宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

民主主義の腐食

昨日は、友人の主催するバーベキューパーティに行った。新築した友人宅は、二世代住宅で、庭先に広いアタイグヮーもあって、わたしが訪ねたときはご両親がハル作業に汗をかかれていた。いい光景だった。友人は親孝行者だ。

少人数でのバーベキューだったが、おいしく食べて飲んで、楽しくおしゃべりを楽しんだ。70年代から80年代のころに流行った歌の話、ちあきなおみの話、わたしは馬鹿なサブカルオタクぶりを全開して笑ってもらった。

ほんとうに友だちはいいものだ。

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このブログの「祭りの後」の記事に、東京の"まえたけ"さんが長めのコメントをくれている。

県知事選挙のマスコミによる出口調査結果の概要を分析し、当日投票は糸数慶子さんの1万票以上のリードだったが、11万票という異常な高さの期日前投票の大部分(8割)の仲井真票が加わり、あのような選挙結果が出たというものです。

わたしが入手している某社の出口調査結果でも同様のポイントが出ていますし、ほぼ上記の把握で問題はないと思います。まえたけさんのコメントを参照してください。

公明・学会員の人びとの都市部での訪問や電話がけはすさまじいものがあったようです。わたしの住む名護市でも、「仲井真さんをよろしく」と訪問して きたのは学会員ばかりだったと市民の声も聞きました。どのようにして学会員と認識できたのかは問いませんでしたが、独特の雰囲気から市井にある人びとがそ う感じていることで充分でしょう。いわんや大都市・那覇市ではですね。

期日前投票に関しては、土木建設関係企業、沖縄電力及び関係企業の動員はもちろんのこと、社交業組合や商工会関係者にも動員があったと聞きました。投票後に事務所への連絡を支持する念のいれようです。

期日前投票の結果で、投票当日の投票結果が敗れ去る。これが現実に起こっていることです。

しかし、このような期日前投票の「動員」や「訪問」は、当事者の告発がないかぎり、選挙違反とされることはありません。

他の地域での選挙がどのような実態なのかわかりませんが、沖縄で自民・公明により行われているような「動員選挙」が通用しているなら、よっぽどのことがないかぎり、自公政権は磐石でしょう。

異常な期日前投票というこの「動員選挙」は、民主主義制度の根幹を腐食するものです。民主主義を破壊するファシズムにつながります。

わたしは「祭りの後」で次のように書いています。

期日前投票に対する野党陣営の対策・取り組みは急務である。
異常さに文句を言っても始まらないだろう。

「対策」とは、そのような問題を認識した上で、この制度を廃止するのか、監視のあり方などシステム改善をするのかという「対策」です。大いに議論されべき問題です。

「取り組み」とは、この実態に対して告発システムをつくるとか、自由投票の意思をゆがめない形での期日前投票への働きかけを強化するなどの「取り組み」です。

多かれ少なかれ、それぞれの陣営は、期日前投票への働きかけをおこなったり、有権者宅を訪問して挨拶します。それで負けているからといって《異常さに文句を言っても始まらない》とわたしは書きましたが、《異常さにしっかりと文句を言うことから始める》べきでしょうね。

宗教と経済(と権力への執着だけ)でつながっている集合体の相手陣営の「動員」に対して、それを凌駕する「動員」をかけるなどのできもしない馬鹿な発想はもたないほうがいいでしょう。無駄です。

政党や各団体個人は、問題をしっかりと認識した上で、「対策」「取り組み」をおこなうことが急務だとわたしは考えます。

選挙制度のことは、選挙によって選ばれる方々は議論しずらいかもしれないが、ことがことだけに国会でも議論されるべき性質の問題でしょう。民主主義の根幹が腐食しているのですから。

沖縄は自公の選挙協力の発祥の地でもあります。今回の県知事選挙が及ぼす自公政権への影響を考え、相当な危機感を持って相手陣営は臨んでいました。選挙結果を受けて数日してから聞いた「危機感の差」だという新聞記者の感想も、残念ながらわたしにはうなづけるものがありした。権力の側は、権力を失うことの恐さを知っています。

明らかに憲法改正をにらんだ、教育基本法改正の動き。それらと、今回の県知事選挙における自民公明の選挙のあり方は、決して無関係な動向ではない、と思えてくる今日この頃です。

糸数慶子さんが得票した30万9,935票は、そうとう大きく大切な人びとの意思の結集です。わたしはそのひとりであったことを誇りに思います。