるのかわたしにはわからない。日本の政治的リーダーたちにはなんらかの精神的症候群があるのではないだろうか。

沖縄は、どうなっていくんだろう。日本は、どこにいくのだろう。